出版社 : アメージング出版
2018年全国同人雑誌振興会・文芸思潮主催、第12回全国同人誌最優秀賞河原林満賞を受賞した「隣人」を始め子どもをテーマに書かれた小説三作。「隣人」は、大阪で起こったネグレクト事件を参考に書かれた作品。当時作者は二人のいたいけない幼児が無事に保護され生き延びた可能性もあったのではないか。ほんの少しの運命の取り違えで命を救い得た可能性があったのではないかと心底考え、それを小説にした。二人の幼い命の冥福を心から願いながら。「バーサス」は阪神大震災の前年に過労死したタイ人女性が残した幼子の顛末を絵画や時間への意識をツールにしながら書かれた作品。産まれてくる命の尊さを底流においたものである。「学校の森」はいじめ問題の最も注視すべきことが十中八、九までが親や教師、大人側の問題であって、いじめたとされる側の子どもも被害者であること。それに対する大人の認識の欠如を子供の姿からあぶり出そうとした作品。今の社会が根強く持っている本音の差別意識、人権意識を、社会の大人たちはどれほど自ら意識できているであろうか。意識しなければ子供の世界に起きていることに気付かない。純真な子供たちは知らず知らずにその影響を受け取っている。この三作は子供に起きていることは大人社会の反映であるとの認識を強く促している。
「老人は死んでください。若者を守るために」 脳の中にある「記憶」をスマホやPCで再生する技術を開発した僕は、出資者にプレゼンするためフロリダを訪れる。そこで20年前にこの世を去った女性と一夜を過ごし次々と不思議な事件に巻き込まれていく・・・・。 あなたはいくつの伏線に気づけますか? どこで謎が解けますか? でも本当の謎には気づかないかもしれない 豊富な人生体験とどん底から這い上がった知恵やノウハウを詰め込んで、人々を勇気づける小説を書きたかった。どんなことがあっても日常生活を前向きに生きることの大切さを伝えたかった。 この物語を読んで泣いたり笑ったりワクワク感動して、あなたの人生がほんの少しでも彩り豊かになれば幸いです。 著者紹介 早稲田大学教育学部卒業、野村證券、クレディリヨネ銀行、プルデンシャルアセットマネジメントなど日米欧の金融機関で勤務。 20代で6億円の借金を抱えるも人生どん底から大逆転し40代でFIRE。50代で会社を起こし同時にボランティア活動で汗を流す。61歳でモデル兼俳優デビュー、64歳で小説家デビュー。サハラ砂漠マラソン人類最高齢での完走を目指し月間200kmランニング3年間継続中。