出版社 : アメージング出版
時は戦国時代、加賀門徒鎮圧のために織田信長は、越中国と越後国の国境に越横(えつおう)国をつくった。 だが、信長の時代は短く残された越横藩は、生き残りのために「針聞書」なる医学書をもとに新薬作りに取り組むこととなったのだ。この書には、病の元凶となる六十三種の腹の虫に関す事柄が明細に記されていた。 藩医広陵の努力の甲斐あり、新薬ができ上がろうとする間近に広陵の兄である売薬頭の伸介は、薩摩藩支藩の西南藩のお家騒動に巻き込まれてしまった。首尾よくいけば西南藩に販路を与えてもらえるという条件で引き受けた伸介は、腹の虫たちを使い無血でお家騒動を成功させたのだが、口封じのため無惨にも打首となってしまう。 「このままではハラノムシが治まらぬ」と言い残して。 手代の三郎は、伸介の仇を討つため、交配を繰り返し威力を増した「最強のハラノムシ」を携えて、西南藩に単独で乗り込むのだった。
〜茫洋たる亡羊〜 この子は、昔自分が警備員をしていた時分の、実体験とか先輩警備員から当時聞いたお話とかをネタに産み出された作品です。前書きにも御座いますが、作品を通して出来るだけ沢山の老若男女達と心を分かち合いたいと思っております。Darlin'共に、お酒のアテになる作品に仕上がっているんじゃないかな。 (未成年の方はジュースのアテにでもどうぞ) ※作中に「柳野操」というアーティストが名前だけ登場しますが、彼は私と同姓同名の全くの別人です。 〜Darlin'〜 昔、京都の長岡京市って所を散歩していた時に、規模はそんなに大きいって程じゃない川の上の橋に差し掛かったんですよ。ほんでその橋を渡った時に、「橋の上の箸!」っていうバリしょうもない駄洒落が頭の中でパッと思い浮かんだんです。そこから、Darlin'が産まれました。……言ってる事、意味分かんないですよね。僕も、分かってないです。その駄洒落から何でこんな子供が産まれたのか、自分が一番知りたいです。なので当初は""Darlin'""ではなく""Chopsticks on the bridge""というハイパーギガダサいタイトルでした。まぁ、「百聞は一読みに如かず」という諺が御座いますので、それではどうぞ私の子供達の世界をお楽しみ下さいませ。
昨今、なかなか夢の持ちにくい世の中であるが、若者たちは夢に酔いしれた。 「本当だった夢の楽園」「夢は現実のものになった」 それぞれ話の中で出てくる言葉は「夢」であった。夢があるというのは、ここまで人々を穏やかにさせ、さらに笑顔を生んでいくのか。 まさに「夢」の持つ魔力は計りしれないものがある。 その夢の楽園で、予想外の展開が待っていた。覚えているかい今も……。過ごしたあの日々を……。 テンポ感を意識したスリリングな展開に乞うご期待を!!!
2018年全国同人雑誌振興会・文芸思潮主催、第12回全国同人誌最優秀賞河原林満賞を受賞した「隣人」を始め子どもをテーマに書かれた小説三作。「隣人」は、大阪で起こったネグレクト事件を参考に書かれた作品。当時作者は二人のいたいけない幼児が無事に保護され生き延びた可能性もあったのではないか。ほんの少しの運命の取り違えで命を救い得た可能性があったのではないかと心底考え、それを小説にした。二人の幼い命の冥福を心から願いながら。「バーサス」は阪神大震災の前年に過労死したタイ人女性が残した幼子の顛末を絵画や時間への意識をツールにしながら書かれた作品。産まれてくる命の尊さを底流においたものである。「学校の森」はいじめ問題の最も注視すべきことが十中八、九までが親や教師、大人側の問題であって、いじめたとされる側の子どもも被害者であること。それに対する大人の認識の欠如を子供の姿からあぶり出そうとした作品。今の社会が根強く持っている本音の差別意識、人権意識を、社会の大人たちはどれほど自ら意識できているであろうか。意識しなければ子供の世界に起きていることに気付かない。純真な子供たちは知らず知らずにその影響を受け取っている。この三作は子供に起きていることは大人社会の反映であるとの認識を強く促している。
「老人は死んでください。若者を守るために」 脳の中にある「記憶」をスマホやPCで再生する技術を開発した僕は、出資者にプレゼンするためフロリダを訪れる。そこで20年前にこの世を去った女性と一夜を過ごし次々と不思議な事件に巻き込まれていく・・・・。 あなたはいくつの伏線に気づけますか? どこで謎が解けますか? でも本当の謎には気づかないかもしれない 豊富な人生体験とどん底から這い上がった知恵やノウハウを詰め込んで、人々を勇気づける小説を書きたかった。どんなことがあっても日常生活を前向きに生きることの大切さを伝えたかった。 この物語を読んで泣いたり笑ったりワクワク感動して、あなたの人生がほんの少しでも彩り豊かになれば幸いです。 著者紹介 早稲田大学教育学部卒業、野村證券、クレディリヨネ銀行、プルデンシャルアセットマネジメントなど日米欧の金融機関で勤務。 20代で6億円の借金を抱えるも人生どん底から大逆転し40代でFIRE。50代で会社を起こし同時にボランティア活動で汗を流す。61歳でモデル兼俳優デビュー、64歳で小説家デビュー。サハラ砂漠マラソン人類最高齢での完走を目指し月間200kmランニング3年間継続中。
すれ違いの多かった俺たち夫婦の前に、突然現れたパタパタという一匹の野良猫。妻はその猫を偏愛し、俺はそのことで気が立っていた。そしてある日、ちょっとした事件が起こり、妻は深夜、俺に背を向けて、自宅のドアを出ていった……。 野良猫と夫婦のちょっと切ない表題作「パタパタ〜ある野良猫の物語〜」。 絵本が大好きだった僕の妹。いつも僕のそばにきて絵本を読んでってせがみます。僕はそんな妹が大好きでした、でも、ある晩、妹はたくさん鼻血を出して、病院に担ぎ込まれました……。 著者が泣きながら書いた「いもうとの絵本」。 平成4年の日本ダービーに出走してきた小柄で地味な一頭のサラブレッド。大きなレースで人気馬の夢を潰し、詰られ、蔑まれて、ヒールになった競争馬。それでも、孤独なステイヤーは黙って走り続け、最後は自分の手でその理不尽な悪役のレッテルを剥がすことができる。そして、一番人気馬として堂々と出走してきたレースで悲劇が起こる……。 競馬ファンなら誰もが涙する「ライスシャワー」。 その他、笑いと涙が交差する珠玉のお話しを17編集めた、椿山諒初のエッセイ集。 「あなたの胸の中に一本の小さな灯りが灯ります」 著者紹介 椿山 諒(つばきやま りょう) 大阪府堺市在住。27年間勤めていた印刷会社を退職後、IT関連会社を立ち上げ、現在に至る。 作家の椎名誠に憧れ、若き頃はキャンプと酒に明け暮れていた。その後、作家の浅田次郎の書く小説に感涙し、酔いにまかせた戯言をフェイスブックへ投稿するようになる。趣味は里山歩きとそこで出逢う神社仏閣。万人に知られた有名どころより、地元で大切に守られている小さなお社をこよなく愛す。最近は歴史小説を書くようになり、当時の息遣いが感じられる史跡、古墳、資料館などに足を運ぶのも唯一の楽しみ。 音楽の原点は、Simon & GarfunkelやAmericaなど60、70年代の洋楽フォーク。ギターを再び始めようかと思っている今日このごろ。