出版社 : インパクト出版会
フウコ、森に立て籠るフウコ、森に立て籠る
言葉の森に立て籠り、未だ生まれえぬ言葉を産もうとする、崎山多美、初の長編小説。 解説・渡邊英理「いまや沖縄の人びとは、生まれながらに、いや、生まれる前から死に侵され、その生はあらかじめ死に浸蝕されている。しかし、それでも、新しい生命を産み、新しい生命は生まれる。そして、その受動と能動が入り乱れる「産」の地平で、フウコは自らの生を生き直そうとする。」 1 フウコ、森に立て籠る 2 クジャ、ジントヨー夜想 3 風のウタが聴こえる 解説 崎山多美、 言葉の森に立て籠る 渡邊 英理
それぞれの日々、それぞれの時それぞれの日々、それぞれの時
戦後八十年。時代の波に抗い、沖縄の地で生まれ、パラオ、東京を生きた一人の女性。苦難の日々に光明を見つける唯一無二の軌跡にある、負けない日々を描いた物語。
沖縄 スパイ沖縄 スパイ
沖縄戦争の久米島は、日本軍の狂気じみた「スパイ」視による暴力の現場となった。20人の住民がスパイ容疑で虐殺され、敗戦後の8月20日には父親が朝鮮人の家族7人が虐殺された。作家キム・スムは、この歴史の真相に飛び込み、軍国主義の狂気に向き合って、消えゆく人々の悲劇を赤裸々に描き出した。
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