出版社 : イースト・プレス
侑樹は総務部の課長代理として会社の不祥事対処に追われる毎日。そんな憂鬱な朝、企業医として新たに派遣されてきた医師と対面することになったのだが…なんと相手は数年前に離婚した元妻の兄、洽一だった。高校三年で出会って以来、親友として、そして侑樹が洽一の妹、江美と結婚してからは義兄弟として絆を深めてきた二人。だが離婚後はすっかり疎遠になっていた。元親友、元義兄、そのあとに始まる関係とは…?
神秘の国イゼルカンの癒しの巫女姫エメリア。だが、騎士ジルヴァに姫ではなく王子エメルだと知られてしまう。巫女姫の護衛騎士となったジルヴァに次第に心惹かれるエメルだが、エメリアに心酔するナロスの策略により引き離されてしまう。そして再会したジルヴァは巫女の神殿を制圧し、復讐の矛先をエメルに向ける。ジルヴァに凌辱されながらも憎むことのできないエメル。すれ違いの二人にまたも大きな試練が!?
若頭・芦澤と出会い、スーツ一筋だった榎田の人生は大きく変化した。そして、ここへきて芦澤の側近、木崎の謎に満ちた死、その恋人の弁護士・諏訪の軟禁と緊迫した状況が続き…。そんなある日、矢も楯もたまらず諏訪が軟禁されている病院を訪れた榎田は、そこで執拗に芦澤たちをつけ回す刑事・野口と再会する。常軌を逸した野口が次々に仕掛ける罠…絶体絶命の窮地に追い込まれた榎田と芦澤だったがーー。
間宮伯爵家は大日帝国の王家を裏で支える、代々続くヴァンパイアの家系だ。だが嫡男の弓弦はそんな己の運命を呪っていた。というのも、幼き日に結婚の約束をした親友の忠匡が、帝国陸軍の対ヴァンパイア特殊部隊VETに所属しているからだ。忠匡は知る由もないが、自分と彼とは違う種族、そして敵同士。愛すればこそ忠匡をこの忌まわしい血に巻き込んではいけない。弓弦は忠匡との接触を避けるようになるが…。
19世紀半ば、普仏戦争直後のパリ。 詩人を目指してやってきたランボーは、弟子入りしたヴェルレーヌとの禁断の恋に、いつしか身を焦がしていく。 しかし家庭を捨てきれないヴェルレーヌとのすれ違いは次第に埋めがたいものとなり、 ランボーはついにヴェルレーヌとの、そして詩との別れに直面する……。 彗星のごとく駆け抜けた若き天才の非凡な自伝にして、文学史上に燦然と輝く傑作詩集。
小野が義兄・王の邸を出てからひと月。王のもとへ小野の婚約披露パーティーの招待状が届いた。さらに、かつては宿敵であった姜と手を結び、トラブルを仕掛けたりと嫌がらせは次第にエスカレートしていく。危険を感じた王は、恋人の三枝をしばらく実家に帰すことにしたのだが、その夜、王の邸に火が放たれ、三枝が拉致されるという最悪の事態が…。王VS小野。究極の兄弟対決の結末は?緊迫するシリーズ最終巻。
組長が倒れ、存続の危機に陥ったこおろぎ組。たった一人残った構成員、佐和紀は組のため、人身御供として大滝組若頭補佐・岩下周平のもとへ嫁ぐことに…。佐和紀は大変な美貌だが、『こおろぎ組の狂犬』の異名をとるほどの凶暴な青年。一方の周平は、男も女も知り尽くした色事師。そんな二人の初夜は、周平の心ない一言で散々な結果に。アニキ分の若頭夫婦、舎弟たちも巻き込んでのてんやわんやの嫁入り騒動。
「どっか行こうぜ。--二人で」 幼なじみの大地が妖怪だったという、衝撃の事実を知った萩子。 けれど、そのおかげ(?)で二人の仲は急接近。 そして、夏休み直前のある日のこと、萩子は大地から二人きりのデートに誘われる。 どことなくそわそわしつつ、デートの日を楽しみにする二人だったが、 彼らの前に、突然、川の妖怪・蛟が現れてーー。 後輩・栄永の先祖に会いに来たと言う蛟は、いろんな騒動を巻き起こすのだが……。 山間の田舎町、幽谷町で繰り広げられる、恋と青春と、たまに変身のハートフルご近所あやかし物語、第2弾。
刑事、宇佐見の周囲で次々に不審な死を遂げる重要参考人や過去の事件の被疑者たち。これはただの偶然ではない…。疑惑の目は同僚の高口に向かうが、彼は病気を抱えた定年間近の男だ。そんな宇佐見の前に現れたのは高口の主治医、鈴村。怜悧な美貌と見事な肉体をもつ完璧な外科医…彼こそが死に神なのか…だがなぜ?鈴村と接触を図るうち、いつしか宇佐見の心は謎めく男に搦め捕られ、ついには家庭も捨ててしまうことに…。息詰まる惑溺のサスペンス。
両親の死により全寮制の賀来宮学園に転入した祐哉。だが、早々に風紀委員兼寮長の凪に敵意を向けられてしまう。裕福な子息たちが通う賀来宮学園ー偶然にも幼馴染みの彬と再会を果たすが、生徒たちは凪と彬に、そして“卒業”という言葉に怯えていた。“卒業”の意味する学園の闇が祐哉に近づく中、自分を守ろうとする凪の行動に戸惑う。一方、変貌した彬の憤怒の矛先は…。祐哉、凪、彬が迎える結末とは!?-。
大手自動車メーカー勤務の宏夢は、デザイン開発に役立てるべく28歳にして大学院へ進学。所属することになる流体力学の研究室に顔を出したのだが、そこでよりによって最も会いたくなかった男、鮫島響と再会する羽目に…。中学高校と一緒で、一時期つきあっていたこともある間柄。だが、彼とは最悪の別れ方をした。十年前の悪夢を忘れない!…とつれない宏夢をよそに、すべては誤解だと響の熱烈再愛攻撃が始まり…。
ジャンの中にいるのは悪魔ー?古民家合宿での騒動のさなか、突然刻子の前に現れた、ジャンの内に潜む謎の存在。とっさに「クロ」と名づけた刻子だが、その後クロが現れることはなく、彼の狙いもわからぬまま、一人思い悩む日々が続いていた。そんなある日。ジャンをイタリアへ連れ戻すため、神父オーギュストが再来日!しかも今回は、超絶美人なシスター付き!?ジャンの過去を知るそのシスターの出現に、刻子の心は揺さぶられー。美形でオタクなエクソシストと霊感女子高生の除霊ラブコメディ、波乱含みの第3弾。
雄略天皇から大伴家持に至るまで、万葉時代のさまざまな和歌を集めた歌集『万葉集』。 この時代をふり返ってみると、大陸からの脅威に目覚めゆく古代日本人の姿があった。 激動の時代のなかで人々はどのような想いを歌っていたのか?今なお日本人を惹きつけてやまない、 日本文学の原点とも言える名歌の数々。
イノセントはグルベンキアン伯爵家の次男で16歳。グルベンキアン家では父が亡くなって以来、伯父のロジャーが乗り込んできてまるで当主のごとく振舞っているが、それを慇懃無礼に巧みに抑えているのが執事のディモンだ。長い黒髪に紫の瞳。一分の隙もなく少々嫌味でイノセントはからかわれてばかり。休暇で寄宿学校から戻ってきたイノセントは、そんなディモンとともに屋敷の中で次々と起こるミステリアスな出来事の真相を探っていくことに…。
「納得いかない。たった一回の無銭飲食で、もう一週間もこき使われている」 異世界で勇者に倒されたはずの魔王。 しかし次の瞬間、彼はなぜかアメリカの荒野、 しかもハンバーガーダイナーの前に立っていた! さらにひょんなことからその店の手伝いをすることになりーー!? アメリカの旧国道ルート66、 その道沿いにひっそりと建つハンバーガーダイナー「ROUTE66」。 その店をたった一人で切り盛りしていた少女と、彼女の作る極上ハンバーガーが、 戦うために生み出された魔王に変化をもたらしていく……? 常識知らずの天然魔
王政復古を機に近代化の道を歩み始めた日本。明治維新によって武家社会の旧習はことごとく破壊された。武家や役人の横行に苦しむ街道の姿を見てきた半蔵は、儒仏伝来以前の古典文化の再興に日本の夜明けを見いだし、明治という新時代に望みを託すが…。幕末から明治にかけての激動の中の人々の生き様を描いた長編小説を漫画化。
トリマーの藤巻佑はペットサロンの顧客のひとり、正美からパーティに招待された。実はこれ、人気BL漫画家の正美が自身の美の補給のため定期的に開催している、美形男子限定異業種間交流の集いなのだ。そんなこととは知らず訪れた佑は、そこで甘い美貌の青年、香結を紹介される。気さくな雰囲気の香結だが、彼は世界的に有名なチェリスト。香結から、少し気難しいところのある愛犬の出張トリミングを依頼され…。
大学生の弥勒は教室で偶然隣り合った留学生、エーヴィルと親しくなる。褐色の肌、精悍な体躯、そして印象的な青い右目と金色の左目…そんなエーヴィルに魅了され、誘われるまま夏休み、一緒に彼の母国アゥラールへとやってきた弥勒。なんとエーヴィルは正真正銘の王子さまだった。どんな時も自由に振る舞うエーヴィル。だが、弟のアファルートだけは彼を異眼、悪魔の子と呼び、弥勒に対しても憎悪をむき出しにして…。
ーーとある船室。 駆け出しの商人であり「聖歌姫」の卵でもあるルーンは、頭痛を感じて天を仰いだ。 傍らでは、海賊船の船長アスランが蜂蜜漬けの言葉をささやき、 ルーンに仕える執事のジェイドはノックで扉を破壊してアスランを牽制。 取り巻く海賊たちは帳簿をつけるルーンにいちいち感動……。 家の借金返済のために交易で一攫千金を狙うはずが、どうしてこんな状況に!? ワケあり海賊と守銭奴歌姫と鉄仮面執事が大海原を駆け巡る、 大航海ラブファンタジー登場!