出版社 : イースト・プレス
両親の死により全寮制の賀来宮学園に転入した祐哉。だが、早々に風紀委員兼寮長の凪に敵意を向けられてしまう。裕福な子息たちが通う賀来宮学園ー偶然にも幼馴染みの彬と再会を果たすが、生徒たちは凪と彬に、そして“卒業”という言葉に怯えていた。“卒業”の意味する学園の闇が祐哉に近づく中、自分を守ろうとする凪の行動に戸惑う。一方、変貌した彬の憤怒の矛先は…。祐哉、凪、彬が迎える結末とは!?-。
大手自動車メーカー勤務の宏夢は、デザイン開発に役立てるべく28歳にして大学院へ進学。所属することになる流体力学の研究室に顔を出したのだが、そこでよりによって最も会いたくなかった男、鮫島響と再会する羽目に…。中学高校と一緒で、一時期つきあっていたこともある間柄。だが、彼とは最悪の別れ方をした。十年前の悪夢を忘れない!…とつれない宏夢をよそに、すべては誤解だと響の熱烈再愛攻撃が始まり…。
ジャンの中にいるのは悪魔ー?古民家合宿での騒動のさなか、突然刻子の前に現れた、ジャンの内に潜む謎の存在。とっさに「クロ」と名づけた刻子だが、その後クロが現れることはなく、彼の狙いもわからぬまま、一人思い悩む日々が続いていた。そんなある日。ジャンをイタリアへ連れ戻すため、神父オーギュストが再来日!しかも今回は、超絶美人なシスター付き!?ジャンの過去を知るそのシスターの出現に、刻子の心は揺さぶられー。美形でオタクなエクソシストと霊感女子高生の除霊ラブコメディ、波乱含みの第3弾。
雄略天皇から大伴家持に至るまで、万葉時代のさまざまな和歌を集めた歌集『万葉集』。この時代をふり返ってみると、大陸の脅威を感じはじめた古代日本人の姿があった。激動の時代のなかで人々はどのような想いを歌っていたのか?今なお日本人を惹きつけてやまない、日本文学の原点とも言える名歌の数々を漫画化。
イノセントはグルベンキアン伯爵家の次男で16歳。グルベンキアン家では父が亡くなって以来、伯父のロジャーが乗り込んできてまるで当主のごとく振舞っているが、それを慇懃無礼に巧みに抑えているのが執事のディモンだ。長い黒髪に紫の瞳。一分の隙もなく少々嫌味でイノセントはからかわれてばかり。休暇で寄宿学校から戻ってきたイノセントは、そんなディモンとともに屋敷の中で次々と起こるミステリアスな出来事の真相を探っていくことに…。
王政復古を機に近代化の道を歩み始めた日本。明治維新によって武家社会の旧習はことごとく破壊された。武家や役人の横行に苦しむ街道の姿を見てきた半蔵は、儒仏伝来以前の古典文化の再興に日本の夜明けを見いだし、明治という新時代に望みを託すが…。幕末から明治にかけての激動の中の人々の生き様を描いた長編小説を漫画化。
トリマーの藤巻佑はペットサロンの顧客のひとり、正美からパーティに招待された。実はこれ、人気BL漫画家の正美が自身の美の補給のため定期的に開催している、美形男子限定異業種間交流の集いなのだ。そんなこととは知らず訪れた佑は、そこで甘い美貌の青年、香結を紹介される。気さくな雰囲気の香結だが、彼は世界的に有名なチェリスト。香結から、少し気難しいところのある愛犬の出張トリミングを依頼され…。
大学生の弥勒は教室で偶然隣り合った留学生、エーヴィルと親しくなる。褐色の肌、精悍な体躯、そして印象的な青い右目と金色の左目…そんなエーヴィルに魅了され、誘われるまま夏休み、一緒に彼の母国アゥラールへとやってきた弥勒。なんとエーヴィルは正真正銘の王子さまだった。どんな時も自由に振る舞うエーヴィル。だが、弟のアファルートだけは彼を異眼、悪魔の子と呼び、弥勒に対しても憎悪をむき出しにして…。
ーとある船室。駆け出しの商人であり「聖歌姫」の卵でもあるルーンは、頭痛を感じて天を仰いだ。かたわらでは、海賊船の船長アスランが蜂蜜漬けの言葉をささやき、ルーンに仕える執事のジェイドはノックで扉を破壊してアスランを牽制。取り巻く海賊たちは帳簿をつけるルーンにいちいち感動…。家の借金返済のために交易で一攫千金を狙うはずが、どうしてこんな状況に!?ワケあり海賊と守銭奴歌姫と鉄仮面執事が大海原を駆け巡る、大航海ラブファンタジー。
家庭があり、知識も分別もある中年作家の竹中時雄は、平凡な日々の生活に鬱屈とした心情をつのらせていたが、ある日横山芳子という女学生を弟子にとることにする。はじめのほうこそは仲睦まじい師弟であったふたりだが…。作者の実体験をもとに現実を赤裸々に描いた自然主義文学の代表作『蒲団』他、『一兵卒』『ネギ一束』『少女病』を漫画化。
若く可憐な男子妻・夏海は、超ハンサムリーマンの旦那様・恭彦と新婚生活真っ最中。平凡だが甘く幸せな日々。そんな夏海には、旦那様にも秘密の顔がある。警視総監直属の特命捜査官。潜入捜査のプロだ。新婚の身には辛い、新たな任務ー闇オークションの実態を探るため、資産家の屋敷に住み込みメイドとして潜入する夏海。愛しい旦那様に逢えない淋しさに耐え、辿り着いた事実は意外にも…。激甘新婚ラブコメ。
通訳として訪れたイルダニア国でテロに巻き込まれた春樹は、国王のナウファルに救出される。だが、それはナウファルではなく双子の弟アズハールだった。イルダニア国では双子は禁忌の存在。彼らの秘密を知った春樹は、性奴隷としてハーレムに監禁されてしまう。兄の影として生きるアズハールに次第に惹かれ始めていく春樹。しかし、国王の命を狙う魔の手が、身代わりを務めるアズハールに伸びてきて…。
七年前に恋人の誠樹を喪って以来、実業家の従弟の秘書を務めながらひとり静かに生きてきた千明。そんな千明にはここ一年ほど密かに気になっている相手がいた。それは従弟のビジネスパートナーである天才パティシエの加地だ。最近は仕事の上だけでなく、プライベートでも一緒に美術館巡りをする仲。自分は再び誰かを愛せるのか。もしまた大切な存在を喪ったらと千明の心にブレーキがかかり…。雨色ハートフルラブ。
不吉な塊が心を終始おさえつけていたー。なぜ人間は見すぼらしく壊れたものに魅きつけられるのか?梶井基次郎は生涯死と隣合わせに生きながら、表題の『檸檬』をはじめ『桜の樹の下には』『冬の蠅』などで、そんな人間の心の深淵を詩情豊かに表現し続けたー。「近代日本文学の古典」とも言われる小品群をあわせて漫画化。
植物になりたいと願う青年。毎夜、午前一時に現れる男。言葉を探し続ける郵便局員ーどこか奇妙で、愛おしい人々。切なく、温かいショート・ストーリー集。ゆるやかに連鎖していく、それぞれの人生の、50の物語。
今日も仕立に心血を注ぐ榎田。そして、そんな榎田を淫靡な世界へと誘う芦澤。一見平穏な見える日々。だが、一人の中年刑事が芦澤の右腕、木崎と弁護士、諏訪との関係、さらに木崎の組への裏切り行為に気づいたことで、破滅へのカウントダウンが始まる。諏訪が組に捕らわれ、今度はその人質交換として木崎が榎田と組長の孫娘・優花を攫う。一方で木崎の始末を命じられる芦澤。八方塞がりの闇の中、一発の銃声が…。
佳幸は新進気鋭の金属彫刻アーティスト。従兄弟の博光がパリで実業家のアルマンと恋に堕ちたのがきっかけで、アルマンの親友、ジャン・ミシェルから熱い秋波を送られているが、所詮彼は遊び人…と若干引き気味。そんな佳幸とジャン・ミシェルがラスベガスのコンテンポラリーアートフェアで再会した。煌めく夜に二人の関係も一気に燃え上がるかと思われたが…。素直になれない佳幸。パリー神戸ディスタントラブ。