出版社 : イースト・プレス
父を殺した犯人を捜すため、男娼としてマフィアに飼われる道を選んだ香鳥。自らを抱かれる体に変えようと、闇のオーラを放つ謎の男・燈吾に無垢な身を委ねた。二年後、首領の愛人となった香鳥は、取り引き先企業の秘書として現れた燈吾と再会する。ストイックな秘書の仮面に潜めた闇の閃き。彼はいったい何者なのかー疑惑を抱えながらも、惹かれる想いに身を焦がす香鳥は…。燈吾の目的は?敵か、それとも…。
父から継いだ紅茶専門店を営む正純はある日、店を訪れたベルギー人紳士から自分のカフェのオーナーに迎えたいと唐突な申し出を受ける。煌く金髪とエメラルドの瞳、滲む品格…彼、アンリは正真正銘の公爵だった。申し出はやがて熱烈な口説きへと変わり、正純は幼馴染のショコラティエのベルギーでの修業を条件についに彼に抱かれてしまう。そんな折、正純はひとりの外国人の少年と知り合い…。
製薬会社の研究員として働く霧島耀は、実の弟である魁に、密かな、決して報われることのない禁じられた想いをよせていた。ある日、魁の遊び仲間の罠に陥れられた耀を救ったのは、危険な匂いを漂わす男、軍司だった。魁への想いを軍司に重ね、肉欲に溺れ、自ら愉悦の深みに墜ちていく耀。一方、魁は兄への想いに気づき、そして軍司は耀の本心を覗き見る。魁と軍司という二人の男に乱され、耀が選んだのは…。
仁科家は、人気漫画家の長男・心、デザイン事務所勤務の次男・塁、獣医の三男・幹、そして大学生の末っ子の直、と男ばかりの…それも華やかなイケメンぞろいの四人兄弟。おまけに、心と直、塁と幹はそれぞれ恋人同士だったりするのだが…。結ばれてから四年も経つというのに、ダブル禁忌もなんのその、心の直への溺愛&束縛っぷりはエスカレートする一方で、ついに直が反乱ののろしを…。史上最強★兄弟ラブコメ。
心無い主人のもとで使用人として働く、十六歳の少女・秋羽手鞠。 そんな彼女の心の支えは、十年前に離れ離れとなった幼なじみ、 上総頼重とのあたたかな思い出だった。 ある日のこと、手鞠は美しく成長した頼重と運命的な再会を果たす。 その後、頼重の勧めに従い彼の住む屋敷に身を寄せることとなった手鞠は、 そこで思わぬ事実を耳にする。 自分が頼重の「許婚」であると。 さらに、頼重に科せられた残酷なさだめを知りーー!? 頼重を救おうとする手鞠は、いつしか忌まわしい祭祀へと誘われていく。 待ち受ける恐ろしい宿命を知らずに…
19世紀フランス。 高級娼婦マルグリット・ゴーティエの遺品の競売で 本を落札した「私」のもとに、アルマンと名乗る男が訪ねてくる。 アルマンは、生前のマルグリットと「ただならぬ関係」にあったらしく、 「私」に彼女との間で起こった出来事を語りはじめた…。 戯曲としても、これまで多くの人々に愛され続けた、悲劇の愛の物語を漫画化。
弟と二人で便利屋を営む昴は、ある日、超美形のロシア人、ウラジミールから大量の骨董品の梱包を依頼される。もしや盗品?…と疑う昴だったが、なんとウラジミールはその若さで個人の美術館を持つ大富豪。すっかり彼に気に入られた昴は、一緒に船でロシアまで行って欲しいと懇願され…。一方、ブラコンの弟、拓海はそれを阻もうと画策。桁外れのとんでも大富豪と嫉妬深い弟と…。ふと気づくと昴は船に乗せられ…。
甲賀忍者の末裔、千速は幼い頃から修行を積んできたが、頭領である祖父の死を機に里を離れ都会で探偵稼業を始めることに…。そんな千速の前にたびたび現れては何かとちょっかいをかけてくる男ー大手探偵社のイケメン敏腕社長、周防。彼こそは宿敵、伊賀忍者の末裔だった。十二年前、敵と知らず周防に抱かれそうになった…秘めた過去とねじれた想い。千速はついに周防に忍術勝負を挑み…。火花散る対決愛。
数年ぶりに直人の前に現れたのは、大学時代の同級生で、目の治療のため日本に滞在することになった王子、アディールだった。身の周りの世話と秘書として働くことを依頼され、なぜ自分を選んだのか…と、戸惑いながらも引き受ける直人。だが夜の役目をも求められ…仕事として受け入れるうちに、憧れだった想いは次第に恋に変わり…。いつかくる彼との別れに恐怖を感じた直人は、離れることを決意するが…。
高校生の馨は、保健室の先生で大財閥の三男、貴継とこっそり新婚生活満喫中。予知夢の能力を持つ貴継が、ずっと出逢える日を待っていて、強引なアプローチの末めでたく結ばれた二人。そんな激甘カップルが、貴継の重要なお勤め…予知夢の儀式のため、実家である松岡家のお屋敷で夏休みを過ごすことになった。そこには馨の存在を疎ましく思う長男一家が暮らしていて、馨は兄嫁から嫌がらせを受けるハメに…。
「どんな代物でも運ぶ」がウリの運送会社“ベルフェル”。そこの社長兼唯一の社員であるライアのもとに、とある依頼が舞いこんだ。それは、女性ひとりと大型犬一匹を田舎町まで送り届ける簡単な仕事、のはずだったのだが…。その女性、アリスには驚きの秘密があってー!?ライアは彼女を無事に目的地まで送り届けることができるのか。謎を秘めた可憐な少女と、女好きな“運び屋”が織り成すスタイリッシュ・ファンタジー。
身分階級、富者と貧者、主人と奴隷。当たり前のように不平等が存在した、近代ヨーロッパ。 現代にも通じるこれらの問題はいつ、どのようにして起こり、正当化されていったのか…? 専制政治の矛盾を考察し、本来の自由な存在としての、 人間の不平等を解決するための社会の在り方を提唱した、政治哲学書を漫画化。
鬼ケ里を離れて学生生活を送る士都麻光晴は、旅先の森で美しい少女に襲われる。見事な黒髪、射るような黄金の瞳。去来する記憶に動揺する光晴に、少女が語った意外な過去とは…。
元警察官で探偵事務所を営む柚岐村。同じマンションに写真スタジオを開いたカメラマンの狩谷からある女性の捜索を依頼され、一度は断ったのだが…数日後、偶然にも互いに同じ性癖であることが知れ、柚岐村は口封じの意味もこめて狩谷を誘惑する。先輩刑事との辛い過去を持つ柚岐村は、次第にこの正体不明の男に興味を惹かれ…やがて束縛しあわない大人の関係が始まったが…。
「どうして立ち向かわないの!」 「お前には関係無い」 古代の言葉で「楽園」を意味する王都ドラ。 カンナはそこで王立騎士団員を目指し、日々努力を重ねていた。 入団試験の対策は万全、実力も充分。 しかし年に一度の試験では、なぜか毎回毎回思いもよらぬトラブルに巻き込まれ、受験できずにいた。 次こそはと意気込むカンナは、4度目の試験を1ヶ月後に控えたある日の夜、 衰弱し、行き倒れていた謎の美少年・シンクを拾う。 間近に迫る試験のことを気にしつつ、しかし誰かに追われている様子の彼を放っておけないカンナだったが、
「忠龍会の華」と称えられる美貌と商才に恵まれた忠龍会緒方組の組長、緒方は、若頭、江島の恋情に気づきながらもそれを無視し続けてきた。ある夜、深酒の勢いで緒方は江島を誘い、抱かれる。揺らぐ主従の絆。江島との口論の末、緒方は不慮の転落事故で記憶を失くしてしまう。神社で神主となった身元不明の男と彼を助けた親切な会社員として、二人は新たに出逢い、燃えるような恋に落ちていくのだが…。
青い瞳の姫君の立会いのもと、己の望むものをかけて決闘することが許される《騎士大祭》。 年に一度の祭に沸くメガロス皇国に、妹姫のルチヨラの身代わりとして向かうことになったシェルタは、 そこでソティラスとカルフに再会する。 慣れない公務に戸惑いながらも、ルチヨラとしてなんとか役目を果たそうとするシェルタ。 そんなシェルタの前に、ソティラスの元婚約者・イリスが現れて……。
伴侶である塔眞一族の三男、貴礪とともにミステリーツアーに参加した元骨董商の凌。行く先も行程も知らされないまま、豪華な皇帝列車に乗って大陸をひた走る旅ー二人は、五十時間以内に「唯一の宝石」を探せというゲームに加わるのだが…。そんな客たちの中に貴礪の大学時代の友人や元恋人などもいて、彼の過去が気になる凌で…。果たして「唯一の宝石」探しの秘密とは…?惑溺のラブトレイン。
二人の道の果ての向こうにあるものは絶望か、それとも……!? 馬車に轢かれた町娘のユーナは、謎の光に請われるがまま、同時刻に自殺を図った聖女・シェリアスティーナの命を繋ぎとめるため、彼女の身体に入り、1年間の期限付きで王宮で生活することになる。王宮での生活にも次第に慣れ、シェリアスティーナの婚約者であるアシュートに淡い恋心を抱きはじめたユーナだったが、シェリアスティーナの壮絶な過去を知り、王宮を彼女にとって少しでも居心地の良い場所にしようと、身代わり聖女としての残り少ない時間を彼女のために使う決意をする。一方、シェリアスティーナがユーナであることを知らないアシュートは、恨んでいたはずの聖女に好意を感じている自分にひとり苦悩していた──。