出版社 : オーバーラップ
喪失の痛みを胸に、国を蝕む魔女を狩れーー。 家族の愛を知らぬまま死に、二つの人類ーーシャン人とクラ人が生存競争を繰り広げる世界に転生した少年ユーリ。 王国に未来が無いことを察し、新大陸に望みを繋ぐ彼だったが、想いを交わした王女キャロルとの間に子供ができたことで婚約を決める。 しかし両家の祝いの席で魔女家の奸計により両親と女王が毒殺され、キャロルも猛毒によって命の危機に瀕してしまう。 命からがらキャロルと共に王城を脱出したユーリは、父ルークに代わってホウ家の新たな当主となり、兵を率いて王都を奪還し魔女家を滅ぼすべく行動を開始するのだった。 長きにわたって王国を蝕み続けた魔女家の最期ーーしかしそれは、彼女らをも利用しようと画策したクラ人との、新たな戦いの始まりに過ぎなかった。 新たな十字軍の襲来を見据えてユーリが取る選択は……!? 「小説家になろう」で話題の超本格戦記譚、王国が大きな節目を迎える第7幕!
異世界の知識で、人々を流行病から救う!! 「ウィンダリアの雪月花」として生まれた侯爵家次女のセレスティーナは念願のスローライフを悠々自適に送っていた。 薬師ギルドの一員として働くセレスは、旅先で手に入れた幻月の花で香水を作成。 その香水を花街の人へ渡そうと訪れると、十年前に起こった大騒動の発端である薬と、同じ匂いがすると言われ……? 偶然がきっかけで十年前の事件が少しずつ明らかになっていく! 後日、セレスがいつものように花街を訪れると、そこには北方の風土病である「赤水病」に感染した患者と遭遇。 セレスは感染力の強い病を抑え込み花街を救うため行動を開始! その中で異世界の知識に、有効な療法があることを思い出しーー。 さらにセレスをサポートするため、ジークフリードも協力するべく駆け付けるが、実は他にも目的があるようで……? 家族から忘れられた少女の、のんびり薬師ライフ第二弾!!
呪われし少女と挑むは、絶対なる白銀騎士。 追放された太っちょな貴族の三男であるミトロフは、“食費”のために冒険者となった。 エルフ族の少女グラシエと、遺物に呪われた少女カヌレと共に迷宮に潜る中で、異常個体(ユニーク)である赤目のトロルの討伐に成功し、ギルドで一躍時の人となる。 そんな中で、グラシエが一時的にパーティを離脱し、ミトロフはカヌレと2人きりで迷宮に行くことに。 探索中に出会ったのは、怪我をした獣人の少女アペリ・ティフだった。 彼女を治療したことで妙に信頼を得たミトロフは、“裏”に棲む魔物の討伐を依頼される。 しかし、裏の魔物は“表”に棲息するより強力な上位種でーー!? さらに、依頼に臨もうとするミトロフたちに、カヌレの兄を名乗る白銀の騎士が訪ねてくる。 「カヌレを連れ戻しにきた」と。 パーティ崩壊の危機に、ミトロフは“貴族”としての矜持すら捨て、決闘に挑むーー! 追放された“太っちょ”な貴族による“優雅”な迷宮攻略譚、第2幕!
アインズヘイルの領主・オリゴールからの依頼に応えたイツキたちは、収穫祭を大成功で終えた。転生者である吸血鬼・赤城七菜とも和解し、錬金術に精を出す平和な日常が戻ってくる。そんなイツキは、とある事情によって王都立エルサス学園の『錬金科』の臨時教師を引き受けることに。受け持つことになったのは、双子の姉妹であるラズとクランをはじめとした、落ちこぼれな貴族の子女たちが集うクラスだったー。「せんせーごめんねー、全然できなくてー…」「せんせ、私たちダメダメでごめんね〜…」ずっと一緒にいたいと話す彼女たちだったが、そのためには、学園の卒業要項を満たした上で、自立できるほどの成果を出す必要があるという。卒業すら危ぶまれる中で、健気な姉妹のお願いを叶えるため、イツキが考え出した錬金術と『流れ人』の知識を活かした秘策とはー?スキルを駆使して美少女たちと送る賑やかな異世界スローライフ、第11幕!(願望)
地下世界ドゴログマで、巨大化した厄災魔獣と争っていた水龍族の少女・リヴァーナを助けたフリオたちは、彼女を新たな居候に加えた。そんなフリオ一家に、顔馴染みとなった神界の使徒・ゾフィナが訪ねてくる。先日の厄災魔獣の一件が原因で、クライロード球状世界を覆う魔法防壁が破損してしまったとのこと。魔法防壁を修復するための神界魔法は、本来、人種族が扱うことはできない。そこで、神界魔法を習得しているフリオと娘のエリナーザに依頼が舞い込んできたのだった。その最中、ゾフィナは記憶を失った元神界の使徒・タニアと再会を果たしー!?さらには、今後クライロード球状世界の魔法防壁を管理するため、地下世界ドゴログマにあるといわれている、世界を管理する神々が住まう城である『神界城』の模倣品を探すことになりー?WEB発、チートだけどまったりな異世界ライフ、第16巻!
虐げられていた少女の隠れた才能が人々を救う!? 契約結婚として公爵家当主のローガンへと嫁ぐことになったアメリア。 婚約者として過ごしていたある夕飯の食卓で、ローガンから自身の調合スキルを薬学の進展に活かさないかと提案される。 最初は迷ったものの、アメリアは自分の能力が誰かの役に立つならと、その知識を伸ばすことを決意する! その後、先生としてウィリアム教授が公爵家を訪れる。 ウィリアムはアメリアの知識を測るためテストを受けさせるが、予想以上の高得点で!? そんな中、領内に蔓延していた『紅死病』という流行病に巻き込まれることになったアメリア。 必死に特効薬を探す中で、アメリアの眠っていた才能が、目覚める! ローガンはそんなアメリアを全力でサポートし、その優しさを見たアメリアもさらに魅了されていきーー。 家族から愛されなかった少女が、誰よりも幸せになる物語、第二幕。
最優の種族を巡ってダンジョン攻略対決!? 異世界へと召喚されたものの、未開の地に追放されてしまったキダン。 彼が農場として地道に開拓を続けていた土地は、ギフトと呼ばれる力《至高の担い手》と仲間達によって大きな発展を遂げていた。 魔国もまたキダンたちの力を借りて発展の途上にあったが、一方でダンジョンの管理に頭を悩ませていた。 魔王ゼダンは管理者として優れている種族を選ぶため、ダンジョンの攻略対決を執り行うことに! 舞台として選ばれたのは、皇帝竜アードヘッグが治める前人未踏の新龍帝ダンジョン。 対決を制するのは、ダンジョン攻略のエキスパートである人族代表のS級冒険者か、あるいは最強の武力を誇る魔族代表の魔王軍四天王か。はたまた、突如乱入してきた人魚族代表の狂乱六魔女傑か!? 最優の種族を巡り、ダンジョン攻略対決が幕を開けるーー!? 未開の土地を賑やかな隣人たちと開拓していく、異世界スローライフ、第15幕!
破滅予定の悪女に転生したので…… 婚約者のラスボスフラグをへし折ります! 弱小貴族ターナー子爵家の令嬢グレイス。 社交界デビューを控えたある日、自分が前世で読んだ小説の悪女に転生していることに気がついた! 作中ではヒロインを虐めて破滅する悪役。だが、それは彼女の夫リアムに仕組まれたものだった。 リアムはある事件をきっかけに国を滅ぼそうと企むようになったラスボスで、彼に心酔したグレイスは利用され道を踏み外してしまったのだーー。 そんな記憶を思い出し、婚約&破滅回避のためにリアムを必死で避け始めるグレイス! しかし、聖人公爵と慕われるリアムにはその行動が珍しかったようで、目を付けられてしまう。 さらには記憶を思い出した影響か、魔術を使えない特殊な体質になったことを知られ!? 魔術が使えないと迫害される世界。弱小貴族のグレイスは政治的に都合がいいと考えたリアムに脅され、二人は婚約することに……。 このままでは破滅一直線のグレイス。リアムに惑わされず、未来を変えようと動き始めるのだがーー?
落第ヴァイオリニスト、異世界の音楽文化に革命を起こす!? 音楽で魔力が回復する異世界へ召喚されたマスミ。 召喚早々スパイ容疑をかけられるが、ヴァイオリンの腕を買われ、容疑が晴れるまではアークが団長を務める第四騎士団で楽士として働くことに! 成り行きではあったものの、アークたちが持つ騎士としての誓いを知り、楽士不足の騎士団を支えようと決意を固める。 騎士たちもマスミの存在と活躍により活気づき、騒がしい日々を過ごしていた。 そんな折、アークとともに宮廷騎士団長から呼び出しを受ける。 身元が不明であるマスミを楽士にしたことについての説明を求めるものだった。 今までの楽士不足は放置していた宮廷騎士団。にもかかわらず、高圧的な態度で処分の検討までちらつかせてきたためアークは激昂。 結果、国の一大イベントで演奏技術を競う“楽会”にマスミを推薦すると宣戦布告を行いーー!? 訳ありヴァイオリニストが最強騎士団を救う『異世界再就職物語』、第二幕!
元婚約者、襲来!? ループ7回目の人生で、皇太子アルノルトのもとへ嫁ぐことになったリーシェ。 各国を跨ぐ贋金騒動が決着し、リーシェから改めて婚姻の誓いを立てて、二人の関係も一歩前進。 婚姻の儀も迫るなか、二人は揃って歌劇場を訪れるが、幕が開いた直後に歌劇の主役である歌姫・シルヴィアが倒れてしまう。 リーシェのスキルで救護活動を終えたところ、元婚約者のディートリヒがその場に現れ……!? 一方、リーシェの新しい友人となったシルヴィアは、とある騎士に恋をする。 その人物は、未来のアルノルトが重用した騎士・グートハイルだった。 アルノルトへの気持ちの置き所がわからないリーシェにとって、シルヴィアから聞く恋の話はとても新鮮でーー。 婚儀でのキスを意識してしまうリーシェを、アルノルトはこれまで以上に甘やかしてくる。 さらに誕生日のおねだりを言い付けられて悩んでいたら、ついに恐ろしい現皇帝との邂逅で大ピンチ!?
その宮廷魔導師、史上最強 デザント王国の宮廷魔導師『七師』アルノード。 部下とともに強大な魔物はびこる領地の防衛に当たっていたが、領地を広げる戦果が挙げられていないと国外追放を言い渡されてしまう。 やむを得ずアルノードは同じく不遇な扱いを強いられてきた部下を引き連れ、隣国リンブル王国へ。 リンブルで冒険者登録を行ったアルノードは、今度こそ使い潰されないよう、大規模な冒険者集団『クラン』を作ることを目標に行動を開始する。 その矢先、アルノードは街中で王国騎士のサクラと出会う。 困った様子の彼女に話を聞くと、失踪した妹・オウカの行方を捜しているという。 アルノードは宮廷魔導師の力を発揮し、オウカの持ち物から居場所を魔道具で特定、救出に成功! さらに二人へアルノードが『七師』だった身分を明かしたところ、どうやらリンブルではその名を知らぬ者がいないほどの有名人だったらしくーー!? 最強の宮廷魔導師が、才能を見出した部下と成り上がっていく最強魔導ファンタジー、開幕!
「やはり、お兄さまは最強です!」 RPG系恋愛ゲームの伯爵令息に転生した日本人のゼクスは、幼き妹カロンの未来を嘆いていた。 悪役令嬢であるカロンは魔王の誘惑に堕ち、すべてのルートで必ず死ぬ。 ーーこんなに可愛らしい妹が非業の死を遂げる。 そんなこと許せるわけがない! 運命を変えるべく、ゼクスはカロンを正しく育てようと決意する。 無能と蔑まれる無属性魔法の適性持ちだったゼクスは、カロンを守るために前世の知識で新術式を次々と開発! 常識破りの力を手に入れ、カロンにも正しい魔法の使い方を指導する。 さらにカロンを狙う王宮のスパイを看破したり、カロンに愛情を注いで闇堕ちを防いだり、不安要素を払拭していきーー! 「お兄さまのお役に立てたのなら本望です!」 「やばい。オレの妹、めちゃくちゃ可愛い」 良い子に育つ妹を今日も兄は溺愛する! 世界最強の兄が最カワ妹の破滅回避に挑むハートフル・ファンタジー、開幕!
ハズレ適性の生産魔術で、ボロボロの砦を最強のお城に大改築! “役立たず”の生産系魔術適性により、侯爵家を追放された少年・ヴァンは、前世の知識と生産系魔術を活用し、村を大きく発展させていた。 イェリネッタ王国を裏で操る中央大陸。 ヴァンは、まだ見ぬ豊かな食材を有するであろう大陸との交易路の開拓を目標に、まずは玄関口であるイェリネッタ王国の打倒を目指す。 その第一歩として、ヴァンは生産系魔術で戦地のど真ん中に砦を築き、イェリネッタ王国との戦いを勝利に導いた。 しかし、せっかくの砦は激しい攻勢によってボロボロに……。 イェリネッタ王国の再びの侵攻を警戒したヴァンは、砦を日本風の城へと大改築することに! そんな折、お城の城主を必要としていたヴァンのもとへ、兄であるフェルティオ侯爵家の長男・ムルシアが“追放された”と訪ねてきてーー? 追放された幼い転生貴族による、お気楽領地運営ファンタジー、第5幕!
前世は竜。今世は令嬢!? 友と死にたかった竜は、共に生きる意味を見つけるーー。 勇者と相棒の竜により拓かれた国、ウィズレイン。 男爵家の養子であるエルナは義姉ローラに虐げられる日々を過ごしていた。 しかしある時、水をかけられたことをきっかけに、自身の前世が国を守護する竜だったことを思い出す! 前世で「人間になりたい」と願っていたエルナ。 転生したことを喜び、虐めも気にならないように。 そうして“人生”を謳歌し始めるエルナだったが、国では勇者の遺した言葉に従い、成人した娘を集め竜の生まれ変わりを探していた。 エルナもローラと登城するが、ローラがエルナから取り上げ身につけていた石が竜の鱗だと判明!? ローラが生まれ変わりだと認定されてしまう! そこに現れた国王クロス。 瞬間、エルナはクロスが勇者の生まれ変わりだと気がつく。 再会の喜びを胸に見つめるエルナ。 しかし、クロスには前世の記憶がないようで……? ーーこれは竜の少女が前世の友と再会し、人として生きる意味を見つけるお話。
手作りご飯でみんなを幸せにします! 癒やしの力は不治の病にも……!? 婚約破棄されたことをきっかけに【大衆食堂ロベリア】をオープンしたリディア。 美形の筆頭魔術師・シエルから頼まれ、癒やしの力がこもった手作りご飯でセイントワイスの魔術師たちにかかっていた呪いを癒やした。 すると、命を救われた人々に “聖女”だと崇められ!? 魔力がないことを理由に虐げられていた生活から一変、たくさんの人に囲まれ前向きに暮らし始めたリディア。 そんなある日、義妹の元婚約者である公爵家令息・ロクサスが【大衆食堂ロベリア】を訪れる。 ロクサスはリディアの不思議な力で未知の病「白月病」を患う兄を救ってほしいと、リディアを公爵家に連れ去りーー!? 「治療できるかはわからないけれど、せめて美味しいご飯で元気を出してほしい」と、リディアは【出張大衆食堂ロベリア】として料理を振舞う。 不遇の少女が不思議な力と優しさで周りの人を幸せにする癒やしのグルメファンタジー、第2幕!
再び開かれた舞踏会への扉。 紡がれるは新たな夜の国のお話。 最後の舞踏会で復讐を遂げた公爵令嬢ディア。 傍で見届けたノインに連れられファーシタルを後にした彼女は、物語の森にある屋敷で新たな生活を始めていた。 人ならざる者達の常識に翻弄されつつもノインの隣に立つために、少しずつ自分にできることを増やそうと努力するディア。 周囲からも優しく見守られ、穏やかな時間を過ごしていた。 一方、ノインはディアを伴侶として迎えるための準備を進めていた。 向かったのは夏至祭の森ーーファーシタルの民と深い因縁がある夏至祭の王サーレルのもと。 交渉の後、ディアに手を出さないという言質を取ることに成功するノインだったが、サーレルとの因縁を抱えているのはディアだけではないようで……? ひとりぼっちだった公爵令嬢と真夜中の精霊が紡ぐ、新たな夜の国の物語ーー。 『長い夜の国と最後の舞踏会』の短編小説の他、リベルフィリアを舞台とする『来訪者』を収録。
砂漠と黄金の国で、まさかの主従逆転!? 魔法学院で姉妹が起こした事件も落着し、クラウディアとノアの月日は過ぎていく。 次に二人が向かったのは、砂漠と黄金の国。 その国は、先王が手に入れた『黄金の鷹』という宝によって作り上げられたという。 黄金の鷹が呪いに関連するとにらみ情報収集を進める二人の前に現れたのは、一匹の狐。 その正体は、三年前に死んだ王の跡を継いだ若き新王・アシュバルだった。 彼はノアを一目見ると衝撃の提案を持ちかけーー。 「俺の代わりに、王になってはくれないか」 事情がありそうなアシュバルの提案を受け、ノアは国王に、クラウディアは王の寵姫として後宮へ入り込んで、呪いの調査を行うことに。 王のノアと寵姫のクラウディア。 普段とは逆転した主従関係で自由に振る舞うクラウディアに、ノアは振り回されっぱなしで!? 伝説の魔女と黒髪従僕が織りなすファンタジー、第4幕!
「モブ」に徹したいのに、なんでみんな僕に構うんだ!? 銀河大帝国ーー人類が生息可能な惑星のある宙域の7割を国土としている大国でジョン・ウーゾスは、傭兵を生業としていた。 「オタク」「モブ」を自認している彼は「分不相応・役者不足・身の程を弁える」をモットーにし、日々を穏やかに過ごそうとしていた。 ゆえに、イベントが起こりそうなフラグはいつでも全力回避! すると、いつも「なぜか」続々と自滅していく周囲の主人公キャラたち……! どんな依頼に際してもウーゾスは、変わらずモブを貫こうとするのだがーー。 「簡潔に申し上げます。私に乗り換えませんか?」 「私のチームにスタッフとして来てくれないか?」 モブに徹してきたことで培われた、迅速かつ的確な判断力と、些細なことに動じない精神力。 ある者からは畏怖を込め「土埃」と称される能鷹隠爪な彼を、虎視眈々と狙う者が現れはじめ……? 実は超有能なモブ傭兵による、無自覚爽快スペースファンタジー。 ここに開幕!
戦争勃発! 絶望的な防衛戦へ突入……でも奇策と新兵器で大戦果!? 名門貴族・ケーニッツ子爵の娘であるクラーラと結婚した領主ノエイン。 貴族社会での立場は盤石となり、辺境領地の運営も順調そのものであったがーー隣国ランセル王国との戦争が勃発し、ノエインにも出兵の王命が下される。 ノエインが任されたのは要塞地帯にある砦の防衛。 主戦場から遠く離れた場所に位置するため、容易な任務だったーーはずが、開戦早々に仲間の砦が陥落してしまい!? これにより上層部が敵の戦略を読み違えていたことが明らかになるも、時すでに遅し。 要塞地帯へ続々と投入される大量の敵兵を相手に、絶望的な防衛戦を強いられる。 そんな状況下でも、ノエインは卓越した傀儡魔法でゴーレムを操り奮戦。 自領で開発したクロスボウやバリスタなどの新兵器も投入し、戦場をコントロールしていく。 さらに戦況を覆す常識破りの奇策を講じて……!? ひねくれ領主の辺境開拓物語、第四幕!
贄となって食べられるはずが、花嫁として魔物の王に優しく愛されてーー!? 幼い頃から、生贄として魔物の王に身を捧げて死ぬことこそが“幸福”だと教えられてきた王国の第二王女・リーディア。 国王や王妃たちから見向きもされず、離れに一人ぼっちで閉じ込められながらも願うのは、せめて課せられた役目をまっとうすること。 ついに迎えた運命の日。 魔物の王・ルイの来訪に人々が怯えるなか、彼から告げられたのは……!? 「やっと見つけた、俺のーー花嫁さん」 生贄としてルイにおいしく食べてもらうため、張り切って自らを差し出すリーディア。 だがルイは彼女を花嫁として扱い、一向に食べようとしない。 さらには、人としての生き方を知らないリーディアに料理を教えたり、外の世界に連れ出したりしてくれる。 初めての温もりに戸惑いつつも、ルイに手を引かれながら優しい日々を重ねていくリーディア。 沢山の温かな感情を得ていくなか、やがて彼女は本当の“幸福”を知るーー。