出版社 : サウザンブックス社
セヴァン・ヴァレーにわだかまる邪神カルトの物語の終着点! ラムジー・キャンベル作品集『グラーキの黙示』第3巻 マッターホルン・プレスが、英国のセヴァン・ヴァレーに根を張るカルト教団の聖典を、『グラーキの黙示録』のタイトルで無許諾刊行してから、150年近くの歳月が流れた。 ブリチェスター大学のアーキビストであるレナード・フェアマンは、この伝説的な書物の“唯一現存する写本”を大学に収蔵するべく、英国北部の海岸沿いに位置するガルショウという町に赴くことになる。ちょっとした日帰りの旅のつもりだったが、そうはならなかった。求める『黙示録』の各巻は、この風変わりな町の別々の住人が所有しているというのである── 英国怪奇・幻想文学界の巨頭、ラムジー・キャンベルが16歳の頃に執筆した「湖の住人」に登場して以来、彼の作品世界の背景に見え隠れし続けた忌まわしき神話典籍、『グラーキの黙示録』。50年もの間、その全容を匿(かく)し続けてきたヴェールが、他ならぬラムジー・キャンベル自身によってついに剥ぎ取られた!
ぼくたちは、自分のいちばんいいところを隠しながらでないと 日々を生きられない世界に住んでいるーー。 ある事件がきっかけで突然ゲイバレしてしまい、これまでの生活が一転してしまう高校生のオスカル。そのきっかけを作ったのは、なんと、想いを寄せて「秘密の関係」を楽しんでいた親友ダリオ。 ゲイバレ後の地獄のような日々に耐えきれず、心の痛みを紛らわすために体の痛みを選び出すオスカルだったが、一歩踏み出した新しい世界からは、希望の光が差し込んでくる!
状況を変えるのはぼく次第。 恐怖に支配されるままなんてだめだ。 人生の手綱は自分でとるべきなんだ。 ゲイというセクシュアリティをどうしても受け入れることができない、高校生のダリオ。親友オスカルとは「秘密の関係」を楽しんでいたが、ある事件がきっかけでその関係が崩れ出していく。早くに両親を亡くしてしまい、たった一人の家族は毎週教会に通う祖母だけ。ゲイバレして、親友も家族もなくしてしまうことを恐れていたダリオにもやがて転機が訪れる。
クトゥルー神話ファン待望! 怪奇と幻想の豪華短編集 英国南西部、セヴァン・ヴァレーを覆う影ーーH・P・ラヴクラフトの死から四半世紀を経て、アーカムハウスより鮮烈なデビューを飾ったラムジー・キャンベルの、ラヴクラフトの影響の色濃い初期作品を中心に編まれた珠玉のクトゥルー神話作品集がついに邦訳。湖に棲みつく星界よりの怪物が告げる黙示の数々が、今ここに明かされる。全21編のうち、第1巻には「ハイ・ストリートの教会」「湖の住人」「ムーン・レンズ」など11編を収録。 【グラーキの黙示1 収録作品】 「ハイ・ストリートの教会 The Church in High Street」(1962) 「城の部屋 The Room in the Castle」 (1964) 「橋の恐怖 The Horror from the Bridge」(1964) 「昆虫族、シャッガイより来たる The Insects from Shaggai」 (1964) 「ヴェールを剝ぎ取るもの The Render of the Veils」(1964) 「湖の住人 The Inhabitant of the Lake」(1964) 「奏音領域 The Plain of Sound」 (1964) 「魔女の帰還 The Return of the Witch」(1964) 「ユゴスの坑(あな) The Mine on Yuggoth」 (1964) 「スタンリー・ブルックの遺志 The Will of Stanley Brooke」(1964) 「ムーン=レンズ The Moon-Lens」(1964)
クトゥルー神話ファン待望! 怪奇と幻想の豪華短編集。第2巻 20世紀後期のクトゥルー神話シーンを牽引した俊英 ラムジー・キャンベルの世界! グラーキ、ダオロス、アイホート、イゴーナロク、そしてグロースーー英国南西部、グロスターシャーの風光明媚な田園地帯の闇に潜み棲む、禁断の経典『グラーキの黙示録』に記された恐るべきカルトの残滓が、人類社会を脅かす。英国ホラー界の重鎮ラムジー・キャンベルの、前期代表作の数々を収録した作品集の第2巻。「嵐の前に」「コールド・プリント」「誘引」「パイン・デューンズの顔」など10編を収録。 グラーキの黙示2 収録作品】 「島にある石 The Stone on the Island」(1964) 「嵐の前に Before the Storm」 (1980) 「コールド・プリント Cold Print」 (1969) 「フランクリンの章句(パラグラフ) The Franklyn Paragraphs」 (1973) 「窖(あなぐら)よりの狂気 A Madness from the Vaults」 (1972) 「絵の中に描かれていたものーー Among the pictures are these」 (1980) 「誘引 The Tugging」 (1976) 「パイン・デューンズの顔 The Faces at Pine Dunes」 (1980) 「ブラック・アウト) Blacked Out」 (1984) 「暗転(砂浜の声 The Voice of the Beach」 (1982)
自分は自分のままでいい 自閉症スペクトラム障害の男の子の自立の物語。 ロサンゼルスの「特別な学校」に通う、自閉症スペクトラム障害の高校生のマーティンは、映画監督である母親の仕事について行き、フランスの田舎町で夏休みを過ごすことになる。 そこで通う初めての「普通の高校」で、フランス人の女の子に電撃的に恋に落ちる。 愛読書であるプルーストの『失われた時を求めて』と結びつけて、取り巻く世界を解釈する特徴があるマーティン。 恋に落ちた彼女も、周りにいる「普通の友達」も、プルーストの物語の中から見た「空想」の一つだったはずなのに、次第に、彼はそれが空想ではなく、生身の人間であることに気づきはじめてしまう。 彼にとって衝撃的な気づきと葛藤の先に見出していく答えとは。 障害の有無は関係なく、誰もが感じる人間関係の難しさや殻を破ることへの勇気が強く優しく描かれていく。
「そしてわしは、それからずっとひとりで生きてきた。精霊たちが、わしの弟子が生まれたと告げにくるのを待ちながらな。待って、待って、待ちながら、氷のリンゴを育てているうち、この身も氷のリンゴのようになった気がしてきた。わしは二百年間、待った。そしてようやく弟子が生まれ……その子の親から渡すことを拒否された」(本文より) 1991年に金原瑞人の訳で『ゴースト・ドラム 北の魔法の物語』として福武書店より刊行された、英国人作家スーザン・プライスによる「Ghost World」3部作シリーズの第1部『The Ghost Drum(ゴーストドラム)』が、同じ金原瑞人の改訳でサウザンブックスより蘇りました。美しい限定BOXに入れたゴーストシリーズ3冊セットはサウザンブックスのECショップのみで販売しています。 三百年生きるといわれる魔法使いは、自分の弟子と宿命づけられた人間の子に魔法を伝授してから、死者の世界【ゴーストワールド】へと退いていく。だが、猟師マリュータは愛息アンブロージをよこせという魔法使いクズマの要求をはねつけた。それが世界をどんな不幸に陥れるかも知らず……。是が非でも弟子を手に入れようとするクズマの呪いは、やがてマリュータ父子のみならず、平和に暮らしていたトナカイを追う人々にも過酷な運命をもたらすのだった! ■ゴーストシリーズ第一弾『ゴーストドラム』 すべてを支配された冬の国を駆ける 魔法使いの苛烈な物語、開幕。 ■ゴーストシリーズ第三弾『ゴーストソング』 悪に立ち向かう見習い魔法使いは、世界と自分を救えるのか? 鮮烈で苛酷な闘いの物語、ついに完結。
「怖いんです、おばあさん。わたし、魔法使いになれなかったら、どうなるんですか」 「きっとなれるよ、あたしの賢い女の子」 「でも、もしなれなかったらーー 鉄の森で会えないじゃありませんか」 (本文より) 1991年に金原瑞人の訳で『ゴースト・ドラム 北の魔法の物語』として福武書店より刊行された、英国人作家スーザン・プライスによる「Ghost World」3部作シリーズの第1部『The Ghost Drum(ゴーストドラム)』が、同じ金原瑞人の改訳でサウザンブックスより蘇りました。美しい限定BOXに入れたゴーストシリーズ3冊セットはサウザンブックスのECショップのみで販売しています。 皇帝の圧政に苦しむ北の民を見かねた見習い魔法使いのシンジビスは、魔法使いである祖母の忠告に逆らい、皇帝の街へひとり向かう。そこは正しい者が処刑され、不正が横行する非道の街だった。シンジビスは皇帝を正しい道へ導こうと手を尽くすが、皇帝の残虐行為に拍車がかかるばかり。そのうえ、皇帝に取り入る偽の魔法使いが、シンジビスを亡き者にしようと企んでいた。やがて悪との対決のときを迎え、シンジビスの怒りが炸裂する! ■ゴーストシリーズ第一弾『ゴーストドラム』 すべてを支配された冬の国を駆ける 魔法使いの苛烈な物語、開幕。 ■ゴーストシリーズ第二弾『ゴーストソング』 愛する息子は渡さない! 魔法使いに逆らった男の一言から始まる苛酷な運命の物語。
「昼も夜も、この部屋を見張れ。この子をこの部屋から一歩も外に出してはならん。死ぬまでな」 なぜ息子をひと思いに絞め殺してしまわなかったのか、その理由を知る者はひとりもいない。しかし皇帝の考えというものは、いつの世でも理解しがたいものだ。(本文より) 1991年に金原瑞人の訳で『ゴースト・ドラム 北の魔法の物語』として福武書店より刊行された、英国人作家スーザン・プライスによる「Ghost World」3部作シリーズの第1部『The Ghost Drum(ゴーストドラム)』が、同じ金原瑞人の改訳でサウザンブックスより蘇りました。美しい限定BOXに入れたゴーストシリーズ3冊セットはサウザンブックスのECショップのみで販売しています。 魔法使いにだけわかる言葉を伝える不思議な太鼓、ゴーストドラム。ニワトリの脚を持つ家に住む、若い女魔法使いチンギスは、ある日ゴーストドラムを通して救いを求める叫びを聞きつけた。叫んでいたのは皇子サファ。生まれてこのかた、父皇帝によってずっと塔の小部屋に閉じこめられていた……。チンギスはサファを救い出せるのか。荒涼とした北の国を舞台にくり広げられる、荒々しい魔法の物語。 1987年、イギリス・カーネギー賞受賞作。 ■ゴーストシリーズ第二弾『ゴーストソング』 愛する息子は渡さない! 魔法使いに逆らった男の一言から始まる苛酷な運命の物語。 ■ゴーストシリーズ第三弾『ゴーストソング』 悪に立ち向かう見習い魔法使いは、世界と自分を救えるのか? 鮮烈で苛酷な闘いの物語、ついに完結。