出版社 : ジーオーティー
居場所のないまま生きていくだけだった歯科衛生士の美波。付き合っていたはずの男が、勤め先の後輩と結婚するという。むしゃくしゃした気分のまま風に煽られるように町はずれの赤ちょうちんにたどりつくと、隣り合わせた西という男のボートレースの話に興味を引かれ、その店に足繋く通うようになる。西との出会いは、沈めたはずの記憶を呼び起こし、誰も愛せない彼女の深い場所に沈んでいくきっかけとなるが…。寄る辺ない女性の想いが、男の人生の時計を大きく動かしだす!
双子の兄弟である恵介と良平は12歳の冬、児童養護施設で暮らすことになった。周囲と馴染めないままだったある雪の日、新しい入所者がやってくる。まるでアイドルのように見えた少女は泉美といった。自分たちには確かな絆があると信じ、決して恵まれたとはいえない日々を、三人で寄り添いながら過ごしていた。だが、恵介が養子として引き取られたことで、その絆に翳りが見えはじめ…。誰かの涙に胸を衝かれた記憶を呼び覚ます、センチメンタル巡恋官能小説!
クズのような人生で唯一男を裏切らなかったのは「思い出」だけだった。 町でいちばんの美少女と育んだ記憶を穢す者には消えてもらうしかない。 濃厚な死の予感を抱えながら、自分になつく歌舞伎町の少女のまっすぐな純情を味方につけて、男の鳩型暴力が発動するーー。 圧倒的な冒険官能小説の誕生を告げる、どうしようもない男と女の「再生」の物語!! 目次 ・第一章 町でいちばんの美女 ・第二章 ふたりのダンジョン ・第三章 愛でもなく、恋でもなく ・第四章 カブキから来た女 ・第五章 逆巻く嫉妬 ・第六章 地獄へドライブ
レコード会社宣伝部の人妻と帰国子女の社長秘書…… ふとした魔が、嫉妬を呼び、関係を深め、快楽の度合いを一段引き上げる。 人事レースに直結するトラブルを抱えた男の広告代理店生活の掉尾に、 女たちの献身が淫爆する! 大逆転の女・リアル企業官能小説!! 目次 ・第一章 鳴らない鐘 ・第二章 冬の灯り ・第三章 満月が欠けるとき ・第四章 懺悔の値打ち ・第五章 枯れ野の華 ・第六章 掉尾の一振