出版社 : ドワンゴ
クラスメイトと適度な距離を保ち、深く関わりすぎないよう気をつけながら日々を過ごす高校生、卯月遥臣。そんな遥臣のクラスに美しい少女、鷹宮螢が転校してきた。「ボクは、深く関わる相手は自分で選ぶことにしてる。だから、わざわざ気を遣って話しかけてこなくていいよ」螢の人を寄せつけない転校の挨拶に、遥臣はクラスの雰囲気が壊れることを不安に思い、そして期待したー。遥が人との深い繋がりを避けてきた理由とは?螢に惹かれる理由とはなんなのか。どこにでもいる普通の高校生たち、彼らが抱える秘密とはー。
「あなたも、生きたくても生きられないのでしょうか」 2035年、神奈川県・江ノ島の<ラストリゾート>。 この場所で遠野眞白が出会う人は、誰もが「死にたい」と願っている。 安楽死が合法化された日本。 人命幇助者<アシスター>の眞白は、死に救いを求める人々と正面から向き合う。 暗闇の奥底に微かな「生きたい」があると信じ、希望の光を照らしたい。 もう二度と、あの日の後悔を繰り返さないために。 苦しくても、生きる理由を見つめ直す。 新鋭作家が紡ぎだす、切なくも温かい命の物語。
名探偵・皋所縁に解決不可能な事件はない。たとえ起きた悲劇の後始末しか出来ないとしても、自分のやっていることには意味がある。なによりも人間の可能性を信じている。その思いが、彼を動かしていた。しかし、皋所縁はとある事件をきっかけに探偵を辞めた。(「線上の十三階段」)他、全6話を収録。奇縁・約束・代償ー。これは6人の青年がそれぞれの“宿命”と出会い、対峙するまでの物語。
ユキノ・レイは有栖川芸能事務所に所属する15歳の女の子。歌手と女優を目指し、日々努力している彼女のもとに舞い込んでくる仕事はいつも何かがおかしい。彼女のためにマネージャーの因幡が取ってきた初めての仕事は、小さな町の広場にある特設ステージで歌う仕事だった。レイは精一杯に歌い、町の人々もとても楽しんでくれた。しかし、観客達の興奮と歓声がその日最高潮に達した瞬間ー。(「初仕事の思い出ーMemories Lost-」)他、全6話を収録。