小説むすび | 出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

聖夜と天使と名ばかりの妻聖夜と天使と名ばかりの妻

天使はすべてお見通しだった── 私と彼がヤドリギの下で誓うことも。 3年前、ハンナは逃げるようにニューヨークを離れ、トスカーナへ やってきた。当時、料理界で莫大な財を成した富豪アントンルカの 店で働いていた彼女は、突然現れた謎めいた男性客に魅了され、 熱い一夜を共にしてしまった。翌朝、彼は名も告げずに姿を消すが、 思いがけずハンナのおなかに小さな命を授け、それと同時に、 なぜか彼女は理不尽な理由で一方的に店を解雇されたのだった。 きっと運命だったのよ。今は愛しい息子とホテルの職を得られたし。 だが、職場ででくわしたホテルの新オーナーの顔を見た瞬間、 ハンナは衝撃で凍りついた。あの夜の恋人が目の前にいたのだ。 アントンルカ!? 私を追い払った傲慢富豪が息子の父親だなんて。 愛する息子の父親と、自分をくびにした非情な富豪が同一人物だと初めて知って驚愕したヒロイン。後継ぎのためにと愛のない求婚をされても、戸惑うばかりで……。ケイトリン・クルーズが軽妙洒脱な筆致で紡ぐ、聖夜のシークレットベビー・ロマンスです!

愛の街で捨てられた契約花嫁愛の街で捨てられた契約花嫁

“君でなければ”“君は特別な女性だ” 無垢な彼女は人生を乗っ取られてーー。 ヴェリティはアメリカからギリシアへ引っ越し、2年間、 IT企業のCEOであるアレックスの秘書をしていた。 冷たい美貌のギリシア富豪は世間から血も涙もないと思われていた。 ある日そのボスと彼女が婚約した、というネット記事を見て、 ヴェリティは仰天する。今まで一度も男性とデートしたことはないし、 雇い主のアレックスから熱い視線を向けられたこともないのに。 だがなんと情報を流したのはボス自身で、会社のイメージ改善を狙い、 ヴェリティと期間限定の偽装結婚をするというのだ! アレックスの花嫁になれても、いずれ必ず彼に会えなくなる日がくる。 突然、ヴェリティはずっとボスに想いを寄せていた自分に気づき……。 ギリシア富豪ヒーローの求婚にヒロインが「イエス」と言ったのは彼に喜んでもらいたかったからでした。しかしどんなに二人きりで親密な時間を過ごしても、彼は会社のための結婚という考えを変えず……。ロマンチック&ドラマチック&切ない一作。お薦めです!

花嫁の庭花嫁の庭

義理の兄を慕う気持ちは、 いつしか恋へと変わっていた。 血の繋がりのない私に優しくしてくれた義父が、余命僅かだなんて。 シェリーは迎えに来た義兄ミッチェルに連れられ、急ぎ帰郷した。 やつれた顔で床に臥す義父を見て彼女は胸を痛め、しばらく実家に 滞在することにした。だがシェリーの胸を苦しくさせているのは、 それだけではない。連れ子同士としてミッチェルと出会って10年。 ハンサムな彼はさらに魅力を増し、女性たちを釘づけにしている。 ミッチェルにとって私はただの義妹。いつかの夜、ついキスを 交わしてしまったのも、きっと何かの間違いだったのよ。 そんな折、ミッチェルが義父にシェリーとの婚約を勝手に宣言し、 来週にも結婚するつもりだと話しているのを偶然耳にして……。 ハーレクイン・ロマンスを代表する作家の一人、ヘレン・ビアンチンが描くせつない義兄妹ロマンスをお楽しみください。ヒロインが少女の頃から見守り、日ごと美しく成長していく彼女を眩しく見つめながら、密かに彼女につく悪い虫を追い払うヒーローに注目!

秘書に哀れみのキスを秘書に哀れみのキスを

「秘書は見た目がよくて頭が空っぽがいい」 ーーなんて時代錯誤で横暴なボス! 10代で両親を失って以来、懸命に働いてきた秘書のテッサは、 妹の学費を賄うため、より待遇のいい会社への転職を決めた。 だが新しい職場で彼女を待っていたのは、 冷酷な独裁者のような社長カーティスだった。 仕事はもちろん、コーヒーの味にも文句をつけ、 あげくの果てには、自分の娘の世話までテッサに押しつける始末。 しかも歴代の秘書は皆、テッサとは正反対のセクシーな美女ばかり。 地味な私に、この人の秘書が務まるのかしら? ある日、うっかりして足をくじいたテッサは、 思いがけずカーティスに優しく介抱され、ときめいてしまい……。 ボス&秘書ロマンスの決定版! 働きづめの貧しい苦労人の秘書が気難しい魅惑の傲慢ボスに振り回されてーー? 純粋なヒロイン像を描いて大人気のキャシー・ウィリアムズ。キャラクター描写が秀逸な元祖シンデレラストーリーをお届けします。

隠した命の秘密の父親隠した命の秘密の父親

親に反対されても、産みたかった。 恋い焦がれた彼の子だから。 17歳の夏、ジュリーは3歳年上のトレヴァーに純潔を捧げた。 その後、彼から連絡はなく、何事もなかったように数カ月が過ぎ、 ジュリーの大学進学が決まってほどなくして妊娠が判明した。 “始末”するよう再三迫る両親を振りきって、彼女は息子を産んだーー 医師を志すトレヴァーの妨げになると考え、彼にはいっさい知らせず。 今、12歳になった息子が学校でいじめられて不安定になったため、 ジュリーはLAから故郷の町に引っ越し、看護師の求人に応募した。 だがその医院の院長こそ、なんと息子の父親、トレヴァーだった! 面接で採用が決まり、ジュリーは観念した。もう隠しきれない……。 「私には息子がいると言ったでしょう。父親はあなたよ、トレヴァー」 USAトゥデイのベストセラー作家の日本デビュー作! 予期せぬ妊娠ではあったけれども、生まれてきた息子はジュリーにとってはまちがいなく宝物でした。再会後、トレヴァーには真実を告げたものの、彼が父親だということを、繊細な時期の息子には言えず……。

涙のホワイトクリスマス涙のホワイトクリスマス

彼にも楽しいクリスマスを 過ごしてほしかっただけなのに……。 ロンドンの超高級ホテルで客室係として働く派遣メイドのグレース。 クリスマスも近いある雪の日、いつもとは違う部屋の清掃を任され、 初めて足を踏み入れたのは最上階のスイートルーム。 ホテルのオーナーで美貌の大富豪フィンリーが使っているらしい。 壮観な眺めを誇る室内に入ると、彼の旅行かばんが置かれていたので 中身を片づけていくうち、ツリーに飾る天使の像が出てきた。 きっと彼は家族と離れてクリスマスを過ごさないといけないのかも……。 母に捨てられ、代わりに育ててくれた祖母も1年前に亡くした私みたいに。 せめて、この洗練されているけれど冷たい空間をクリスマスらしく 温かい雰囲気にしてあげようと、グレースは一生懸命に飾りつけをした。 フィンリーから罵声を浴びせられ、涙を流すことになるとも思わずに。 フィンリーが怒ったのは、亡き妻を思い出させるクリスマスが嫌いだからでした。解雇を仄めかされたグレースは、祖母がいないだけでもつらいクリスマスなのに、家賃も払えなくなったらどうしようと震えます。ところが怒りの爆発の後で彼はなぜか優しくなり……。

愛にむせぶ白鳥愛にむせぶ白鳥

翼を折られ、どん底へ。 白鳥を救うのは、大富豪の傲慢な愛。 4年前、前途有望なバレリーナだったミランダは、 公演中に舞台から突き落とされ、怪我で引退を余儀なくされた。 度重なる手術とつらいリハビリ……。体には大きな傷痕が残った。 夢をあきらめてバレエ教師となったある日、大富豪ダリウスと出逢う。 彼は4年前のあの舞台の観客だった。「君はバレリーナのミランダだな」 あの事故には触れられたくない。どれだけの苦しみを味わったことか。 だが、ダリウスは逃げ出すミランダをとらえ、無理やりダンスに誘った。 かつて舞台で見た優美な白鳥をよみがえらせてみせるとばかりに。 彼の強引な態度に反発を覚える一方で、ミランダは甘い期待に震えた。 バレエにすべてを捧げてきたから、男女のことなど何も知らないのに。 実業界の大物スターン兄弟の光と闇を描いた、ドラマティックな恋物語2部作の1話目をお届けします。本作は双子の兄ダリウスがヒーロー。儚げな美しさを持つ不遇のヒロイン、ミランダは、ダリウスが普段つき合う世慣れて洗練されたタイプではありませんでしたが……。

花嫁の値段花嫁の値段

「この汚らわしい契約」 私との結婚を、夫はそう呼んだ。 ミアは無慈悲な父によって道具として利用されようとしていたーー 大富豪アレクサンダー・ドゥーマスとの取り引きで。 かつて傾いたドゥーマス一族から先祖代々の島を買い上げたミアの父と、 それを取り戻したい一族の現当主アレクサンダー。 ミアの父は、島を返してほしいなら娘と結婚して、 跡継ぎとなる孫息子をつくるよう、アレクサンダーに迫ったのだ。 今や世界に名を轟かせるドゥーマス帝国を復活させた、 誇り高きギリシア人のアレクサンダーにとってその提案は屈辱的だった。 それでもやむなく条件をのんだ彼は蔑みを込めてミアに宣告した。 「夫婦でいるあいだ定期的にきみを抱く。悪魔の子ができるまで」 英国ロマンス界でリン・グレアムと双璧をなす大人気作家ミシェル・リードによって1990年代に書かれたドラマティックな愛なき結婚物語。父親の言いなりになっている理由をアレクサンダーに問われるミアですが、彼女には誰にも言えない切実な事情があり……。

伯爵からの招待状伯爵からの招待状

人嫌い伯爵と無一文の乙女が出会ったとき、 奇跡への扉が開くーー。 まさか……そんな! ヘレンは色を失った。幼くして孤児となり、 親類をたらい回しにされてきた彼女を育ててくれた叔母が、 なんと全財産を失い、一文無しになってしまった! 折も折、一族の長である伯爵セバスチャンから招待状が届いた。 恒例のクリスマス会。年に一度、この日だけは人嫌いの伯爵が姿を現し、 地所の小作人たちをねぎらい、施しをするのだ。 ヘレンは叔母を連れ、伯爵邸へ向かうが、心労から叔母が倒れてしまった。 誰も助けてくれないので、困ったヘレンは厨房へ食事をもらいに行き、 従僕に怒った。だが従僕だと思った彼こそ伯爵セバスチャンだった。 強欲な親類と亡妻の浮気で大の人嫌いになったという伯爵の無表情だった ハンサムな顔に、突如輝きが宿り、鳶色の瞳でヘレンを愉快そうに見た。 秀逸なキャラクター描写で大人気のヒストリカルの名手、アニー・バロウズが綴る、心を閉ざした人嫌いのヒーローと、正直で快活なヒロインの織りなす、とっておきの恋物語。クリスマスの雰囲気をたっぷり楽しめる、心温まるリージェンシー・ロマンスです

秘書が蝶になるクリスマス秘書が蝶になるクリスマス

「社内のクリスマスの飾りを残らず撤去せよ」 秘書が恋したのは、クリスマス嫌いの大富豪。 母亡きあと、苦しい家計をやりくりしながら幼い妹を養ってきたフローラ。 クリスマス前のある日、出勤すると、オフィスが妙にがらんとしていた。 クリスマスツリーはある。でも上司の私物がすべて消えている。 そこへ太っちょの上司の代わりに、冷ややかな青い瞳に漆黒の髪を持つ 逞しい長身の男性が現れた。つい見とれたその人物は、イタリアの大富豪 ヴィト・モンティチェロ。親会社のオーナーだったのだ! 上司のくびを指示したのも彼だった。フローラは震え上がったが、 ヴィトは野暮ったい服装の彼女を不機嫌そうに一瞥するや、秘書に抜擢。 出張への同行を指示された。ただし、「そんなみすぼらしい格好をやめて、 オーナーの秘書らしいファッションで来るように」という条件付きで。 当日、男性の視線を浴びながら空港へ向かった彼女を見てヴィトはーー? いつも昼休みは本を読んで過ごす目立たない存在だった地味秘書フローラは、ヴィトの秘書になったとたん、オフィスの人気者に! 住む世界の違いすぎる非の打ちどころのないゴージャスな上司にひと目で恋した彼女に、クリスマスの奇跡は訪れるのでしょうか?

イタリア富豪は甘く償うイタリア富豪は甘く償う

あなたと瓜二つの娘の存在に、 どうか気づいてくれますように。 親友を窮地から救うため、急遽フィレンツェを訪れたローズ。 だがそこに親友の姿はなく、代わりに彼女を待っていたのは、 実業家ダンテだった。じつは4年前、ローズは彼と出会ったとたん 激しい恋に落ち、そのまま薔薇色の未来を夢見て一夜を共にした。 なのにダンテは夜明け前に姿を消し、無情にもその後、婚約者と 結婚してしまったのだ。私を弄んで捨てた不実なプレイボーイ── 久しぶりに再会した彼が、別人のように世話を焼いてくれる姿を 横目で見ながら、ローズの心中は複雑だった。 彼に打ち明けるべきかしら? あなたには可愛い娘がいるのよ。 あの夜、あなたが授けてくれた宝物を、私は大切に守ってきたのと。 今も衰えない人気の実力派キャサリン・ジョージが描く、王道のシークレットベビー・ロマンス! ヒーローが黙って姿を消さざるをえなかった本当の理由を知ったヒロイン。彼の気持ちに共感し、寄り添おうとしますが、また彼がいなくなりそうで怖くて……。

運命をこの身に宿して運命をこの身に宿して

すべてを奪った悪魔からの贈りもの。 それは、おなかに宿った小さな命。 亡くなった継父の遺言書を見て、ジニーは愕然とした。 全財産は実の息子アンドレに遺され、彼女と妹と母は一夜にして 無一文になった。相続人として現れたアンドレはハンサムだが 傲慢な富豪で、母の泣き言にも、駄々をこねる妹にも耳を貸さない。 それでいてジニーには、値踏みするような熱い視線を向けるのだ。 そんな折、ジニーはアンドレの部屋から出てくる妹を目撃する。 妹に手を出すなんて! かっとした彼女はアンドレに詰め寄るが、 逆に誘惑されてベッドを共にしてしまう。なんて愚かなことを……。 罪の意識に苛まれるジニーを嘲笑うように、アンドレが言った。 「きみは妊娠したはずだ。僕の城へ一緒に来てもらおう」 ハーレクイン・ロマンスの黎明期から第一線で走り続けたサラ・クレイヴン。クラシックな香りが漂う王道ロマンスをお楽しみください。悪魔のような相続人に振り回され、気づけば彼に心を奪われ、身ごもってしまったヒロイン。驚きの展開から目が離せません!

エメラルドの瞳の天使エメラルドの瞳の天使

記憶のベールの向こうにいたのは、 あなただったなんて……。 夫によって6年間も自宅に閉じ込められてきたイザベラ。 6年前に起きた火事で重傷を負った彼女には、それ以前の記憶がない。 ある日、夫の仕事仲間の悪党が家に押し入ってきて、 イザベラは5歳の愛娘を連れて命からがら逃げ出したーー 悪党に亡き者にされた夫を目撃したあとで。 一方、秘密工作員ジェイクは、麻薬組織の幹部が殺され、 行方不明になったその妻イザベラと娘を捜す任務に就いた。 首尾よくイザベラ母娘を見つけ、追ってきた悪党から助け出して驚いた。 6年前、FBI捜査官だった頃に爆発事故で死んだ相棒で恋人のアビー! いや、他人の空似か? だが彼女の娘は僕と同じエメラルド色の瞳……。 原書がAmazonの読者レビューで非常に高く評価されている本作は、息もつかせぬ展開の記憶喪失&シークレットベビー・ロマンス! さすがはNYタイムズとUSAトゥデイのベストセラー作家と唸らされる、絶対に読まないともったいない秀逸作です!

小さな奇跡小さな奇跡

子供は望めないと告白したら、 私はまた捨てられてしまう? 看護師のモリーは職場に突然現れた医師を見て息をのんだ。 5年前に私を手ひどく振り、以前の恋人と復縁して結婚したルーク! 妻を亡くして、この地へ戻ってきたと聞いていたけれど、 まさか同じ病院に復職するなんて信じられない! 彼に捨てられたというのに、再会を喜んでいる自分がいることも。 ルークと再会するときは幸せに光り輝いていようと決めていた。 けれど、彼と別れたあとに結婚した人とは、つい先ごろ離婚したばかり。 理由は、どうしても子供を授かれなかったから……。 そのことは言えないまま、モリーはルークに再び身を捧げたーー このまま夢中になって、また裏切られるのが怖くてたまらないのに。 モリーは子を望めないことを秘密にしているため、妻の忘れ形見である幼い双子の子育て中のルークが口にする何気ないせりふにも傷ついてしまいます。やっぱり彼に話すべきなのか? 悩むモリーの身に小さな奇跡は起こるのでしょうか? 感涙必至の名作です。

めぐる季節の贈り物めぐる季節の贈り物

誰だろう、彼の好きな人って。 考えると胸がちくりと痛い……。 父と母が旅行中に交通事故で亡くなった、ですって……? 看護師長のクロティルドは突然の悲報に、思わずへたり込んだ。 そんな彼女を心配して実家まで送ってくれたのは、 この3年間、同じ病院で共に働いているドクター・サッカリー。 その後も彼は、深い悲しみに沈むクロティルドを励まし、 身寄りのない彼女の面倒を何くれとなく見てくれた。 悩みを聞くためと言って食事にも誘ってもらい、 クロティルドはドクター・サッカリーとの距離が縮まることを喜んだ。 だが職場での彼はただの仕事仲間に逆戻りで、寂しく思う。 しかも、彼には職場に結婚を決めた相手がいると聞いて胸を痛め……。 世界のベティ・ニールズファンの中には、オランダを旅行する際にベティの小説を旅の案内書として持参する人もいるという逸話があります。かつてHQイマージュの記念号に選ばれた本書は、ロンドンからオランダのライデンへの愛の旅路が描かれた名作です!

シチリア大富豪の誤算シチリア大富豪の誤算

「きみの純潔の値段はいくらだ?」 大富豪は、恋も知らぬ無垢な聖母を嘲った。 孤児として生き、親の愛を知らないジェマイマ。 亡き双子の姉が代理母として産んだ赤ん坊を、ひとりで育てている。 この子は、私にとって唯一の家族ーーなのに田舎町での静かな暮らしは、 ある日、父親を名乗る冷酷なイタリア人大富豪ルチアーノに壊された。 「金だけ受けとり子供を連れ去るとは……きみはとんだ詐欺師だ」 美しい琥珀色の瞳が軽蔑をたたえて光る。 なんと亡き姉はジェマイマの名をかたって出産し、姿を消したらしい。 でも……真実を告げれば、この子を奪われてしまう! ジェマイマは愛する甥と離れたくない一心で、 母親になりすまし、シチリアにある彼の屋敷へ同行するがーー? 赤ん坊を奪われるのが怖くて、真実を言いだせないジェマイマ。一方、彼女を姉と思いこんでいるルチアーノは、金目当ての奔放な女性と勘違いし、本当は品行方正なジェマイマに容赦なく誘惑を仕掛けます。ついにジェマイマが無垢な体を捧げた夜ーー!?

天使を授けて消えたシチリア富豪天使を授けて消えたシチリア富豪

あなたを愛し、子供も産んだのに、 なぜ私は妻になれないの? 貧しい画家のブリアンナは商談も兼ね、シチリアの美術展を訪れた。 だがそこで、一番会いたくなかった相手とでくわしてしまう。 辣腕の実業家ロレンツォ・パリジ。大切な息子の……父親だ。 2年前、画学生だったブリアンナは彼と出会い、恋に落ちた。 夢のような蜜月のときが続いたある日、彼は素性も明かさぬまま 忽然と姿を消してしまった。そこへ追い討ちをかけるように妊娠が わかるが、ブリアンナは彼の正体が有名な大富豪だと聞かされて、 身分差ゆえに、ひとりで産み育てようと決めたのだ。 ロレンツォは息子の存在を知って驚き、すぐに彼の屋敷の敷地内に ブリアンナ母子を呼び寄せるが、結婚する気はないようで……。 息子と共にシチリアへ呼び寄せられたヒロインは、ヒーローのプロポーズを密かに期待します。ところが彼の提案は、“同じ敷地内で暮らすが僕は別の女性と結婚する。きみとは二度と関係をもたない”という奇妙なもので……。実力派ロレイン・ホールの新機軸!

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