出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
仮装パーティで、赤い悪魔の扮装をさせられたエミリーは、 黒衣の天使に扮した実業家、アントン・ディアズに紹介される。 「僕はきみが欲しい」と囁かれ、初対面での誘いに驚きながらも、 セクシーな彼にあらがえず、エミリーはたちまち恋に落ちた。 性急なプロポーズののち、純白の花嫁衣裳で式を挙げ、 ハネムーンを過ごすために、ふたりは一路南フランスへ。 ところが、甘すぎる愛の交歓をした翌朝のことだった。 アントンは黒い瞳に悪魔のような光を宿し、彼女に告げたのだ。 エミリーと結婚した真の理由を、残酷な本当の彼の姿を。
ある日、ローラのもとに、祖父の会社の次期後継者ダンが現れる。心臓病で余命わずかな祖父は、会社の安泰のために、ローラと祖父の信任厚いダンとの結婚を望んでいるのだという。ダンは魅力的だが、無慈悲で目的のためには手段を選ばない。なかば強引に、指に青いサファイヤの宝石をはめさせられて、祖父の前で、ローラはダンとの結婚の誓いをさせられる。一目で心を引かれた…けれど私に愛など微塵もないこの人と?しかも彼はローラの体を値踏みしながら、端整な顔を歪めたのだ。「跡取りをこしらえてくれたらいい。これは会社のための結婚だ」
シャネイは3歳の娘と一緒に、カーニバルの喧騒を楽しんでいた。そこで思わぬ相手とでくわしてしまうー夫の弟夫婦と。スペインの名家の一員で、億万長者のマルチェロと結婚し、上流社会に溶けこもうと努力したシャネイだったが、嫌がらせを受けたうえに、夫に愛人までいるとわかり、逃げるようにして、故国オーストラリアに帰ったのだ。その後に妊娠が発覚し、娘を産んだことを隠してきたのに、このままではマルチェロにすべてを知られてしまう。案の定、夫は自家用飛行機ですぐさま現れた。娘を奪うために。
国の最高司令官の毒見役となって死刑を免れた日から8年ーいまでは敵対国との間を繋ぐ連絡官を務めるイレーナだが、ある夜事件は起きた。何者かに毒矢で射られ、いっさいの魔力を失ったのだ。絶対絶命の窮地に陥ったイレーナ。頼みの綱のヴァレクもまた、長年固い絆で結ばれていた最高司令官との関係にいま、暗雲がたちこめ…。新たな敵、試される信頼と裏切り。“霊魂の探しびと篇”開幕!
罠に嵌められ、“王女”から一転、反逆罪で追われる身となったメア。自分の他にも奴隷の身で支配階級“シルバー”の不思議な力に目覚めた人々がいると知り、捜索に向かう。無慈悲な国王に先を越されれば彼らに命はないー。メアは仲間を守るために戦いの先頭に立ち続け、手を血に染めるたびに傷ついていく。だが周囲からは畏怖され、孤立を深めて…。革命を背負わされた少女の孤独な戦い!
ロンドン郊外の空港のラウンジで、秘書のナタリーは悩んでいた。傲慢な億万長者のボスに仕えて5年。心身ともにもう限界だった。すると突然、背後から声がかかり、彼女は振り返って仰天した。そこにはナタリーと瓜二つの、身なりのよい女性が佇んでいた。異国の王女だという彼女とナタリーはすぐさま意気投合し、互いの悩みまで打ち明け合ったが、ふと王女が意外な提案をした。45日間だけ、密かに立場を入れ替わってみないかというのだ。私が王女に?承諾したのも束の間、すぐに後悔に襲われる。あろうことか王女の許婚ロドルフォに惹かれ、唇を奪われて…。
無上の愛は打ち砕かれ、 乙女は密かに姿を消した。 妹の夫に懇願され、セレナは2年ぶりにリムノス島を訪れた。 重病のはずの妹は元気だったが、彼らの軽食堂の経営権を ある有力者に奪われそうになっているので助けてほしいという。 その人物とは、かつて愛したギリシア富豪アレクシスだった。 愛をささやく低い声、生まれて初めて知る愛の喜び……。 鮮やかによみがえる甘美な記憶を振り払いながら、 セレナは勇気をかき集めてアレクシスのもとへと向かった。 密かに産んだ子どもの存在を知られているとはーー 自分がすでに彼の罠にかかっているとは夢にも思わずに。 父親の卑劣な嘘によってセレナを金目当ての悪女と思い込む彼は、妹を助けたければ子どもを置いて島を去れと命じて……。引き裂かれた恋、命の芽吹き、残酷な再会ーー美しいギリシアの島で花開く切なくもドラマチックなシンデレラストーリーをご堪能ください。
悪名高いプレイボーイに、 無垢な心は盗まれて……。 「政略結婚ですか?」「ルイス王子はいつプロポーズを?」 大混乱のなか力強い腕で高級車に押しこまれたサブリナは、 救い主の顔を見て驚いた。隣国の皇太子ルイスの弟、セブーー あまたの女性と浮き名を流す“王家の黒い羊”だったからだ。 さらに驚くことに、彼はいきなりサブリナの唇を奪った。 生まれて初めて感じた甘いおののきに戸惑いながらも、 祖国のために政略結婚を受け入れた彼女は夢想だにしなかった。 品行方正なルイスが恋人と駆け落ちして結婚式に現れず、 代わりにセブと結婚させられることになろうとは。 あまりにも魅惑的なセブとの愛なき結婚生活に苦悩するサブリナ。父王に疎まれて育ったあげく突如として王位継承者となったセブは公務に忙殺され、夫婦の溝は深まるばかりで……。人気作家が王室の光と闇を流麗に描く、ドラマチックなロイヤル・ロマンスです!
凍えるシンデレラを温めた、 美しい瞳のイタリア大富豪ーー ロンドンに出てきたソフィーは派遣メイドとして働きながら、 デザイナーになる夢をかなえようと懸命に努力している。 ある夜、豪華なパーティでのウエイトレスの仕事を終えたあと、 不運にも帰宅するためのバスに乗り遅れ、大雪が降ってきた。 そのとき、凍える彼女に上等なコートを貸してくれたのは、 魅力的な瞳をした、はっとするほど美しいイタリア人マルコだった。 彼に誘われるまま一夜を明かした翌朝、恋に不慣れな彼女は 自分らしからぬ行動が急に怖くなり、書き置きひとつ残さず逃げだした。 数日後、友人が催す舞踏会に出席したソフィーは鋭い視線を感じとる。 ああ、マルコ! 恥ずかしさに、彼女は再び逃げようとするが……。 富裕な顧客向けに派遣されるメイドたちのロマンスを描く、作家競作シリーズ〈メイド物語〉もついに最終話を迎えます。友人たちが次々と理想的なパートナーに出会い、置いてきぼりにされたような寂しさを感じているソフィー。彼女に幸せは訪れるのでしょうか?
17歳で父を亡くし天涯孤独となったリスは、生まれ故郷を離れ、後見人である父の親友ナッソスが住むギリシアの島で暮らしてきた。今、急死したナッソスの葬儀を終え、悲しみに暮れるリスのもとに、弁護士が故人からの手紙を2通届けに来た。1通は彼女に宛てたもの、もう1通は、名前は知っているが面識はないギリシア人大富豪ターキス・マノリス宛てで、リスが直接手渡すようにと書いてある。そして、ナッソスのものだったホテルを二人に遺贈するので、最低でも半年間、手に手をたずさえ経営しなければならない、と。リスはターキスと会い、古代ギリシアの王子のような姿に我を忘れた。自分のもたらした手紙が、彼に罵りの言葉を吐かせるとも知らず…。
かけがえのない赤ちゃんを守るためなら、 私の何を犠牲にしてもかまわない。 亡き妹が産んだ赤ん坊を女手一つで育てているグレースのもとを、 悪名高きプレイボーイの大富豪エミリオ・サンタナが突然訪れた。 亡くなった兄の遺品から、赤ん坊は兄の息子と判明したというのだ。 だからグレースとの養子縁組をやめさせ、赤ん坊を母国に連れ帰ると。 彼は独身主義者で、このままでは一族の血が絶えてしまうらしい。 「きみはナニーとして同行してくれ」 あまりに一方的な言い分にグレースは憤るが、やむなく条件をのむ。 今やわが子同然のいとしいこの子を手放すわけにはいかないわ。 それに、エミリオにはどうしても逆らえない男らしい魅力がある……。 グレースは機上の人となった。やがて彼に身も心も奪われるとも知らずに。 D-1671『ナニーの秘密の恋』、D-1750『ボスとの熱い一夜は秘密』などけなげなヒロイン像が人気のエリザベス・レイン。今作では、異国を舞台に繰り広げられる、セクシーなラテンヒーローと大人気のナニーの恋物語をお楽しみください。
彼には近づきたくない。 たとえいまだに心惹かれていても。 インテリアデザイナーとして働くメーガンは、 オフィスに入ってきた男性を見て、驚愕のあまり目を見開いた。 スティーブン・ギャリソンーーマイアミ一のプレイボーイと噂される、 かつてメーガンが心底愛した男性だ。 どうやらスティーブンはメーガンがマイアミに帰ってきたと知り、 わざわざ彼女を指名して仕事を依頼してきたらしい。 苦い別れの記憶が脳裏によみがえり、メーガンは彼をにらみつけた。 彼が何を企んでいるのかは知らないけれど、再びかかわるつもりはない。 もちろん教えるつもりもなかったーー 3年前、こっそり彼の娘を産んだことは。 様々な時代の選りすぐりのディザイアの話題作をお贈りする“ハーレクイン・ディザイア傑作選”。今作は、USAトゥデイのベストセラー作家で、傲慢ヒーローとホットな作風で大人気のアンナ・デパロー。“秘密の命”がテーマの物語です。
ヘルパーのアラミンタは、浪費癖のある父と病弱な妹の3人暮らし。 母が早くに他界したあと、仕事も家事雑用も全部一人でこなしてきた。 あるとき、上流階級の医師ジェイスンの屋敷に派遣され、 彼の妹の子供たちの世話をすることになった。 真面目でハンサムな彼に心惹かれていくが、契約は半月あまりで終了。 次の仕事は老人の世話をする過酷な労働だった。 ところが1週間が過ぎたとき、ジェイスンが不意に訪ねてきて、 なんとアラミンタに結婚を申し込んだのだ。 “今は愛していなくても、一緒に暮らすうちに愛が生まれればいい”と。 ただ彼のそばにいたくて、プロポーズを受けたアラミンタだったが……。 〈ゴージャスな恋人〉と銘打ちお贈りする企画第1弾は、繊細な作風で多くのファンを魅了し、惜しまれつつも2001年6月に永眠したベティ・ニールズ。彼女の定番である医師との恋を描く今作は、人気の便宜結婚がテーマです。
「ぼくに話すべきことがあるんじゃないか?」 イタリア人実業家で元婚約者のダンテに迫られ、 ジャスティナはもう逃げられないことを悟った。 9カ月前のあの夜、二人はたがいに激しく求めあった。 身分差を理由に彼の親族から疎まれて破局した過去も忘れ、 最後の一夜のつもりで、ジャスティナは自らを捧げたのだ。 彼の子を身ごもってしまうとは、思いも寄らなかったーー。 妊娠を知って追ってきたダンテの目は怒りに燃えている。 なのに彼は臨月の彼女に熱く口づけし、お腹を優しく撫でる。 まだ愛していることを悟られまいと、ジャスティナは抗うが……。 長年ロマンスの第一線を走り続ける人気作家S・ケンドリック。妊娠をきっかけにした復活愛を描く今作には、印象的な台詞があります。「愛は死んだとばかり思っていたがーー」に続く、ヒーローの感動的な告白をお見逃しなきよう。感涙必至です。
ソレルは24歳だが、いまだ男性恐怖症で恋愛にも怯えている。少女のころ見てしまった場面に恐怖心を植えつけられたのだ。あるとき、遠縁に当たるヴァルが英国を訪れるという報せがあり、ソレルが滞在中の彼女の世話をすることになった。宿泊先はウェールズにある古いコテージ。彼女とは初対面だが、滞在を心地よいものにしてあげたい、とソレルは思っていた。ところが、現れたヴァルはなんと十も年上の男性だったばかりか、成功した実業家らしく、ハンサムでいかにも世慣れたふうだ。運悪く、その日から猛吹雪に襲われコテージは停電。ソレルはヴァルと二人きりで、暗闇に閉じ込められてしまい…。
大企業で働くアンドレアは、ある日突然の呼び出しを受けた。若くしてこの企業帝国を率いる伝説的人物、ガブリエル・クルスに。そして彼と対面を果たしたとたん、あやうく気を失いかけた。5年前、恋に落ちたスペイン人男性に瓜二つだったのだ。でも名前が違う。それに、彼は貧しい放浪生活を送っていた…まさか、あのときの彼は億万長者という素性を偽っていたの?それなら、逃げなければー!あの秘密を知られる前に。ガブリエルの前から姿を消そうとしたアンドレアだったが、自宅まで追ってきた彼に、見られてしまう。まだあどけない、だが彼にそっくりの、4歳の男の子を。
幾度も流した涙のあとを、あなたの唇が癒やしてくれる。 ロマンス界を牽引するマヤ・バンクス、心震わせる最新刊! 傷を癒やす力を持つジェナは、その特殊な力のせいで幼い頃にカルト教団に拉 致され、以来囚われの生活を送ってきた。性的暴行こそ受けずに済んだものの、 世間から隔絶され、動物のように扱われる日々。だが20年あまりの月日を経た 今、ついにジェナは施設を逃げ出す。そしてぼろぼろの服に傷だらけの足で必 死に逃げる中、警備会社に勤める長身で筋骨たくましい男性、アイザックに出 会う。彼はジェナが何者かから逃げていると察し救いの手を差し伸べてくれた。 初めて知る優しさにジェナの心はとろけるが、容赦なく追っ手は迫り……。
マット・ウォーカーの我慢は限界に達しようとしていた。この20年、彼は幼なじみであるフランキーを妹のように見守ってきたが、内心は兄らしからぬ感情で爆発寸前。というのも、恋愛恐怖症のフランキーは女性として見られることを極端に恐れ、少しでも彼が男の顔を出せば、野良猫のように逃げていってしまうからだ。しかし、さえない服と眼鏡の奥には、官能的な曲線と可憐なまなざしが隠れていることをマットは知っていた。進まない関係にしびれを切らした彼は、仕事という名目でフランキーをリゾートへ同行させることに…。
おれが死んだら、妹の後見人になってくれー戦死した友人との約束を果たすため片田舎を訪れたダヴェントリー侯爵は、目の前の廃墟のような館を見て唖然とした。こんな場所で人が暮らせるものなのか?しかも友人の妹ブルーデンスは、亡き兄のお下がりをまとった、どこから見ても少年のような垢抜けない容貌で、もう18歳だという。後見人としての務めをまっとうすべく、ダヴェントリーはブルーデンスを社交界デビューさせようと、ロンドンの街へ連れていくが…。天真爛漫なうら若きレディに翻弄される、侯爵の運命やいかに?