出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
素性の知れない犯罪者ビッグ・ホワイティを炙り出すため潜入捜査中の特別捜査官ウィルは、警官の家を狙った強盗事件に出くわす。犯人は警官夫婦の家に押し入るなり、最初から命を狙っていたかのように発砲した。夫は重体。刑事の妻は反撃のすえ強盗犯一人を殺害する。襲われたのは、ウィルが取り調べたことのある曰くつきの女刑事だったー。さらに彼女と同じチームの警官が襲撃され…。
1889年冬。とある名家のマダムと知り合ったホームズとワトスンは、一族の夕食会に招かれた。だが最後の料理皿の銀蓋を開けると、そこに人間の切断頭部が…。事件調査のため、一族が暮らすスコットランドの古城にすぐさま向かった二人。その城は幽霊が出ると噂されていて、何年も前から不審死が相次いでいるようでー。すべての謎はやがて予想外の結末へ!本格パスティーシュ第2弾。
ジャンル
米国を代表する名画家、エドワード・ホッパー(1882-1967)。作家ローレンス・ブロックは、ホッパーの作品は「絵の中に物語があること、その物語は語られるのを待っていること」を強く示唆していると語り、ホッパーの絵から物語を紡ぐこの短編集を考えついた。彼の呼びかけに集まったのは、スティーヴン・キング、ジェフリー・ディーヴァー、マイクル・コナリー、リー・チャイルド…といった錚々たる顔ぶれ。各々の個性を遺憾なく発揮した華麗なる文豪ギャラリーが、ここに幕を開けたー。2017年アンソニー賞Anthology部門最終候補。2017年MWA賞受賞(L・ブロック作『オートマットの秋』)。
あなたは恋人で家族で親友で、わたしの人生のすべてーー 夫婦の愛と絆を描ききった、人気作家シャロン・サラの珠玉作! シェリーの人生でいちばん幸運だったのは、初恋相手が人生の伴侶になったこ とだ。ハイスクールでの出会いから何年たっても、シェリーは少女のような気 持ちで夫に恋をしつづけ、ジャックも情熱的な愛で応えてくれる。ここ数年、 FBIの潜入捜査官である彼とは離ればなれの日々だったものの、いま捜査中 の事件が解決すれば、またふたり一緒に暮らせるのだ……。しかし、運命は残 酷にも、ジャックが捜査中に凶弾に倒れ、行方不明になったという知らせを届 ける。夫婦の絆を試すかのように、涙にくれる彼女をさらなる試練が襲いーー。
ヴェールに包まれた、甘いエロティシズムに酔いしれてーー 5人のロマンス作家が競演する、極上の短編集。 花売りの仕事を失い、ロンドンのとある屋敷でメイドとして働き始めたエマ。 屋敷の旦那様は深いブルーの瞳が印象的な見目麗しい紳士で、残念ながら接点 はなかったものの、エマは彼を盗み見るのが大好きだった。そんなある日の午 後、エマが書斎を掃除していると旦那様が入ってきた。彼はエマにカーテンを 閉めさせると、下着を脱いで脚を開くようにといきなり命じ……アデライデ・ コール『旦那様、お気に召すまま』ほか、ミーガン・ハートが描く危険なオフ ィスラブ『オフィスレディの別の顔』など刺激的な全5作収録のアンソロジー。
運命のいたずらで出会った、別世界に住むふたりーー 恋の葛藤と情熱を描く、永遠のロマンス決定版! 辣腕の投資家ギデオン・ケージが、弟の経営する小さな会社を乗っ取ろうとし ていると知り、ハナは休暇中の彼のもとを訪ねた。巨万の富を築きあげたギデ オンにとって、今回の買収などただの退屈しのぎに違いない。たくましく自信 に溢れたギデオンは、カードの勝負で勝てば手を引いてほしいという彼女の申 し出をなぜかあっさりと受け入れ、ハナは奇跡的に勝利する。高揚したハナは 気づかなかった。非情な実業家に改心を説くハナに、ギデオンがそそられてい ることに。そして彼の情熱に煙る瞳で見つめられると、抗えないことに……。
充実したケリーの人生で唯一の問題は、夫ドルーとの関係だ。もともと、ドルーはケリーの父親の会社を手に入れたくて、彼女は両親から自由になりたくて、便宜的に結婚したにすぎない。だから本当は夫に惹かれていても、ケリーは仮面をかぶり続けた。ほかにも女性がいるという彼に心を見せたら、傷つくだけだもの!ここ数年ケリーは、出張の多い実業家である夫の予定を把握し、彼がロンドンに戻るときはわざと旅行に出て、会うのを避けてきた。そんなふたりが、ある日パリで鉢合わせした。なんとドルーは、欲望を隠しもせずケリーに迫ってきて…。
ブリオニーのボス、社長のカーライルは仕事の鬼だ。 ハンサムで魅力的なのに、いつも冷淡で厳しい態度を崩さない。 だがある日、愛らしい少女がオフィスにやってきたとき、 カーライルの表情がこれまで見たこともない温かいものに一変し、 ブリオニーは驚くと同時に彼から目が離せなくなった。 少女はカーライルの娘エマで、亡き妻の忘れ形見だった。 エマがすぐにブリオニーに懐いたのを見て取ったカーライルは、 娘が重病にかかっていることを告げたうえで、こう切り出した。 「結婚してほしい。余命僅かなあの子の願いを叶えてやるために」
雇い主のスペイン富豪ロドリゴと恋に落ちた秘書のローラは、誤解がもとで百万ドルの手切れ金を叩きつけられ、捨てられた。彼の子を身ごもった喜びの報告をするはずの、まさにその日に。1年後、ローラは慈善舞踏会で偶然ロドリゴと再会し、赤ん坊を密かに産み育てていたことを知られてしまう。すると彼は君も息子も僕のものだと言い、強引に結婚を迫った。あんなに私を冷たく捨てた人と愛を育めるわけがないわ…。それでも子供のための形だけの結婚ならばと言ったローラに、彼は熱いキスをし、せせら笑った。「僕に抵抗できるのか?」
今宵、花嫁は夢を見るーー 夫に愛される、かなわぬ夢を。 メリダが働く画廊にその夜、ニューヨーク随一の富豪、 イーサン・デヴェローが現れた。美貌の彼と握手をした瞬間、 彼女の体に電流が走った。しばらくして彼が立ち去っても、 体の火照りは収まる気配がない。いったいどうしてしまったの? 「きみにはわかっているはずだ」突然、低い声が静寂を破った。 嘘! 彼は引き返してきたの? 「一緒にディナーをどうかな」 彼とは住む世界が違うのに、甘いキスに我を忘れたメリダは、 レストランからスイートへといざなわれ、純潔を捧げた。 しかし翌日、イーサンは消え……やがてメリダは妊娠を知る。 一夜でとけたシンデレラの魔法。ヒーローに捨てられた悲しみも癒えぬなか、理不尽にも子供のための愛なき結婚を迫られて……。恋に臆病なヒロインとプレイボーイのロマンスが得意な大スター作家キャロル・モーティマーのファンの方に、特におすすめします!
ギリシアの美神の冷酷さを知らぬまま、 身も心も奪われ、授かった小さな命ーー 父の訃報に、傷心を抱えサントリーニ島へと赴いたアテナ。 カフェで荷物を盗まれかけたところを、ハンサムな男性 アレクシオスに助けられ、ディナーをともにすることになった。 ギリシア億万長者の彼の瀟洒な邸宅へ招かれ、美しい夕陽を 眺めながら、アテナはまたたく間に彼の虜になり結ばれた。 夜ごと愛される至上の悦びに、彼女は溺れた。やがて愛を 告げたことで、まさか彼が急に冷淡になるとは夢にも思わず。 ーーどうしよう? 赤ちゃんができたなんて彼に言えない。 アテナは黙って彼の前から姿を消すほかなく……。 情熱的だった愛しい恋人が別人のように変わってしまい、ただただ混乱するヒロイン。しかも、やがて妊娠に気づいた彼が、生まれてくる赤ん坊のためだと強いた同居生活には、彼女の体も心も愛さないというあまりに残酷な条件がついていました。
赤ちゃんという幸福を、 本当はふたりで迎えたかった……。 ケイド、私の夫。彼が家を出ていってから、もう1年以上。 ジェシカは別居が続く夫との関係に終止符を打とうとしていた。 彼に会って離婚のための書類にサインをしたあとは、 身寄りのない赤ちゃんを引き取って、ひとりで育てていくつもりだ。 望んでも叶わなかった、母になるという夢をようやく叶えられる。 2度の流産後もなお子供を切望する私といつしか気持ちがすれ違い、 ケイドはそんな私を見捨てて去っていった。 だから、彼を心から愛していても、もう別れるしかないと覚悟を決めた。 そして、ふたりで会う約束をした日ーー夫と妻として会う最後の日、 彼を待つジェシカの身に、突然、不運な出来事が起こる……。 12歳で母と死別し、心に深い喪失感が残るジェシカにとって、お腹の子を失うのは非常につらい経験でした。それなのに、考えの違いから最愛の夫にまで去られ……。ジェシカを襲った予期せぬ事態に、夫婦の愛と別れの天秤は比重を変えることになるのでしょうか?
虹のむこうに幸せがある。 そう信じても、虹はこの手に届かない。 物心がつく前に孤児になったオリンピアは、伯母に引き取られ、 家事につけ仕事につけこき使われる日々を送っている。 ある日、使いの合間に、前から見たかった美術館へ寄ったが、 時間に追われるあまり階段で転び、膝をすりむいてしまう。 すると、品のよい銀髪まじりの紳士が手をさしのべてくれた。 私ったら、みっともない。それに比べ、なんてハンサムな方かしら。 だが、そのオランダから来た紳士はワルドーと名乗るなり、 断言するようにこう告げた。「君は結婚していないね」 伯母の言うとおり、私は男性が結婚したがる娘ではないということ? ワルドーの言葉に戸惑い、恥じ入るオリンピアだったが……。 穏やかな作風で多くのファンの心をとらえて離さないベティ・ニールズの傑作をお贈りします。おまえは結婚なんてできないと伯母に言われ、自分でもそう思っているオリンピア。けれど、そんな彼女が出会った裕福なオランダ紳士は、どうやら違う考えのようで……。
セイディが社長のイーサンに想いを寄せ始めて、はや5年。彼のアシスタントとして、未熟ながらもがんばってきたけれど、もう実らぬ片思いはあきらめ、新しい恋を探すときなのかもしれない。セイディは涙を隠して退職を申し出るが、イーサンから思いがけない懇願をされて、心が揺れた。彼の親友が急死し、遺児を預かることになって困っていて、ナニーが見つかるまで、同居して世話をしてほしいというのだ。イーサンと過ごす、最初で最後のつかの間の蜜月。ほんの一瞬でもいい。私を女性として見てくれたら…。5年間の想いを胸に、セイディは心を決めた。
どうか信じてほしい。 私の愛は偽りではなく、本物だと。 大富豪ジェイムソン家の次男、スペンスが帰ってきたと聞き、 アビーは動揺した。彼はまだ私を疑っているかしら? 数カ月前まで、アビーとスペンスは恋人同士だった。 だが悪夢のような出来事が、突然ふたりを引き裂いた。 あろうことか、スペンスの父親に無理やりキスをされ、 その場面をスペンスに見られてしまったのだ。 彼はアビーの話も聞かず、冷たく背を向け、街から姿を消した。 あのとき、どうして私のことを信じてくれなかったの? スペンスは心から詫び、変わらぬ情熱でアビーを包みこんだが、 彼女が身ごもったと知ると、とたんに表情を曇らせて……。 RITA賞受賞作家ヘレンケイ・ダイモンの、『悪魔のキスに魅入られて』に続くドラマティックなロマンスをお楽しみください。最愛の恋人に信じてもらえなかったばかりか、置き去りにされ、深く傷ついたヒロイン。彼女の心が癒える日は来るのでしょうか?
オフィス清掃のアルバイトをしている苦学生のサマンサは、ある朝、その企業を経営する実業家パーシアスから呼び出しを受けた。昨夜、社長室から大切なメモが紛失した責任を取れという。サマンサが、紙くずと間違えて掃除してしまったと謝ると、パーシアスはまさかの取り引きを持ちかけてきた。彼の名目上の新婦となって故郷のギリシアについてくるなら、処分は見送り、さらに願いを3つ叶えてやろうというのだ!彼はわたしを使って、復縁を望む元婚約者を追い払いたいだけ。でも、死んだ母さんのためにお墓を建ててあげたい。それに、ギリシア神のように美しい彼のそばにいられるなら…。
突然の訪問者に、ルビーは言葉を失ったーー 6年前、17歳の彼女が両親を失った悲しみから、 一夜のぬくもりを求めて情熱を分かち合った男性、サンダー。 「ぼくの息子たちは我が一族の屋敷で育てる」 ゴージャスなギリシアの海運王サンダーの一方的な宣言に、 ルビーは激しく動揺した。彼はいつ知ったのだろう? 双子の息子たちの存在を。学もなく貧しいわたしから二人を奪うなど 巨万の富を持つ彼にはたやすいことだ。ああ、いったいどうすれば……? ルビーは悩んだすえ、彼がきっと拒むはずの条件を口にした。 「どうしても息子たちがほしいなら……わたしと結婚して」 大スター作家ペニー・ジョーダンのシークレットベビー物語をお楽しみください。彼女が描く熱い愛を胸に秘めたヒロイン像がお好きなあなたには、HQロマンスを代表する人気スター作家、ジェニー・ルーカスとアビー・グリーンの作品も、ぜひおすすめします!
病室で意識を取り戻したブリーは、目の前にたたずむ人物を見て呆然としたーマイケル!2カ月前、ブリーは富裕な実業家の彼にひと目で惹かれ、純潔を捧げた。それが罠とも知らず。彼はブリーを財産目当てに弟に近づく悪女と疑い、言葉巧みにベッドに誘いこんだあと、あっさり捨てたのだった。妊娠に気づいた彼女に結婚を申し込んだのはマイケルの弟ウィルだった。その彼が不慮の事故で息を引き取る間際、兄に言い残したという。“身重の妻を頼む”と。まさかこんな形でマイケルと再会するなんて。絶対に悟られてはならない…お腹の子の父親は彼だと。
大富豪リーアムの身勝手な再会のキスを受けた瞬間、 忘れえぬ情熱の疼きが、リーガンの体を突き抜けた。 7年前、勤務先の重役だった彼に初めての恋をした。 だが片想いが実り、愛を交わしたわずか数週間後、 ぼろ布のように捨てられた。 野心家で非情な彼は、リーガンとの関係を楽しむだけ楽しんだあと、 資産家の令嬢と結婚してしまったのだ。 以来、秘密を隠し続けてきた。私には4歳になる娘がーー 彼の娘がいることを。 まさかそれをリーアムに知られてしまったの? ドラマチックなストーリーで読者を魅了するベテラン人気作家、ケイ・ソープが、クラシカルな薫り漂うシークレットベビー・ロマンスを描きました。独り身に戻っていた愛しいかつての恋人との再会に揺れるヒロインは、子供のために名目だけの花嫁となって……。
天涯孤独のサニーには、他人には話せない秘密がある。6年前、人違いで悪党に襲われた。母と幼い弟の命を奪われ、生き残ったサニーの左胸にも、今なお大きな傷が残っているのだ。人生でたった一度、その醜い痕を見られたことがあるが、相手からあからさまに拒まれたときは、まるで悪夢のようだった。だから、職場のパーティですてきな男性ジョンから声をかけられても、いずれ拒絶されると思うと怖くて、内気にふるまってしまった。案の定、彼は唐突に「失礼」と言い捨て、彼女を置いて去っていった。誰かを好きになっても未来がないのなら、誰とも関わらないもほうがいい。そう自分に言い聞かせる彼女に、ほどなくジョンとの再会の時が訪れ…。