小説むすび | 出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

スター作家傑作選〜こぼれ落ちたメモリー〜スター作家傑作選〜こぼれ落ちたメモリー〜

『誰も知らない結婚』大富豪ロエルが交通事故に遭い、会いたがっていると聞いて、ヒラリーは戸惑った。ある事情から彼と入籍はしたものの、4年前から一度も会っていない。彼女は誰も知らない妻なのだ。ヒラリーが病室に駆けつけると、ロエルは記憶を失っていた。当然のことかもしれないけれど、彼が退院したら、夜には妻を求めてくるだろう…。ロエルは知る由もないが、ヒラリーはじつのところ彼を愛していた。だから、罪悪感にかられながらも彼女は自分の真実について言い出しかねていたー男性経験すらない、名ばかりの妻だということを。『忍び寄る過去』アンナはロンドンで事故に遭い、病院に運ばれた。身元不明のまま1週間が過ぎた頃、とある新聞記事とアンナが持っていた写真から身元が判明するー彼女はイタリア大富豪リカルドの妻だった。傷は順調に回復していたが、アンナはこの1年間の記憶を失っていた。夫の出自の恐ろしい秘密を知ってしまい、ショックのあまり階段から落ちて流産したことも、すれ違いの結婚生活に耐えかねて家出したことも忘れているのだった。イタリアの家に戻った彼女は、時折夫が鋭い視線でこちらを見ていることに戸惑うしかなかったが…。

神様がくれた恋の花神様がくれた恋の花

『魅せられた富豪』受付係のスージーは、会社の新オーナーでギリシア富豪のレオスの到着に怯えていた。以前彼の下で働いたとき、二人は恋仲になったーつかのまで終わった恋だった。9ヵ月後、スージーは彼の子を密かに産んだ。妊娠を利用する女を忌み嫌うレオスには言えなかったから。だが今、リムジンを降りた彼の目がスージーをとらえ…。『愛は戯れでなく』末妹を心配する7人の兄に囲まれて育ったせいか、アントネットは29歳の今も生涯の伴侶と巡り合えずにいた。結婚しなくてもせめて子供を授かれれば…。そんなことを考えていたとき、ふいに雷が落ち、飛行機が墜落した。アントネットは知る由もなかったー彼女が救い出した男性レインに、抱いてほしいと頼む日が来ようとは。『大停電に祝福を』テキサス州ダラスのオフィスビル。半年前までつき合っていたクインランと、エレベーターに乗り合わせたエリザベスは気まずかった。男らしく強引で魅力がありすぎて、一緒にいると怖くなるような人。早く地上階に着かないかしら…。そのとき、がたんと音がして、エレベーターが止まった。7月21日、午後5時23分、大停電発生!

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