三ツ峠山での転落事故に隠れた合併の人間模様そして連続殺人。闇の人間模様に脱サラ探偵空木健介が挑戦する長編推理小説。
人の世は出会いと別れの数珠つなぎ。人は人に心を残しながら出会いと別れを繰り返す、さりげない日常の“ハローグッバイ”五つの物語。
高校二年生の朱美は、普段通りの生活を送っていけるつもりでいたが、段々と自分の「普通のかたち」が崩れてわからなくなっていく。第37回太宰治賞応募作(改訂版)。
松本孝雄は消化器外科医である。松本家の愛犬ナサは悪性リンパ腫を患い、抗癌剤治療を行ったが亡くなった。松本は鼠径部のリンパ節腫脹に気付いた。精査の結果、ナサと同じ悪性リンパ腫と診断され、抗癌剤治療を開始した。松本の休職中、代行として桐生が赴任した。松本は生命の危機に見舞われ、桐生の思わぬ過去を知ることとなる。