出版社 : ブイツーソリューション
昭和40年頃は、戦後の苦難を乗り越えて多くの大人や子ども達も自信を取り戻し、よりよい未来を夢見てキラキラと輝いていた。 令和の時代、県央に位置する北越小京都・加茂には、中央に美しい加茂川が時を越えて滾々と流れている。 その美しく穏やかな町に現れた一人の少年は、雷鳴とともに約60年前の昭和の時代にタイムスリップする。そこで出会った令和と昭和の少年少女たちは友情を育み成長しながら、目の前で起こる問題を時に超能力を使って解決していく。 子ども達の心理や故郷の風景、過ぎし懐かしき時代を描き出した青少年から年配の方にもお薦めの一冊。
山形県庄内地方と出羽三山を主舞台として、人間の生と死と再生の問題に正面から向き合って来た山伏伝説を辿りながら、日本人が現代まで心の底流に抱き続けて来た信仰の内奥に迫る大人のための歴史紀行ミステリー。
男社会でガラスの天井に阻まれる夏美に、人間の問題は人間にしか解決できない、神の一族は地上ではせいぜい小さなぬいぐるみ程度の役しか果たせない、と豪語する神の子がもたらす奇跡とは。『クリスマスの奇跡』に続く、神の子青馬のもうひとつの活躍。
人生は出会いと別れの連続。学生のときに出会った少女との、時が過ぎての思いがけない再会。幼なじみとの数度に渡る別れとそして新たな出会い。親しい同僚との早春の日の最後の別れ。 人生は偶然の積み重ね。偶然に出会った人たちとの人間模様。社員旅行のときの思わぬ偶然。そして、偶然が偶然を呼び解決に導くこともある。 日常生活を通して人生の悲哀とユーモアを描く物語。
現愛知県小牧市の東北部に天川山の中腹にある国史跡の大山廃寺跡は、遺跡調査で白鳳時代の瓦が出土している。 ときは江戸時代、僧侶の臥雲と隠居の也有が、幻の大山廃寺の謎に挑む尾張郷土史ミステリー。 宝暦年間、尾張国小牧山近くの玉林寺の庫裏に、小牧の和尚胡蘆坊臥雲と「鶉衣」を書いた名古屋の横井也有がいた。 二人は郷土に伝わる幻の大山廃寺の謎を探り、解明していく。 天川山から尾張白山にかけては墳墓の山といわれるほど古墳が沢山ある。古墳以外に何もない田舎の村に、当時朝廷の屋根が藁拭きの時代に、瓦拭きの大きな寺が出来た。それが平安時代になると無人寺に落ちぶれた。しかし、平安後期には全盛期を迎え、「西の延暦寺、東の大山寺」と呼ばれる巨寺になった。そこには白河法皇の天下三不如意の山法師対策があった。ところが、栄華も長く続かず、仁平二年(一一五二年)、天台宗の山門と寺門の確執により寺は焼き討ちに遭い全焼、和尚と稚児二人が焼死した。 大山寺の創建時の謎、全盛期の謎、そして何故焼き討ちされたのか。分からないことばかリの為に、幻といわれる伝説が生まれ、語り継がれてきた。
歌姫・碧小路美和が降り立った百年前のヨーロッパは、現在のロシア・ウクライナ戦争が始まった時のように人心ともに荒廃していた。美和はオペラの舞台では成功するも、男たちに蹂躙され心を病む。華麗なるオペラの旋律がさらに追い詰める。
わたしたち日本人は、どう生きてきたかー。20世紀初頭の房総半島の片田舎、ロンドン、パリ、上海などを舞台に、激動の時代をひたむきに駆け抜けた先達たちの「魂の軌跡」を、壮大なスケールで描く歴史小説巨編。
令和の高校生が徳川幕府最後の将軍と入れ替わる!会津若松の高校生が幕末へタイムスリップ、後に十五代将軍となる一橋慶喜と入れ替わってしまう。朝敵の汚名を着せられた会津藩を助けたいが、余計なことをすれば歴史が変わる。薩摩、長州を相手に大名や新撰組、後に財界人となる渋沢栄一らを巻き込み破茶滅茶な騒動を引き起こす痛快SF時代劇。