出版社 : マイナビ出版
ひとが見る夢は、誰かの夢と繋がっている。 夢と夢をつなぐ「夢交換手」の川崎は、カフェで働く女性・凪沙の夢へ出張するうちに、次第に惹かれていった。 しかし現実世界では、凪沙は川崎のことを覚えていない。凪沙に対して、何度も「はじめまして」を繰り返す川崎…。 誰かを大事に想うことを諦めた男が、本当の愛を見つけるまでの物語。 【目次】 プロローグ [川崎]夢交換手って知ってるかい? [凪沙]ネモフィラの花言葉 [川崎]僕らの宿命 [凪沙]アリスの迷路 [川崎]きっときみは現れない [凪沙]「はじめまして、夢交換手の川崎です」 プロローグ [川崎]夢交換手って知ってるかい? [凪沙]ネモフィラの花言葉 [川崎]僕らの宿命 [凪沙]アリスの迷路 [川崎]きっときみは現れない [凪沙]「はじめまして、夢交換手の川崎です」
名探偵は、怪異の夢を見ることすら許されない。 独創的な恐怖と、緻密な解体の見事な融合。 いまから続編をお待ちしています! ーー作家・逸木裕 オカ研の先輩はいつだってカワイイ。 しかし、キャラ萌えの感想で埋めてはもったいないくらいに本作の魅力は多い 。高校生の青春も、オカルトにまつわる考証も、それを謎として理論的に解明する話運びも読んでいて楽しい。 で、宇津機先輩はやっぱりカワイイ。 ーー作家・柴田勝家 怪談を怖がるだけでは終わらせない! 本作の探偵が解き明かすのは巷に流れる怪談の真相と、それにまつわる歴史と人間の心。 怪談にあらゆる角度からメスを入れ、時代を超えた謎を解き明かす様は爽快。 民俗学にもつながるホラーミステリ。 ーー作家・水鏡月聖 ◆◇◆◇ 高校一年生、水井境太郎は友人の高野聖から元恋人である加賀見清花に呪い殺されると相談を受けた。その実態を調べるために加賀見清花が所属するオカルト研究部に行くと、部長の宇都機理世と出会う。 理世は”呪われている”と噂される謎多き少女だった。 理由付けができないもの、反証できないものこそがホンモノの怪異!と主張する理世とともに、境太郎は掲示板に寄せられた怪談がホンモノかどうか調査することになるがーー。 子どもをさらう天狗、男を呪う妖刀、人を狂わせるいわくつきの館。 そして理世はどうしてホンモノと出会いたがっているのか。 『子ひつじは迷わない』(KADOKAWA)、『まるで名探偵のような』(東京創元社)の久青玩具堂が贈る、ポップで怖くてもどかしいジュブナイルホラーミステリ。 目次 プロローグ 第一話 天狗 隠しの怪ーInvisible Ladder 閑話休題 第二話 羅切丸の怪ーRipper RIP 閑話休題 第三話 両喜亭の怪ーTHE CURIOSITY HOUSE OF RYOKITEI エピローグ プロローグ 3 第一話 天狗 隠しの怪ーInvisible Ladder 21 閑話休題 112 第二話 羅切丸の怪ーRipper RIP 125 閑話休題 175 第三話 両喜亭の怪ーTHE CURIOSITY HOUSE OF RYOKITEI 183 エピローグ 270
名前もないかえるは、地下室の檻で寝起きする見世物暮らし。 ある夜、騒ぎに乗じて逃げだしたかえるは、行く先々でたくさんの人たちと出会う。 かえるを嫌う者もいる。かえるを信じてくれる者もいる。 数奇な運命によって遠く離れた土地へと導かれたかえるは、やがて闇を支配する恐ろしき敵との戦いに身を投じてゆく。 「ぼくは何ものなのか」。長い旅の果てに、かえるは何を見つけるのか。 世にも苛酷で優しいダークファンタジー、ここに開幕! ●かえるたちの世界 西域 大陸西部。西域の住人は「本土」、「中央」と呼び、世界の中心として認識している。 アークラン アーク人が築いた王国。共通語はオクタ語。 ロメオン アークランの隣国。ロメオ人の王国。共通語はロメオ語。 ネロシア アーク人の一派ネロス人が建てた王国。共通語はネロス語。 イプリー アークランの町。 コンロー アークランの町。銀流れの河畔にある。 銀流れ 西域を流れる大河。 辺境 西域から見て東の地域。人より怪物のほうが多く棲まうとも。主にイドルという言語が使われている。 黄金森 辺境の入口から迷い川中流域に広がる森林。黄色い葉をつける常緑樹、ヒダが生い茂る。 虚山 迷い川の源流。山の中腹に巨大な穴があり、地の底まで続くとも。 迷い川 虚山から流れでる大河。蛇行して三日月湖に流れこむ。 朱森 辺境の奥地に広がる森林。朱色の葉をつける常緑樹、カロが生い茂る。 鱗川 銀流れの支流。 ハラド 辺境の人間国家。 王都ハラド ハラドの中心。古くからアーク人の重要拠点だった。 ヘラム かつてのアーク人たちの祭祀の中心地。最古の祭壇が現存している。 ゼレンカ 鉄の丘陵の麓にある。産鉄、製鉄の一大拠点。黒金軍を擁する。 トルヤーク 鱗川の畔に位置する。辺境の玄関口であり、最大の貿易拠点。 ザヤ 迷い川の上流河畔にある。昔は砂金が採れ、非常に栄えた。 オドヴァルカ 朱森の強固な防衛拠点。六基の常夜灯が闇を照らし、日影の軍団を擁する。 メドビラ 長毛黒豚スプラセの生産と蜂蜜酒の製造で知られる。
物語は旅立てる。海にも山にも、地球にも宇宙にも。 たとえセカイが壊れたって、私達には一冊の本があればいい。 そしてリンネには、キリという、友達一人がいれば、どこまでも。 ーー紅玉いづき 終末世界を未来につなぐのは、星空の街から舞い降りた強くて優しいふたつの光。 滅びゆく母星で出会う人々との交流を通して、成長し、絆を深めていく少年たちーーリンネとキリの旅路を、あなたもきっと見守りたくなる。 ーー 久永実木彦 惑星《エリュシオン》は巨大隕石によって文明が滅び、生き残った人類も小さなコロニーで暮らしていた。 《エリュシオン》の低軌道上にある星空都市《リンネ》。そこに住む青年リンネとキリは人類が住める土地を捜して、《エリュシオン》を調査している。 「静かにしてくれ。警戒ができない」 「ごめんごめん……。キリと地上探索するのが嬉しくて、つい」 武闘派のキリと研究肌のリンネ。正反対のふたりは様々な土地に降り立つ。 廃棄された工場、巨大な図書館、不思議な因習がある村などなど、いろいろな風景と生きる人々と出会っていく。 同時に見え隠れする神という存在ーー。 滅びかけの世界で、青年ふたりが出会うものは!? 蒼月海里が描く終末バディロードノベル! ●目次 プロローグ 1.廃棄鉱山街探索記 幕間 自宅にて 2.図書の町探索記 3.海上要塞アーク跡地にて 幕間 マーケットにて 4.生贄の村探索記 5.旧神と新たなる時代 エピローグ プロローグ 3 1.廃棄鉱山街探索記 5 幕間 自宅にて 39 2.図書の町探索記 48 3.海上要塞アーク跡地にて 101 幕間 マーケットにて 148 4.生贄の村探索記 157 5.旧神と新たなる時代 204 エピローグ 246
「存在しない解決編」を理想の結末へと導くのは、理不尽な現実に立ち向かう勇気と、軽妙な推理、 そして誰しもが最初に胸に刻んだ、情熱という名の伏線。 ミステリ作家にしかたどり着けない結末をご覧あれ。 ーー北山猛邦(『少年検閲官』(創元推理文庫)著者) 編集者は作家に「物語」を熱望し、作家は書くことでしかそれに応えることができない。その感情から生み出される小説とは、いったい誰のものなのでしょうか。 そこに語るべき物語があるなら、語らなければいけない。語らない作家はもはや幽霊でしかない。編集者の執心めいた愛こそが、ときにその幽霊を土からよみがえらせるのかもしれません。 小説とは、創作とはなんと罪深いのだろうと実感しました。 ーー木犀あこ(『奇奇奇譚編集部』シリーズ(角川ホラー文庫)著者) 「僕らは『読み』を間違える」(KADOKAWA)で数々の名作を読み解いた水鏡月聖が「作中作の謎を読み解くミステリ」を描く、まさに独擅場ではないでしょうか。 些細な違和感が積み上げられ、全てが明らかになっていく爽快感。 著者の考えを読み解き、けれども人の心は完全に理解できない現実も絡まりながら気持ちの良い読後感へ繋がっていく……。 このお話を読んでいると、私も『著者』が書きたかった物を悟る事ができたような気がしました。 これから本作を読む方には、途中で何を感じてもぜひ手を止めずに最後まで読み進めてほしいと思います。 ーー零雫(『不死探偵・冷堂紅葉』(GA文庫)著者) 宮川雅は崖っぷちの編集者。次にヒット作を出せなければクビも覚悟している彼女のもとに、ベストセラー作家・東雲飛翔の新作原稿が届く。 嬉々として読むが、その原稿には解決編がなかった。宮川が担当するミステリ作家・平澤大吾とともに東雲飛翔の家を訪ねるが、東雲飛翔は密室での遺体となって発見されてしまいーー。 ベストセラー作家の死の謎、遺稿の結末を巡り、現実と作品が入り交ざる作中作ミステリー! 『僕らは『読み』を間違える』(KADOKAWA)の水鏡月聖、初の単行本作品! 【目次】 プロローグ ゾンビ作家・ピーチメルバ・欠けた結末 隠し部屋・芋羊羹・シアン化カリウム ネタ帳・シフォンケーキ・旧友 真相・プリン・アラモード・シュミレーション ドライブ・月邑聖人・どら焼き 告白・継承・ムートン・ロートシルト エピローグ あとがき プロローグ 7 ゾンビ作家・ピーチメルバ・欠けた結末 9 隠し部屋・芋羊羹・シアン化カリウム 72 ネタ帳・シフォンケーキ・旧友 110 真相・プリン・アラモード・シュミレーション 161 ドライブ・月邑聖人・どら焼き 200 告白・継承・ムートン・ロートシルト 243 エピローグ 268 あとがき 274
刑事部長の息子で高校生の霧島智鶴は、究極の無気力にしてどんな無理難題も解決できる天才。たぐいまれな推理力により、刑事からも一目置かれ、様々な事件にアドバイスをしていた。そんな彼のもとに次々と事件が舞い込む。ちぐはぐな交換殺人、豪邸に届いた怪盗からの予告状、作家の謎の自殺、さらには赤い紐を使った連続殺人……。 しぶしぶ事件に挑む智鶴だが、彼を嫌うエリート刑事・上諏訪と対立。どちらが先に解決するのか勝負にーー! 気鋭のミステリ作家のデビューシリーズ2巻が、加筆修正、さらに書下ろしの番外編も追加した完全版として再誕! ・目次 プロローグ 第一章 世にも奇妙な交換殺人 第二章 怪盗が常に華麗とは限らない 第三章 夏バテ気味の安楽椅子探偵 第四章 あてにならないミッシングリンク 番外編 あまりにも不毛な推理合戦 単行本版のためのあとがき プロローグ 第一章 世にも奇妙な交換殺人 第二章 怪盗が常に華麗とは限らない 第三章 夏バテ気味の安楽椅子探偵 第四章 あてにならないミッシングリンク 番外編 あまりにも不毛な推理合戦 単行本版のためのあとがき
まばゆいばかりに【純粋】(ピュア)な【犯人当て】(フーダニット)! ぜひすべてのミステリ好きに腕まくりして挑んでほしい五つの挑戦状。それでも、きっと最後にこう口にしてしまうはず。 「えっ!こんなところまで伏線だったの!?」____作家・久住四季 ★読書メーター 単行本の読みたい本ランキングで週間1位を獲得!(2025/3/17〜3/23)★ 高校生の霧島智鶴はたぐいまれな推理力を持ち、どんな無理難題も解決できる天才。だが、めんどくさがりな性格から無気力に過ごしていた。ある日、彼は殺人事件の第一発見者に。そして落ちこぼれ刑事・熱海の推理を聞き、思わず口を出したことで、協力するはめに……。ダイイングメッセージの謎、豪邸にある壺のすりかえ事件、刑事熱海の従妹誘拐、さらには脱出ゲームでの事故などなど、同級生でオタク女子の揚羽や後輩の美少年・柚季とともに仕方なく事件に挑む。 やがて、明かされる切ない過去とはーー。 いま注目のミステリ作家の伝説的デビュー作が、加筆修正、さらに書下ろしの番外編も追加した完全版として復活! プロローグ 第一章 ダイイングメッセージはいつの時代もY 第二章 割に合わない壺のすり替え 第三章 限りなく無意味に近い誘拐 第四章 どことなく無謀なハウダニット 第五章 霧島智鶴のコールドケース 番外編 答えのない日常の謎 単行本版のためのあとがき プロローグ 第一章 ダイイングメッセージはいつの時代もY 第二章 割に合わない壺のすり替え 第三章 限りなく無意味に近い誘拐 第四章 どことなく無謀なハウダニット 第五章 霧島智鶴のコールドケース 番外編 答えのない日常の謎 単行本版のためのあとがき
★ブクログ 本・デイリーランキングで3日連続1位獲得!(集計期間:2025/3/29午後〜31)★ 「見切れ幽霊」「廃墟の仏壇」「トイレの○○さん」「捲れたポスター」「スズリバコ」などなど 語り手が収集した場所も、時間も、怖さも全く異なる百の怖い話。 そして断片的に語られる語り手が体験した出来事。 それが一つの像を結ぶとき、君が出会うものとはーー。 第9回カクヨムWeb小説コンテスト <ホラー部門>特別賞を受賞した椎葉伊作による、口語口調の怪談ショートショート集! 1話 見切れ幽霊 3話 降りてくる死体 8話 ドアノブの異音 10話 発端 16話 視線の気配 24話 赤レンガの呪い 37話 掴まれるトイレ 53話 体育倉庫の声 55話 冷蔵庫の中身 56話 トイレの〇〇さん 61話 山のジュース缶 62話 成れの果て 67話 イヤホンのノイズ 68話 チャンネル 79話 二人死んだ部屋 91話 ユリエ 92話 水底の祠 95話 守護霊の仕業 96話 水と化して 99話 スズリバコ 100話 百モノ語 などなど、カクヨム掲載作に加筆修正を加えた百の怖い話。
すべての謎が明らかになる感動の最終巻!これまで驚異的なスピードで囲碁の実力を伸ばしてきた井山だが、長期の海外出張に行くことになってしまう。そして、日本に戻ってきた井山は別人のようになっていた。井山をめぐる女性たち、奥の院、黒い扉…。すべての謎が解き明かされ、ラストは壮大なスケールで囲碁の世界が語られる。
囲碁の世界に魅了され、驚異的なスピードで上達を続ける新人商社マン井山、囲碁の奥義につながる黒い扉の謎、そして会社人生を左右する運命の対抗戦。物語はクライマックスに向けて突き進みます。本書は週刊碁で連載され、多くの棋士や囲碁ファンに絶賛されたファンタジー囲碁小説を書籍化したものです。
新人商社マンの井山は接待の席で囲碁好きの社長から盛んに囲碁を勧められ、徐々に囲碁の世界にのめり込んでいく。尋常ではない囲碁の実力を持つさゆりとの出会い、謎めいた囲碁サロン「爛柯」の人々、黒い扉の謎…。
正徳元年11月9日。次期名人を争う渦中にいた天才少年棋士・伊藤印達は、日本橋駿河町の呉服屋に仕立てが終わった小袖と羽織を引き取にいく途中だった。 「悪いことは言わねぇ、巾着を置いてさっさと失せな」 腰に太刀を帯びた男たちに取り囲まれた印達は生い茂るススキのなかに飛び込んだー。 眼を開けるとそこは令和2年の東京。あらゆるものが江戸とは違う世界だった。 15歳で肺結核のため夭逝した実在の将棋指し・伊藤印達が、死の1年前に羽生善治、藤井聡太が生きる現代にタイムスリップしたら・・・。 『時空棋士』で将棋ペンクラブ大賞優秀賞を受賞した新井政彦による、新しいタイムスリップ将棋小説! 僕は令和で棋士になる 目次 第一章 令和へ 第二章 タイムパラドックス 第三章 峻王杯
将棋のプロ棋士を目指し、棋士養成機関である奨励会で戦いを続けている天才少年・中島遼平(15歳)。しかし、今期の奨励会三段リーグは4戦した時点で1勝3敗と苦しい星となった。落ち込んでベッドに倒れ込んでいると、幕末の江戸へタイムスリップしてしまう。 煮売茶屋で働きながら、賭け将棋に命を張る浪人や、将棋家元の元内弟子で三間飛車を得意とする盲目の棋士と対戦。 そしてついに、幕末の天才棋士と謳われた天野留次郎(後の天野宗歩)と対戦する日が訪れるー。 令和の天才少年と江戸の伝説の棋士、時空を超えた対局で彼らが得たものとは?
実家の寺で日々お勤めに励む僧侶の慧海は、幼い頃からある不思議な能力に悩まされてきた。それは、幽霊を見ることができる霊能力と、身近な人に災難が迫っているのがわかる予知能力。その秘密を知るのは、住職である父と、高校時代からの親友で結婚相談所で働く柴門だけ。ごく普通に暮らしたいだけなのに、今日も寺にはさまざまな騒動が舞い込んできてー。
明治時代の北海道・函館。 戦争で負傷した兎月は目覚めると神社の境内にいた。 自分のことも思い出せない彼の前に神様と名乗る少年が現れ、死んだことを聞かされる。 兎月は修行として神社の用心棒となり参拝客の願いを叶えることに。 そして、願いを叶えることで少しずつ生前の記憶を取り戻していき、自身の正体を思い出したとき彼はーー? 小さな神社の神様と記憶のない用心棒が北海道・函館に蔓延る闇を斬る! 大人気シリーズ『神様の子守はじめました。』(コスミック出版)の霜月りつが贈る、和風ファンタジー!
秋も深まり空気が乾き始めたころ恩海警察署の刑事課はとある事件で大忙しだった。 刑事の怜も疲労が限界に達していた。 忙しい日が続いていたある非番の日に、なじみの家政夫の光弥を呼ぼうと考えるが…… 掃除・洗濯・謎解きなんでもこなす優秀な家政夫とお疲れ刑事の二人が難事件を綺麗に解決する。 待望の家政夫ミステリー第二弾! 第一章 少年と放火魔の問題 第二章 出現する屍の問題 第三章 聖夜の殺意と友情の問題 あとがき
12歳のときに事故で両親を亡くした主人公の梨花。 その後親戚中をたらい回しにされ、各家庭で「厄介者」として不遇な扱いを受けていた。 ある日、祖父の古い友人だという百鬼(なきり)に引きとられ、 百鬼が東京の神楽坂で経営する『百鬼あやかし診療所』でお手伝いをすることにーー。 不思議な診療所を舞台に巻き起こる人間とあやかしのほのかな恋愛物語。
興信所で働く志遠は、掃除中に一匹の蜘蛛を見つけて外へ逃がした。 それを見ていたと言う少女に連れられ、酒処『地獄の沙汰』を訪れた。 そこはなんと、見た目小学生の閻魔と部下の鬼たちが営む居酒屋だった!? 閻魔たちは地獄行きしそうな人たちの心を料理とお酒で癒し更生させていくーー。 閻魔たちによる世直しストーリー! プロローグ 第一章 地獄の沙汰も悪行次第 第二章 わたくし、善人に興味はないのです 第三章 謎解きの前にお酒を一杯 第四章 『悪人』の正体 第五章 示せ。たったひと筋の救いの道 エピローグ