出版社 : リトルモア
人は生まれる前、どこから来て、 生まれてからどこまで行って、 死んだらどこへ帰っていくのだろう。 その細長いルートを、私は誰と一緒に歩くだろう。 世代をこえて胸に響くファンタジーノベルの傑作、誕生! ーー 鳥取で清掃員として働くのり子は、ある日、仕事先の精神病棟で出会った患者から、娘を連れてきてほしいと幼い少女が写る一枚の写真を手渡される。 ひとり姫路へと向かったのり子は、写真を頼りにその少女=ハルと出会う。 ハルは不意に出会ったのり子に「トンボ」とあだ名をつけ、そこからトンボとハル、ふたりの道行がはじまる。 姫路から鳥取へ。 国道29号線という一本の道を辿りながら、ふたりが出会う不思議なすべて。 凸凹なふたりの冒険が行きついた先に見える景色は──。 ーー 「詩」と「映画」から生まれた、心に小さなあかりを灯す物語。 ■ □ ■ 映画『ルート29』 ■ □ ■ 2024年11月8日 全国公開 出演 綾瀬はるか 大沢一菜 伊佐山ひろ子 高良健吾 原田琥之佑 大西力 松浦伸也 河井青葉 渡辺美佐子/市川実日子 監督・脚本 森井勇佑(『こちらあみ子』) 主題歌・音楽 Bialystocks「Mirror」(IRORI Records / PONY CANYON) 原作 中尾太一『ルート29、解放』(書肆子午線)
あの名馬“ジャスタウェイ”がしゃべった!? 『名探偵コナン』『忍たま乱太郎』『東映不思議コメディーシリーズ』など数々の脚本を手掛けてきた浦沢義雄と、『名探偵コナン』『おジャ魔女どれみ』『スーパー戦隊シリーズ』などの脚本を手掛け、競馬界では名馬・ジャスタウェイほか複数の馬を所有する馬主としても知られる大和屋暁。 アニメ・特撮脚本界の重鎮にして奇才師弟が贈る、キテレツ・フェイクドキュメンタリー風小説、ここに誕生! ◆◇ 物語のはじまりは、北海道 日高町。 有限会社HORSE MIND DETECTIVEと名乗る事務所では、所長・犬山犬尾と助手の猫皮猫子が怪しげな研究に打ち込んでいた…。 ついに開発に成功した「ヤカン型馬語翻訳AI」が突如逃げ出した先には、功労馬用放牧場で穏やかな生活をおくる名馬・ジャスタウェイ。 その頭部にヤカンが着地した瞬間、ジャスタウェイは驚くべき物語を話しはじめる……。 2014年に出走し、華々しく優勝を飾ったドバイデューティーフリー。 その後、ジャスタウェイと大和屋はとんでもない陰謀に巻き込まれていた!? ジャスタウェイ、ドバイの“美少女仮面”ドバイアン、女王、キング、馬肉職人、横綱、そして、大和屋暁と浦沢義雄。 それぞれの欲望渦巻く大騒動は、いったいどこに着地するのかーー。 ◆◇ 蹄の音で、事件解決!? 「#浦沢脚本」「#大和屋脚本」でSNSを沸かせる2人のワールド全開! 物語を彩るイラストは、劇場版・TV版『名探偵コナン』シリーズの監督やアニメーターとして知られる山本泰一郎。 「浦沢と大和屋が両方詰まっているうえに山本監督が絵を描いてくれているのですからもうほぼほぼTV版の『名探偵コナン』みたいなものですので、ぜひ間違って読んでいただけると幸いです。」(大和屋暁・あとがき その2より) 「映像化!希望」(浦沢義雄・談) ★ジャスタウェイ……大和屋暁が所有する実在の競走馬(現在は引退)。 2014年度ワールド・ベスト・レースホース・ランキングにおいて日本調教馬として史上初めて同ランキング単独1位。「世界一」の競走馬となった。
会社を辞め、身ひとつで詩を書いて生きることにした。地球のあちこちで、言葉に翻弄されて立ち尽くし、言葉に勇気づけられて歩きだす。中原中也賞受賞の詩人が、小説とエッセイで描く“魂の解放”。
「なんかさ、この星に人間は私たちふたりだけって気がしない?」1年前は何をしていたっけ、2年前はどこにいたっけ、3年前は誰と一緒にいたっけ…。ダンサーの照生とタクシードライバーの葉。永遠を願い輝いていた時を、その後の時間を、切なくもやさしく写し取るー話題の恋愛映画『ちょっと思い出しただけ』ノベライズ。
思い出の中で、ぼくはデコトラに揺られている。 ハンドルを握る父は、ムード歌謡を裏声で歌っていた。 四歳、九歳、十九歳、三十八歳の四章で綴る、ぼくと父の39年。 父や母、一番近くにいた人とのくすぐったい記憶がよみがえる、親子小説の傑作! レ・ロマネスクTOBI、書き下ろし初小説。 <あらすじ> 「ぼく」は息子が生まれて、いろんなことを思い出した。そうだ、ぼくはずっとカリフラワーを七面鳥だと信じていたんだ。 ビルも地下も歩道橋もない、広島の林業の町に生まれたぼく。力も気も胃も弱い。父親・フミャアキは、酒を飲んで運転し、カープが負ければ家中のものを捨て、「早うせい」が口癖。「そとづら」だけはいい。デコトラで、スナックで、家業の乾物屋で、スキー大会で、野球場で、運動会で、結婚式場で、パリで……。四歳、九歳、十九歳、三十八歳の四章で綴られる、子と父の物語。
あなたは思い出しますか?二人で過ごしたあの部屋と時間を、ベランダからの景色を、川辺の帰り道を…。すべての恋の思い出に捧ぐ、珠玉のラブストーリー。
破滅寸前の世界は、どんな居場所も、手がかりも与えてはくれない。そこはLUOES、幻想都市。顔をなくした人々の群れ。ルールを知らないゲームの中を、自力で歩いていく、8つの「私」の物語。騒音から抜けだし、あらたに「発見」したものはー。