出版社 : 光風社出版
通勤地獄を掻い潜りやっと出社すれば、次には職場のみんなの淫らな視線が無遠慮に注がれ…彼女たちの欲情を見透かすように、中年上司の猥語や指技がその肉体を翻弄すれば、疼きをはらんで堰を切ったように愛液を溢れさす…ピザやクレープ育ちの、奔放なオフィス・ギャルの赤裸々な生態を描く!
「私は両性具有なのかしら…。」家元夫人桜子が、自からの性の不思議さに気付いたのは、いつからだったか。確かにクリットが親指の第1関節部分ほどの大きさになって、男性の機能としても使用出来そうだ。古代インドにその源を発する両性具有者=ヒジュラの秘密組織は、彼女の運命を予想もしない方向へと導く。
古びた洋館の一室、正装に身を包み大量の花の中に横たわって死んでいたのはこの館の主人で醜い容姿のために同僚たちから蔑まれ疎外されてきた男だった。まもなく復讐を告げる手紙が同僚たちに届き、彼らは次々に無残な死を遂げてゆく。そして「死者による殺人」という奇怪な事態の背後にはさらに陰惨で恐るべき真相が-。人の心の闇の部分を鋭く衝く、戦慄の書下ろし本格推理。
高校生なのにヤクザの組長、しかも超能力者、そのうえすごいハンサムの裕次郎が足走学園に転校してきた。実はこの学校を「地上げ」しようという計画なのだ。ところが校内で殺人事件が起こり、いつのまにか犯人探しをすることになってしまった。怪しい奴はたくさんいるが…?爆笑ギャグ満載の学園ミステリアスコメディ。
35万両の大金と共に忽然と江戸から消えた長崎平戸屋仁右衛門…。その父の復讐を誓い策を弄する娘・お美津。何かを探ろうと苦心する娘曲芸師小狐太夫と、阿保八と名乗るのんびり浪人の2人旅は…。欲に憑かれた者たちが江戸から安房へそしてまた江戸へ。波瀾の人間葛藤を描く大長編!
淑恵夫人にとって、他人の目に晒すことは最高の悦楽だった。藤巻が背後からいきり立つものを夫人の秘唇の溶けきったあわいにあてがうと、夫人は腰をまわすように蠢かせて、美和子に叫んだ。「いいわぁ、見て、見てぇ」赤坂でブライダルセンターを営む藤巻は、実は不倫請負人でもあって、自らも、白い獣となって悶え狂う女たちの快楽の相手を努めていた。ハードなラブプレイで迫る官能サスペンス長編。
雲井教宗主、雲井燕子が祈祷場で悶絶死していた。死因は破傷風だった。伝来の“三十三観音絵巻”が盗まれ“平賀源内”の4文字が記された野球の観戦券が残されていた。謎の事件に思いあぐねた常滑刑事は、犯罪心理学者、雲取平吾を訪ねた。事件の鍵は秩父にあると睨んだ平吾の推理は、源内の野望と死、そして江戸蘭学へ思わぬ光を照射した。
新宿ネオン街の近くで起った夜の女・やす子殺しに続いて、旅客機爆発墜落事件…その乗客の中にもコールガールの名が。捜査本部の必死の裏付け捜査は以外な人物の名を割り出して…興味の推理長編!
伊集院浩子が湯島から失踪した。友人の島津絵里子が、SF研の仲間に相談しようと六本木の“ソラリス”に向かう乃木坂の裏道で、空から降ってきた男が残したダイイング・メッセージの謎を追うと、ふたつの事件が表参道でクロスする…。ファッショナブルストリートに展開する、ザ・デイミステリー・イン・TOKYO!
夢か幻か、はたまた妄想の産物か…。首のない男と女が激しくからみ合ったり、マンションのエレヴェーターが化けものだったり、週末のビジネス街に血の匂いがたちこめたり…。数多くの怪談・恐怖小説を、いとも楽しげに作り続ける著者が、趣向を凝らして読者を恐怖の淵に!
天下統一の野望に賭けた雄将・武田信玄と、その子勝頼の主戦力、勇猛をもって鳴る武田軍団の底辺を支える無名戦士たち…山容険しい甲斐の地に生をうけた雑兵群の、戦渦に蹂躙されながらも力強く生きつづける愛と哀しみの日々。歴史長篇。