出版社 : 出版芸術社
社会の裏で人知れず働く者として生を受け、乱世の中で己の技をひたすら磨き続ける。ある時は貴重な情報を味方にもたらし、ある時は偽の情報で敵地を混乱に陥れー。そんな常人離れの活躍を見せた忍びの者たちも、戦国時代の終わりとともに淡雪のように姿を消しました。ところが、彼らが活躍した頃の記憶は、庶民の説話や夜噺に残ります。いや、残るどころか、話は徐々に膨れ上がり…「妖しい」シリーズ第三弾はそんな彼らの「非科学的」逸話の数々をお届けしましょう。
「妖しい」シリーズ第二弾は刀剣の怪綺談ばかりをとりあげてみることにしました。よく知られた刀剣伝説よりも全国各地に散らばる刀に絡む民話が中心です。鬼を滅し、人を斬り、妖獣を斬り、器物の怪を斬り、ついには死病まで退治する、妖しい刀の物語ー。当然のことですが、昔も刀に関してはほとんど知識が無い人々もいっぱいいました。夜噺の席の余興と思って刀剣ビギナーの方もどうぞお気楽にお楽しみください。名刀が語り継ぐ怪談・奇談!
迷子の赤ちゃんこと祥子ちゃんと、その祖父母夫妻が、宙港を占拠したテロリストの人質に!太一郎と所長は現場に急行。何やら物騒なものを抱えて潜入を試みる真樹子と、それに触発され理性の糸が一本切れた麻子。ところが、テロリストたちの事情を知ると…。「星へ行く船」シリーズ番外編、完結!この物語のその後のその後。18年後の物語ー書き下ろし「お帰りなさい」、新あとがきを併録。
迷子の女の子を家族の元に届けるべく土星に向かった月村真樹子と太一郎。しかし女の子の母親との接触に成功した所長と麻子は、真相を知るなり、真樹子と太一郎を追いかけて、急ぎ土星へ。関係者一同がそろった空港では、予想外の方向からも新たなトラブルが勃発!?新井素子「星へ行く船」シリーズ番外編第2巻!
田崎麻子の恋人で、火星の探偵事務所の所長、水沢良行は、ひどく取り乱していた。きけば、20年前に生き別れた実の弟が突然、火星にやってくるのだという。彼の名は、山崎太一郎。さあ、トラブルのはじまり、はじまりー。
多摩川沿いのランニングコースでは、毎年、100キロを走るウルトラマラソンが開催される。真鈴は、母親とともに50キロコースに挑戦することになった。亡くなった父親が果たせなかった10回目のウルトラマラソン完走を、二人合わせて達成するため。そして、10回目の完走者に贈られる、多摩川ブルーの永久ゼッケンを、心の中で手にするためにー
憧れの女性レイディに拉致された、あゆみ。ある仕事を依頼されるが成功すれば全宇宙の英雄、失敗すれば一生火星へ帰れないという極端なもので…表題作ほか、後日譚「αだより」、書き下ろし「バタカップの幸福」、新あとがきを併録。バイブル的SFシリーズ。
“私はあなたが嫌いです。”陰湿な手紙が届き、落ち込むあゆみ。心配した太一郎がレストランへ連れ出す。太一郎が席を外した隙に知らないおじいさんが近づいてきて…表題作ほか、書き下ろし「田崎麻子の特技」、新あとがきを併録。
森村あゆみ、19歳。“ちょっとした事情”で地球を捨て、火星へ家出中。無事に宇宙船が出航と思いきや、手違いで怪しげな男たちと同室に。男たちが関わるやっかいな事件に巻き込まれーあゆみと太一郎の物語の出発点。表題作ほか短編「雨降る星 遠い夢」、書き下ろし「水沢良行の決断」、新あとがきを収録。
火星にある水沢総合事務所ー「通称・やっかいごとよろず引き受け業事務所」に就職したあゆみ。“やっかいごと”解決のプロとなるべく修行中!ある女の子のボディガードをせよという依頼がくるがそれはあゆみ本人のことで…!?表題作ほか書き下ろし「中谷広明の決意」、新あとがきを併録。
現実の凍土に震える者よ。六花の結晶よりも儚げな、肉の器を持つ者よ。皆川博子の祝福を受け入れるがよい。彼女の吐息は、夢幻の精霊。夜の帷にも似た抱擁と、甘やかな痛みとともに、色の無い世界も染まりゆく。唇は情念よりも朱く、血は薔薇よりも青く、死は詩のように色づいて…。儚げな、肉の器を持つ朋よ。やがて知ることになるだろう。自分の内側に注ぎ込まれたものの真の意味を。著者初の時代小説「十五歳の掟」を含む表題作、江戸民衆の情念を炙り出した「朱紋様」の2冊に加えて、単行本初収録の連作短篇を併録。
アからンまで独自の解釈で描いた筒井版悪魔の辞典「欠陥大百科」こちらも文庫化されなかった幻の初期作品集「発作的作品群」さらに単行本未収録のショートショートや「NULL」の復刻、加納一朗による日本SF界黎明期の貴重な証言も併録。豪華コレクション、第3弾!
最終核戦争が勃発…人類の狂乱を描いた傑作「霊長類 南へ」。世界からの脱走をもくろむ男の奮闘「脱走と追跡のサンバ」。単行本初収録のドタバタ劇「マッド社員」シリーズ。ほか小松左京による筒井康隆論や「NULL」の復刻も併録した充実のラインナップ!