出版社 : 勁文社
「わたし、結婚するの!」親友の真弓の大胆発言に、裕子たちの瞳は…。そりゃぁ確かに六月の花嫁は女のコの夢だし、16歳になれば結婚だってできるけど、それってあんまり早すぎない?もしかして、真弓のハヤトチリとか、相手の男に騙されてるとか?そうだったら大変!裕子たちは大慌てで真弓の相手を捜しはじめた。ところが…。やっとつきとめたその男は、ナ、ナント裕子の憧れの君だった!まさか、そんなのって…。
津村和美は、色白で目鼻立ちのはっきりした美少女。和美が高校三年になった春、母親の綾子が結婚した。相手は東京下町の成金。私生児として母娘二人きりで生きてきた和美は、幸福の到来を予感した。だが。和美の初々しい体に這いまわる義父の視線と、次第にエスカレートする行動に和美は当惑する。そして、ある日ついに和美は義父に…。
プロ野球開幕を直前に控えた、桜の花散る春のこと。ナカシマ・カズシゲと由紀子の仲睦まじい若夫婦はヘンテコな殺人事件に巻き込まれた。春先から縁起が悪いとゲンナリする由紀子。もしかして、またカズシゲさんの命が狙われているのかも…。その予感は見事的中し、なんと、カズシゲが何者かに誘拐されてしまった。よ〜し、夫を守るのは妻の役目とばかり、由紀子は健気な少女探偵に大変身!愛するダンナ様のため自ら誘拐の調査に乗り出した…。
鋼鉄のように衰えを知らぬ若々しい肉棒を肉襞の迫間に差し込まれ、快楽の深淵をさまよう女たち。美貌のコピーライターはうごめく腟襞に男の熱い樹液を受けとめ、歓喜の声をあげる。ファッション雑誌の女編集者は、ぬらぬらと光る亀頭を貧り自ら腰を打ちすえ絶頂へと昇りつめる。淫らな女たちの性の饗宴が、今、幕をあけた。
人気急上昇中の美人TVキャスター神野結花。男を知らぬ躯が放つ甘い香は淫獣たちを呼び寄せる。羞昼の蜜襞を押し開かれ、初めて迎えた肉の凶器の蹂躪にあられもない欹歔を漏らす。生番組の最中に秘肉に埋め込まれた筒具が妖しく蠢きはじめたときカメラの前で顔を桃色に染めながら美人TVキャスターは、己れが淫牝と化したことを知る…。
いち早くこちらの気持ちを察して、そのときどきに欲しいものを出してくれる女。セックスのとき、望むとおりの体位をとって、望むとおりの快感を与えてくれる女ー透視能力のある女を愛人に持ったその男、はじめは有頂天だったが、そのうち女がハナにつきだして…(「死ぬほど愛して」)。不条理な世界をブラックに描く、異色作品集
「私を好きになって」15歳の東海士郎は、2歳年上の桃子に誘惑される。その直後、士郎はアルバイトで魚を売りに行った農家の若妻となりゆきで初体験をする。その上、年老いた伯父の若い後妻とも関係をもつー3人の年上の女性に誘惑され、翻弄されながら、男として成長する少年を描く長篇官能ロマン。
またまた女子更衣室が覗かれた。他の女生徒たちは、許せなーいっ、なんて怒っているけど、さやかにはそんなことに構っているヒマはなかった。なにしろ憧れの土村君に付き合っている女の子がいることが判明してしまったのだ。ああ、傷心。落ち込みっぱなしのさやかだったけど、新しい恋はすぐにやってきた。廊下で一目惚れしてしまった彼の名前は…川上君。けれど、親友の綾乃や美恵は、彼が覗きの犯人に間違いないなどと言うのだ…。恋と友情と女のコの本音でいっぱいのラヴ・ストーリィ。
春、占い大好き少女・真下ひかるは新中学3年生。2年生の時に、笑顔のすてきな先輩ロウにあこがれて、親友のチコと争った。でも、2人ともふられてしまった。仲なおりをして、新しいクラスでもふたりはいっしょ。よかったネ、と喜びあったのもつかの間のこと。自己紹介の時、ロウによく似た男の子がいた。わたしもチコの眼もキラッ…。わたしたち、また恋のライバルになってしまいそう…。恋占いに一喜一憂の乙女たちのファーストラブ・スキャンダル。
由緒あるミッション・スクールに通う美貌の少女・絵里の放つ処女の芳香に淫獣たちの瞳は冥く輝く。荒々しく美肉を割き、凌辱の限りを尽くし、飽くことのない欲望を可憐な少女の蜜壺にぶちまける。生贅となった少女は、己の肉の内から放たれる蕩けるような悦楽にやがて、我を忘れ秘めやかで妖しい亀裂を小刻みにひくつかせていく…。
東京の高級住宅街広尾。雨あがりの児童公園で初老の男性の他殺体が発見された。被害者は、出稼ぎの地下鉄工事従事者。第一発見者となった渋谷暑の新米刑事・清水は、現場に残された車輪の跡を手掛りに、営団地下鉄より派遣されたエリート広報課員藤林の協力を得て、捜査を開始する。その直後、同じ広尾でサラリーマンが殺される事件が発生。その妻の意外な証言から、二つの事件は微妙に絡まりあってきた…。地下鉄道網を舞台に錯綜した人間関係をサスペンスタッチで描く書下ろし長篇推理。
「お前の母親は、実は殺されたのだ…」十九歳の美津子が、今はの際の祖父の口から聞いた思いもよらぬその言葉…。だが、事実関係を質す間もなく、彼女は父と継母、それに夫の手によって強引に室外へと連れ出されていた。この時を境に、十六年前の真相を求める美津子と大手観光会社を経営する一族との間に激しい不信の渦が巻き起こり、そして新たな惨劇が…。長編サスペンスミテスリー。
推理作家荒木康之の妻智子が信州安曇野の別荘で絞殺された。死体の第一発見者となった編集者・笹谷美緒ははからずも事件に巻きこまれる。同じころ奥多摩山中でも若い女性の絞殺死体が発見された。全く別個の殺人と思われたこの二つの事件…。だが、被害者同士の行動が微妙に絡みあった時、浮かんだ容疑者には、鉄壁のアリバイが…。御存知名探偵コンビ美緒とその恋人が大トリックに挑む長篇推理。
少女の若草のような甘い香りが青年の心を狂わせる。可憐な紅唇を脹らみかけた乳房を生え揃わぬ陰毛を恥ずかしげに顔を出す肉芽を啜り、舐め回し、貪り尽くす。青年の剛直が羞恥に震える粘膜を割ったとき愛らしい少女は淫らな性奴へと変貌する…。
合唱団で美しい歌声を響かせる美貌の人妻。その美しい音色に淫獣たちは引き寄せられる。ガレージで、公衆トイレでいつもと違う淫戯に抗いながらも、いつしか熟れた秘唇から甘い濡蜜をしたたらせ美しいソプラノで歓喜の声をあげる。
真青な空。中央にキンキンの太陽。夏は嫌い。あの日のことを思い出すから…。「風になりたい」なんてカッコイイ言葉を言って、死んでしまった彼を思い出すから…。本当に大切だった人に気がつかなかったバカな奈津美。でも、もう振り向かない。明人、ごめんね。私、好きな人ができちゃった。許しくれるよね。「しゃーないな、ちょっぴり悔しいけど」???なに、この声?眼の前の空間に、かすんだような人間が…。まさか、まさか…。「おれだよ、奈津美」明人、明人のユーレイなの?
数年前、夏の軽井沢で女子大生が酒に酔った男友達に暴行されたうえ殺害された。男の弁護士だった原玲子にとって、事件はすでに過去のものだった。だが、ひとりの男がその事件を忘れていなかった。囚われた美貌の弁護士・玲子の肉体は死に勝る激しい拷問の嵐に晒れる。あまつさえ妹の翠までが男の手に陥る。いまわしい事件の背後に何が隠されているのか!?復讐鬼のえじきとなってのたうつ美女の肢体を激写するハード・バイオレンス・ポルノ。
社内報に掲載された随筆を読んだ時、杉本侑平は顔色を変えた。うまく脚色されているものの、そこに書かれていたのは自分と専務夫人との情事の一景。しかも筆者はかつての部下、戸張新一だったのだ。戸張の狙いを思いあぐねる杉本だったが、その数日後、戸張が何者かに殺害され、警察の手が杉本に延びてきた…。表題作のほか、鮮かなトリックが冴え渡る、傑作本格推理5篇を収録。
「わたしたちの命を救えるのは、あなただけです」-突然、姿のみえない男の人たちにささやかれて、ビックリの天宮志織。事の起こりは家庭科の調理実習で、指を切った志織が病院に行った時。交通事故にあった高校生、強盗に刺された若い警察官、心臓発作を起こした中年サラリーマンの、生死の境をさまよう霊たちが志織にとりつき、「あなたのハートを掴んだ一人だけが生き返れるのです」と言うのだ。そんな勝手なと怒ってみても、生死がかかった三人には通じない。志織をめぐる、3人の男たちのラブ・ゲームは始まったのだ。