出版社 : 勁文社
沖縄・石垣島の広大な別荘、幽閉された深窓の令嬢、敬子17歳と兄・正之の新妻、由香里22歳。かつて兄の犯した不始末のつけが理不尽にもふたりの美女の肉体で支払われる地獄の日とは…。美人画の巨匠・春日章の華麗なイラストを散りばめ、全篇、羞恥と屈辱にうめく令嬢、新妻、美人秘書のしなやかな肉体。ハードロマン・華シリーズ第2弾。
私立探偵・萩原の同業者・相川が殺られた。三日前、浮気調査というくそったれな依頼を回してやった矢先のことだった。相川のヤサの荒されようは明らかにプロの仕事。何故だ?女を別の男に奪われて泣つきいてきたチンピラの依頼に、何故プロが絡むんだ!唯一残されたメモとフィルムから、事件の背後に“組織”の匂いを嗅ぎつけた萩原は、見えざる敵を追いはじめた。だが萩原を待ち受けていたのは…。再び始まる地獄の戦闘への予感に奮い立つ、ベトナム帰りの私立探偵・萩原大吾の活躍を描くシリーズ第二弾。
パリ、ルーブル美術館で白昼、日本人高級コールガールが殺害された。凶器は東側諜報機関が暗殺に用いる猛毒リシンを仕込んだ毒矢銃だった。被害者の国籍と凶器の性質上、パリ警視庁はICPOの葉山警部に捜査協力を要請した。舞台はパリからウィーン、ベオグラードへ。やがて葉山の手であぶり出されてくる東側諸国と日本マスコミ界要人との陰謀…。気鋭が活写する長篇国際謀略小説。
実の父親を求めて春をひさぐ少女。家族を探すために密入国した中国人。アル中の元プロレスラー。薬に溺れた自暴自棄の少年。横浜でシップチャンドラー(外国船に食料、雑貨を納入しマージンを取る)を営む久須見のもとに、なぜかトラブルと心の傷を背負いこんだ人間が集り、そのたびに久須見は事件に巻き込まれていく…。港街を舞台に、傷つきながら生きていく人間たちを描いた連作ハードボイルド。
性交の余韻にまどろむ女、その女を突如襲う緊縛の縄。ほんのお遊びのつもりでボーイフレンドを交換し一夜のアバンチュールを愉しむはずだったのに…。豹変した男は、逆エビに縛られてむきだしになった女の秘裂から溢れ出る蜜液を獣のようにピチャピチャと執拗に舐めつづける…。
警視庁のエリート刑事・水上夏樹は、カクテル作りが趣味という独身貴族だ。そんな彼のもとに、レイプ殺人事件発生の報が入ったのは、いきつけの酒場でたまたま美人キャスターの西光寺綾子と知り合った時だった。折りしも、白いソアラの美女ばかりを狙うレイプ事件が頻発していた。水上は犯人の手口を分析、囮を使って間もなく一連の事件の容疑者を上げた。だが、問題はそれからだった。男は犯行を全面否認したうえ、冤罪事件番組の担当である綾子に保護を求めたのだ。惚れた女と対決するハメになった水上に、次いで男の自殺の知らせが入った…。
新米中学校教師の浅太郎が深夜のドライブ中に拾った、ネグリジェ1枚の美少女。触れなば落ちんという風情についフラフラとなった浅太郎。少女を車の中に連れこんでヨロシクやったまではよかったが、実はその少女が、自分の教え子だったから大変。弱味を握られた浅太郎は、少女の色仕掛に翻弄されて…。小悪魔のような少女たちの奔放な性を描く傑作官能ロマン。
その建物がまだホテルだったころの名残で「夕陽ホテル」と呼ばれる小さなマンション。そこの4階の住人たちに、ある日、オーナーからパーティの招待状が届けられた。ほとんどの住人が出席してささやかな祝宴は開かれたが、その日を境にして、それまでお互いの生活にまったく無関心だった住人たちの関係に、小さな亀裂が生じていった…。都会人の孤独を浮き彫りにする、傑作長篇ロマン。
横浜のマンションで大学浪人生がガス自殺を図った。その数日後、浪人生の保険を査定していた岩佐が、何者かに殺されたうえに住まいを放火された。この火災は、さらに隣室の主婦をも巻き込み、彼女は重傷を負ってしまう。毎朝新聞の梶三郎は、避難梯子の欠陥によって主婦が怪我をした事に注目し取材を開始するが、そこには岩佐殺害に関わる謎と意外な人間関係が浮び上ってきた。
焼却炉の中から死体で発見された女が残した1枚の手紙。そこから判明した消防士・有本の殺人動機。だが有本は、湘南で起きたLPG運搬車爆発事故で多くの人命を救い、現場に居合わせた梶の記事もあいまって、一躍英雄として注目される。捜査陣の困惑をよそに続く“火”の惨劇と連続殺人。狂気の炎はさまざまな人間の愛憎を巻き込み、事件はクライマックスへと燃えあがる。大河ミステリー第2部完結篇。
南国生れの小麦色の肌。その若々しい健康な肉体を狙う野獣たち。磨き上げた肉体を武器に野望と欲望の渦巻くファッション業界にのしあがろうとする麻紀。ようやくたどりついた専務秘書その華麗な響きとは裏腹の欲望処理の牝奴隷。花淫に専務のペニスを口喉にカメラマンのペニスを男の体液にまみれながら終わりのない凌辱の饗宴に汚辱はエクスタシーへと昇華する。
恋人には内緒で、愛人バンクに入会した女子大生・奈緒美。月50万でダンディな紳士と最初の契約を結んだまではよかったが、男はサディストの本性を剥き出して奈緒美をいたぶる。必死の思いで逃げ帰った奈緒美だったが、嫉妬に狂う恋人の新たな暴虐が待ちうけていたー。被虐の悦楽に目覚めていく女子大生を描くハード官能ロマン。
風間カホ、15歳の夏、子持ちの中年画家・青木丈史に一目惚れ。なんとか画伯の気をひこうと夏休み、ベビーシッターをかってでた。だけどこの日吉丸、ぜんぜんカホになつかない。ことあるごとにママとくらべられる。エッ!?ママって確か死んだはず。「画伯〜ママって誰のことですか」画伯によると、画伯には婚約者がいる。けれど親の反対にあって彼女は家にとじ込められているという。大ショックのカホだったけれど涙をこらえて画伯のために愛のキューピッド。まってて日吉丸、ママにあわせてあげるから。
春スキーで賑う月山で、凍死した中年男の死体が発見された。だが、地元の警官隊が現場に到着したときには、あったはずの死体は忽然と消えていた。状況から判断して、消えた死体の身元は、鶴岡市役所農務課長の紺野秀一と推定されたものの、死体の行方は杳として知れなかった。紺野の妻・由岐は、死体発見者の一人である貝原佐緒里を介して盲目の郷土史家・実相寺禅堂に助力を求めた。だが禅堂と佐緒里が調査をはじめたとたん、ふたりは異形の山伏の集団に襲いかかられた…。出羽三山に根強く残る民間信仰に題を取った、書下ろし長篇ミステリー。
「中国奥地でなにか起っている」テレタイプをのぞきながら新聞記者山崎はつぶやいた。-中ソ国境に近い新疆ウイグル自治区に突如かけられた未確認物体からの攻撃。未曾有の事態に、情報公開を迫る米国に対し、中国はそれを拒否、情勢はソ連をも巻き込む国際緊張へと発展した。だが、その間にもエイリアンの攻撃は地球的規模に広がり、影響はついに日本にまで…。人類滅亡の危機に鋭く迫る、本格長篇SFの名著。