出版社 : 勁文社
ニューヨーク支社への転勤が決まった私は、それに先んじて2週間の休暇を取り、数年前、家族になんの連絡も入れずにアメリカ人と結婚し、アメリカへ渡った姉を探すことを決意した。ロス・アンジェルスからグレイハウンド・バスに乗り、ニューメキシコ、アーカンソー、テネシー、そしてニューヨーク。だが、姉の行方は杳として知れず、その代わり、私は様々な想いを抱えた様々な人々に出逢った…。アメリカの光と影、人々の感傷を抒情豊かに描く傑作ロマン。
古代アトランティスの超科学が生み出した人型獣族ーアルマネン族。一万二千年の長きに渡る眠りから醒めたこの忌まわしき一族は、地球征服に向けて不気味な触手を伸ばしはじめた。一方、善神たちの秘密結社「アミダ党」のサイキック・ソルジャー、不動明雄はマヤ族の聖なる泉で強力な霊的パワーを得、日本侵攻を企てるアルマネン族との対決に向った。スーパー伝奇第一部完結篇。
最先端の医療設備を誇る南川病院で、診療ミスによる死亡事故が発生した。この事故で妻を亡くした社会学者の阿相は、ミスを隠す病院の態度に疑念を抱き、毎朝新聞の記者・梶とともに責任追及に乗り出す。だが、健康な子宮を奪われた被害者の間から病院糾弾の気運が高まる中、執刀医の寿山が殺されてしまった。下半身剥き出しで、体の上に玩具のネズミを置かれた異様な姿で…。病院への復讐か。被害者同盟へ向けられる容疑。しかし、有力容疑者・阿相は失踪し、次いで第二の殺人が…。
乱診乱療の糾弾に揺れる南川病院の理事長が殺された。全病経協議会へ出席した九州の宿泊先でのことだった。しかも、その口にはサボテンがねじこまれて…。サボテンとネズミの意味するものは?失踪した阿相からの電話に混乱する捜査陣をよそに、連続する関係者の死。南川の過去に何が…・さらに犯人の魔手は女医・福田麻紀を殺め、死体の口に謎の玄米粥をつめこんだ…。人間の内にひそむ愛憎を宏大なスケールと絃密なトリックで描いた、シリーズ堂々の完結篇。
義父に、義弟に、かつての婚約者に、人妻、貴美枝の勾いたつ秘唇は舐められ、啜られ、抉りたてられる。羞恥心に白い肌を紅く染めながらも貴美枝の蜜壺には男をしっかり咥え込み、燃え滾る男たちの淫欲をますます昂ぶらせる。
20世紀も終わりに近いある秋の日の夕方-遠い宇宙の彼方から発せられた謎の怪光線が日本全土に降り注いだ…。その直後、日本中の墓地や病院の死体安置所から美女の死体だけが次々と甦り、手当り次第に男たちを凌辱しはじめた…。怪力無双、淫乱極致の美女の群-これは謎の怪光線のせいなのか?同じ頃、本編最大の主人公である小仏逸美(葬儀社勤務)もまた、自分が運んでいた美女の死体に股間のモノ(末使用)を淫靡に弄られながら恐怖に打ち震えていた…。新感覚スラプスティック・ホラー(爆笑保証)登場。
鎌倉の観光地“腹切りやぐら”で頭部のないバラバラ死体が発見された。同じ頃、恩師の葬儀で鎌倉に滞在していた考古学者の津南は、師の遺品を整理しているうち、偶然のことから地下洞窟への入口を発見した。内部は、古都には似つかわしくない最新の情報器機に埋もれた部屋が…。惨殺仕体がその部屋の秘密と結びついた時、古都は不気味な謀略戦の戦場に…。長篇サスペンス。
あたし、33歳、社長夫人。主人、あたしを他の男に抱かせて、その反応を見てみたいというヘンな欲望をもちはじめた。今夜も会社の新入社員を連れてきたー。酔って寝込んだ社員のフトンに忍び込んだあたし、ブリーフの前を大きくしているカレを見て、もうガマンできなくなって、ジュン、と。あたし、やっぱり好色なのかしら…。
沖縄・石垣島の広大な別荘、幽閉された深窓の令嬢、敬子17歳と兄・正之の新妻、由香里22歳。かつて兄の犯した不始末のつけが理不尽にもふたりの美女の肉体で支払われる地獄の日とは…。美人画の巨匠・春日章の華麗なイラストを散りばめ、全篇、羞恥と屈辱にうめく令嬢、新妻、美人秘書のしなやかな肉体。ハードロマン・華シリーズ第2弾。
私立探偵・萩原の同業者・相川が殺られた。三日前、浮気調査というくそったれな依頼を回してやった矢先のことだった。相川のヤサの荒されようは明らかにプロの仕事。何故だ?女を別の男に奪われて泣つきいてきたチンピラの依頼に、何故プロが絡むんだ!唯一残されたメモとフィルムから、事件の背後に“組織”の匂いを嗅ぎつけた萩原は、見えざる敵を追いはじめた。だが萩原を待ち受けていたのは…。再び始まる地獄の戦闘への予感に奮い立つ、ベトナム帰りの私立探偵・萩原大吾の活躍を描くシリーズ第二弾。
パリ、ルーブル美術館で白昼、日本人高級コールガールが殺害された。凶器は東側諜報機関が暗殺に用いる猛毒リシンを仕込んだ毒矢銃だった。被害者の国籍と凶器の性質上、パリ警視庁はICPOの葉山警部に捜査協力を要請した。舞台はパリからウィーン、ベオグラードへ。やがて葉山の手であぶり出されてくる東側諸国と日本マスコミ界要人との陰謀…。気鋭が活写する長篇国際謀略小説。
実の父親を求めて春をひさぐ少女。家族を探すために密入国した中国人。アル中の元プロレスラー。薬に溺れた自暴自棄の少年。横浜でシップチャンドラー(外国船に食料、雑貨を納入しマージンを取る)を営む久須見のもとに、なぜかトラブルと心の傷を背負いこんだ人間が集り、そのたびに久須見は事件に巻き込まれていく…。港街を舞台に、傷つきながら生きていく人間たちを描いた連作ハードボイルド。
性交の余韻にまどろむ女、その女を突如襲う緊縛の縄。ほんのお遊びのつもりでボーイフレンドを交換し一夜のアバンチュールを愉しむはずだったのに…。豹変した男は、逆エビに縛られてむきだしになった女の秘裂から溢れ出る蜜液を獣のようにピチャピチャと執拗に舐めつづける…。
警視庁のエリート刑事・水上夏樹は、カクテル作りが趣味という独身貴族だ。そんな彼のもとに、レイプ殺人事件発生の報が入ったのは、いきつけの酒場でたまたま美人キャスターの西光寺綾子と知り合った時だった。折りしも、白いソアラの美女ばかりを狙うレイプ事件が頻発していた。水上は犯人の手口を分析、囮を使って間もなく一連の事件の容疑者を上げた。だが、問題はそれからだった。男は犯行を全面否認したうえ、冤罪事件番組の担当である綾子に保護を求めたのだ。惚れた女と対決するハメになった水上に、次いで男の自殺の知らせが入った…。
新米中学校教師の浅太郎が深夜のドライブ中に拾った、ネグリジェ1枚の美少女。触れなば落ちんという風情についフラフラとなった浅太郎。少女を車の中に連れこんでヨロシクやったまではよかったが、実はその少女が、自分の教え子だったから大変。弱味を握られた浅太郎は、少女の色仕掛に翻弄されて…。小悪魔のような少女たちの奔放な性を描く傑作官能ロマン。
その建物がまだホテルだったころの名残で「夕陽ホテル」と呼ばれる小さなマンション。そこの4階の住人たちに、ある日、オーナーからパーティの招待状が届けられた。ほとんどの住人が出席してささやかな祝宴は開かれたが、その日を境にして、それまでお互いの生活にまったく無関心だった住人たちの関係に、小さな亀裂が生じていった…。都会人の孤独を浮き彫りにする、傑作長篇ロマン。