出版社 : 双葉社
異世界に転移した料理好きの高校生ハヤトは、S級料理人試験を勝ち進んでいた。チキータとブラックアイスの対戦でハヤトが判定を下したあと、突如、闘厨場内に笑い声が響き渡った。それは他国の料理ギルドの長老にばけた大食魔帝で…。
魔王軍最強との呼び声高い、魔王軍第七軍団所属「不死旅団」。その団長を務める者の名をアイクという。絶大な魔術で敵をなぎ払うさまは、まさしく「魔物」。だが、アイクはある重大な秘密を隠していた。それはー「実は俺、人間なんだよね!」。魔王軍幹部として働くことになったアイク。だが、転生者は彼だけではなかったー!!「小説家になろう」発、大人気魔界転生ファンタジー。
狂獣と化した転移者・高屋純のもとからリリィを救い出した孝弘たちは、安住の地を求めて再びシランの故郷アケルを目指す。アケル入りの準備のため、一行は二手に分かれることになり、孝弘はディオスピロの街を訪れる。この機会に、真菜は孝弘とローズのデート計画を実行する。その頃、山中で孝弘たちの帰りを待つリリィたちには不可思議な深い霧が迫っていて…。旅路のなかで、仲間たちそれぞれの想いが交錯するー「小説家になろう」発、異世界ファンタジー、待望の第七弾!書き下ろし番外編「真菜の手料理」を収録!
邪神の使徒であるサキュバスに操られかけるも、エリスのキスとユエルの存在により何とか正気を取り戻したシキ。ルルカが手懐けたアースドラゴンの活躍もあり、何とかサキュバスを撃退する。しかし聖女フィリーネは、サキュバスが必ずまた迷宮都市を襲撃するつもりだと告げる。そして、その言葉通り、サキュバスが再び街を襲撃するのだがー。遂に明かされる、迷宮の正体とシキがこの世界にやってきた理由。シキをめぐる恋の行方も気になる「小説家になろう」発の大人気ハーレムファンタジー、堂々の完結!書き下ろし番外編『秘密の結婚式』収録!!
ある日、彼は同級生を殺した。時が経ち、わたしは彼と再会した。そして徐々に、気持ちが動いたー。罪を犯した人間はどう生きていけばよいのか。気鋭の作家が問いかける、少年犯罪のゆくえ。
高校生のあさぎは、2年前に急逝した友人の基が遺した日記を譲り受ける。ある記述をきっかけに、彼が死なずに済んだ可能性を探ることにしたあさぎ。基の死は、ずっと心のしこりとなっていたのだ。クラスの男子・八女とともに、基の死の直前の行動を再現してみるが、そんなふたりを追う影があった…。一方、町では終末思想に影響された新興宗教団体の信者が、立て続けに謎の死を遂げるなど、不穏な動きを見せる。教団とあさぎたちの目的は、しだいに思いも寄らぬ形で交わってゆく。特別な意味をもつ夏、高校生のふたりが呑みこまれてゆく歪な世界。そこで、彼らは「分岐点」に立たされることにー。
かつて防空壕だった三ツ穴に隠れ棲むビン底眼鏡をかけた謎の男。得体の知れないその男をめぐり、大人たちの様々な想いが交錯する。そのとき、少年哲也の目に映ったものとはー!?“謎の男”と少年の心の交流が胸を打つ表題作「穴おやじ」ほか、郡上おどりの情熱の輪に、夢幻の“命の炎”が舞う「吉田川」、全てを失った男二人の邂逅がもたらす“再生”への道「ヒッチハイク」、山中で遭難したクライマーが“過去”との再会を果たす「風の栖」、日常の中に潜む、切なくも不可思議な奇跡を描いた四つの物語。
交通事故で死んだ早川涼子はグレイシス王国第七王子ハーシェリクとして転生した。五歳になり、王国は夏を迎えようとしていた。そんな折、ハーシェリクのもとに筆頭騎士の話が舞い込む。多くの候補者の中から選ばれたのは、学院をギリギリで卒業できた王家を嫌う不良騎士だった。時を同じくして、王都では不審な薬が流通し始め…。
異世界へと渡った楠木ひなみは、いなくなってしまった女神レティスリール様を見つけるための手掛かりを探していた。仲良くなったスライムのロロに近くの洞窟にレティスリール様の壁画があると教えてもらう。それを見に行ったひなみは、壁画の横に『レティスリール、“アグディス”の大地で引きこもり中』という日本語を見つける。そして、呪奴隷のイクルたちとアグディスへ向かったー。
公園の片隅で発見されたホームレスの死体。身元不明の被害者を洗う警視庁捜査一課の棟居は、八年前の迷宮入り強盗殺人事件との関連に気づく。二つの事件を繋ぐ糸を手繰るうちに、棟居はかつて北アルプスで出会った、失踪した夫を捜す美しい人妻と再会する。
笠原武大は、妻を殺害した罪で千葉刑務所に服役している。だが、一日も早くここを出ると決意していた。たとえどんな手を使ってでも。綿密な計画を練り、数十台のカメラの監視をかいくぐって、笠原は高さ3.5メートルの塀を越えた。大胆な行動で警察の追跡を躱しながら、“あるもの”を手に入れるために北を目指す。一方、捜索の指揮を執る田臥健吾警視は、警察庁の公安課に属し、本来は畑違いであるはずの自分が追手に選ばれたことに疑問を抱いていた。追う者と追われる者、それぞれの思惑と疑念が交差するなか、笠原の娘・萌子が誘拐されたというニュースが飛び込んでくるー。
なぜかいつも事件に巻き込まれるお人好し探偵・白戸修。今回は、世界的に有名なビッグイベント『メガトンコミックフェスタ』を爆破すると予告し、中止に追い込んだ犯人に間違えられ、多くの人に追われることに…。しかし、行く先々で過去に事件で関わった人たちが救いの手を差し伸べてくれる。果たして彼は無実が証明され「白戸修」に戻れるのだろうか?シリーズ初の長編ミステリー!
東京の郊外で暮らす、しがないサラリーマン久保田輝之は、ある晩、人を殺めてしまう。自首するべきか?自殺するべきか?いや、しかし、でも…。結局はどちらも選べないまま、逃亡生活を送ることに。北は稚内から南は沖縄まで全国をさまよい歩く。はたして、輝之は彷徨の果てに何を見るのか?そして、最後に下した決断はー。
いい儲け話があるから助けてほしい、と電話で懇願された凄腕ギャンブラーの半崎。声の主は裏切り行為の常習犯・千野だ。渋々向かった先はヤクザが主宰する高額賭けポーカーの現場。半崎は、絶対的自信のある持ち手を根拠に千野から金を無心される。負ければ異国に売り飛ばすと脅されている千野は必死だ。誰も千野の言う“いい手”を信じていないが、半崎には勝算があったー千野の手に百万円を上乗せし、命を賭けたゲームに挑む!「この手500万」ほか短編七編とショートショート六編を収録。
美術を専攻していた学生時代、教授の嫌忌を受けて不遇の人生を送らざるを得なくなった俺は、知り合いの骨董屋が持ってきた贋作を見てある“事業”を思い立つ。それは学界を支配する教授一派に対する強烈な一撃となるものだった(「真贋の森」)。ジャンル別作品集第3巻は、全集未収録の2作品を含む全4編の「美術ミステリ」。著者独壇場の“黒い仕掛け”を読み逃すな。
亡き祖父・万のアンティーク堂を継ぐために神戸に移り住んで5カ月。寒さも厳しくなるころ、寛人は店で使い込まれたいくつもの携帯灰皿を見つけた。店に間借りをしている修理職人の茉莉に聞いても、万が煙草を吸っていた記憶はないという。やがてその灰皿は売れたが、数日後、お客から「蓋が開かないものがある」と言われるー古いモノに込められた“想い”を解き明かす、大人気キャラクター小説、第二弾。
ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。一度目の満月の夜、僕は森の中で、傘で泉の水をすくう少女と出会う。「ブルームーンが終わるまで、ここで初恋の人を待っている」と言う彼女。同い年なのにどこか不思議な彼女や、彼女と歩いた夜の京都に違和感を覚えながらも、僕は彼女に惹かれていくがー「ずっと君を、未来で待っている」運命の糸で結ばれた2人を描く、時空を超えた恋愛小説。
満島結奈はお菓子メーカーに勤める、ちょっとエッチな二十六歳のOL。新商品の宣伝会議で素晴らしくエロいネーミングを提案し、社長賞をゲットした結奈は、ご褒美として、会社と提携する禅寺・満願寺へ長期出向することになった。しかし、禅寺に着いた結奈を待ち構えていたのは、古希を迎えるのにまだまだ精力絶倫の和尚、煩悩まみれの小坊主といった、想像を超える助平な連中だった。書き下ろし長編ライトエロス決定版!
火の見櫓で飛び降り騒ぎを起こした女を間一髪で救った桜井慎之介は、その女お高から“仕事”を頼まれる。雪駄問屋の出戻り娘であるお高は摺り師藤十郎への片恋に身を焦がしており、藤十郎を誑かしている酌婦千鶴との仲を裂いてくれたら三十両払うという。孤児の養護所設立を目指す慎之介は張り切って請け負い、早速、藤十郎のもとを訪ねるが、眼前には無残な屍体が転がっていた。痛快シリーズ第五弾!