出版社 : 双葉社
死臭ぷんぷんと漂うなかで引鉄が絞り込まれる。発射された銃弾は何処へ向かおうとするのか。これは戦慄のマンハント・ストーリーである。政界の腐敗。財界の欺瞞。暴力団新法の余波。そして、何よりも戦後復興史の裏の裏。狩るのはだれで、狩られるのは。売るのはどいつで、売られるのは。複雑に絡みあう魍魎たちの夜。拭い去ろうとしても消えない記憶。葬るべきはその全存在。
健気に生きながら逆い難い運命に翻弄される女たちの、宿命的なまでに哀して生き様を江戸の貧しい市井を背景に描く。無類の酒好きでお人よしの父親の飲み代のかたに高利貸の手に落ちたおげん(凍える炎)、報われぬ真実の恋を抱いたまま死んだお咲(秋時雨)、錺職の年季奉公から女と逃げた兄を恨みきれないなを(花の色)など、六篇を収録した好短篇集。
浴衣の裾を裂いて東山の手が内腿に入り、パンティのはざまに迫った。一瞬強く交差したが、二度三度なぞられると、力を失って股はゆるやかに開いた。パンティの横から指が入る。クリットがつままれた。体が震え痺れる。-彼の怒張しきったペニスが、もう遠慮なく浴衣の裾を乱した桐子の股間に感じられる。それはブリーフを突き抜け、ズボンの外に突出している。桐子は、その温みに誘われ、握って…。熟した未亡人教師・桐子と尼さく・春恵尼の快感絶頂物語。
不吉な霧が町を被うとき“不死の兵士”の影がうごめく。改造された女に残されたのは復讐と憎悪の本能だけであった。バスタブに浮ぶ死者。ルシファー3号の謎。町を支配する組織とはなにか。戦慄のサイコホラー。
私の名は秋津慎平、48歳。モデルガンの解体・組立てと“気楽さ”を何より愛している私立探偵だ。その依頼人は、49歳になる歯科技工士の夫を探してくれという。情報も少なく、この手の仕事は気が重い。が、同じ病院に勤める、男と同郷の独身看護婦が同じ頃休職しているのを知る。私はふたりの郷里へ飛んだ。そこは17年前忌わしい大火に襲われた酒田市だった。
夫の実家、由緒正しきとんかつ屋「かつ源」に同居した美里。サラリーマン家庭に育った美里には、驚くことばかり。おまけに大家族だからプライバシーも全然守れない。実家のありがたさをしみじみ実感する美里だったが、頼りの実家も兄嫁が入って来てから、なんだかちょっとヘン。長年連れ添った両親にもあれこれ問題がおきてきた。夫婦ってなに。嫁ってなに。すっごく悩む美里…。
「スーパー丸美屋」の社長・吉永真一郎は、中背で身体つきがほっそりしていて髪の豊かな人妻が好みだ。密会をつづけていた秋葉彩に高杉水絵を紹介された。約束の電話をいれたら、水絵とテレホンセックスが始まってしまった。それから三時間後、二人はホテルで落ち合った。三十二歳の人妻の手指は、吉永のこわばりをさすりたてた。「しゃぶってくれるか」吉永は、水絵のふくらみ勃った乳首の実を、指で揉みころがした。「しゃぶらせて-」水絵は切羽詰まったように湿った声を絞り出した。
私だけを見つめて下さい。そして「君を選んだよ」と言って下さい…。“今”を生きる23歳の女性3人。6年前、共に憧れた男性が現実の結婚相手となって現れた。友情も裏ぎる激しい恋のバトルの結末は。
蘇る死刑囚。新本格の旗手が新境地をひらく近未来クライム・ノベルここに誕生。2024年、東京は死にかけた太陽のように荒廃した光を放っている。バラバラに切断された死体のそばには、処刑されたはずの殺人鬼からの挑戦状が残っていた。
画面には、くの字型の肉のラインが映し出される。そのくびれ部分の黒い樹林の下には、中指を呑み込んだ桃色の肉の入江がクッキリと見える。中指がその入江をくじると、恭子は「あーん、いい、いい、あーっ」内ももをピクピクと震わせ、入江から、おびただしい量の“女汁”を溢れさせる。やがて、溢れ出た“女汁”が肉の湾岸線をツ、ツ、ツーッと下へとつたう。そのさまをビデオカメラで捕え、女体の神秘を見せつける。-『週刊大衆』好評連載、官能のかぎりを尽す人妻AVを描く、長編“股間小説”第四弾。
グリーンコーディネーターの菜央は、ちょっと年上だけど、自称天才映画監督の聖人とめでたく結婚。オシャレで、ステキな結婚生活を送るはずが、ひょんなことから聖人の実家のお寺の仕事を手伝うことになっちゃった。愛する聖人のために、がんばっちゃう菜央。でも現実は、キビシ〜のです。