出版社 : 双葉社
北海道に生息するカワヤツメを自在に操って女体をよがり狂わせ、人心撹乱を謀る術-。動煽術の使い手大彫幻像が東京に突如現われた。呪詛師青柳蔵市の弟子のとき、術を悪用したために破門された男だ。一方、動煽術を封ずる術・心力波及術を青柳蔵市から学んだ茅部流星は上京してテレビの制作プロダクションのディレクターになった。強力な八つ目族を組織した大彫幻像は動煽術を駆使して衛星放送地球局を意のままに操り、東京湾臨海部に海洋帝国を建設する野望の実現に乗り出す。その企みを粉砕するために茅部流星はライバル大彫幻像に決闘を挑む。-新鋭が精魂込めて描く書き下ろし長編伝奇アクション。
ハートがビンビンしびれるくらいに、何かに夢中になりたい!-って、いつも思ってたあたし。15歳。高校1年生。ある日、学校の掲示板で『ロック大好き少女求む!』なんていう、ミョーな張り紙を発見。書いてあった電話番号に連絡したら、胸キュンのバリトンの声。誘われて、オーディションを受けることになって…。
鮎川由香里ーみかけは16歳のままだけど、ホントは大学生の俊一・高校生の美登里の実の母親で、主人を亡くした未亡人なの。美登里の身代りで、プレイボーイの桑田拓味クンとデートするはめに…。それにしても、美登里のほうのデート相手、関谷徹クンって、どんな男の子かしら。よ〜し、純愛のやりかた、教えましょ。
超人的「世界野球軍」との激戦に勝ち、世界No.1に輝いたナムコスターズ。でも、浮かれている場合じゃないぜ。他の球団が黙っちゃいないのだ。熱血漢月野監督のもとに、リーグの精鋭たちが結集。最強のオールスターズを作りあげ、ナムコスターズに挑戦状をたたきつけた。夢の球宴とは名ばかり。ナムコスターズを奈落の底へ突き落としてやろうと、おも、きよすく、くわわらが燃えに燃える。一方、ぴぴ監督、よせばいいのに丸坊主宣言をしてしまい、絶対に後に引けない。しかし、頼りの主戦投手らっぷは腹痛!今回も大波乱含みのプレイボールだぜ。
輝く泉の水で育てると、なんでも夢がかなうという黄金の種。それをめぐって人々が略奪と殺りくを繰り返すうちに、この世界は悪の化身カムーズの手に落ちる。荒れ果てた大地。途方に暮れる人々。最後の望み、どこかにあるという黄金の種を探し求め、旅を続けるサンドラ、コアクマン、ズールの3人にカムーズの魔兵士が襲いかかる。絶体絶命のピンチに、奇跡が起きた。一条の光とともに、神の子ワルキューレが天空から舞い降りてきたのだ。強敵カムーズを倒せるのはワルキューレだけ。黄金の種の謎を解き、地上を再び楽園に変えるため、新たな冒険の旅へ。
平和が続いていた日本にまたもや現れたエンマ大王。エンマ大王は、鬼族を利用して7つの村を占領しようとしていた。そんな状況を知った桃太郎は、初代桃太郎の使命を受け継ぎ、お爺さんとお婆さんに見送られ、鬼が島めざし鬼退治の旅に出た。途中立ち寄る村に続々と登場するギャグ鬼や恐ろしいボス鬼たちとの壮絶な戦い。はたして桃太郎は鬼たちの攻撃をかわし、エンマ大王を倒すことができるのか。
星屑岬には、悲しい恋の伝説があるの。今は天国に行ってしまった、大好きなおばあちゃまに聞いたお話。そして、お話のあとにかならず「いづみ、早く16になりなさい」っていわれたけど、どうして?16歳の誕生日を前に、この言葉のナゾをとくために、海辺の街の駅に降りたわたしの前に、星彦・夏彦という名の兄弟が…。
廊下側の席にいるわたしにとって、山場健実くんの座る窓際は、パラダイス。高校入学以来、カンペキに片思いで、しゃべることもできないでいるけど…。夏休み直前、親友の咲子と、カレのやってるバンド・アークエッツのステージを見て大決心。健実くんを好きな気持ち、ギラつく太陽なんかに負けない!なのに…。
「ショート・ショート」32本一挙大公開!!横田順弥氏の奇才、いや鬼才横溢ぶりをとくとご覧じろ。よくまあ、こんなストーリーが作れるものだ、とあきれながらも、思わずひきずり込まれること請合い。なにしろ「荘戸翔人氏の短い人生」と題して、アッという間に9篇のショート・ショートを作ってしまう達人なのです。さあ、覚悟をきめてお読み下さい。
はるか昔、人々は自在に空を飛び、水に潜り、地を駆けていたという。しかし『ライアとオラキオの戦い』と呼ばれる戦乱が起こり、長く激しい戦の後に、超科学文明の記録も技術も、失われてしまったのだという。それから千年。以前のような科学に守られた暮らしではないにしろ、人々は、平和で、安定した生活を送っていた。だが世界をふたたび暗黒におとしいれようと、秘かに動き始めた邪悪なる影があった。はたして、伝説の戦いの真実とは。真の敵の正体は?失われた時を追って、親子3代にわたる長い旅が今、始まる。
戦争が終った4年目の夏-。原因不明の発熱と頭痛に悩まされている丈太郎は、彼の最後となるかも知れない15歳の夏を母の故郷の家の土蔵で送っていた。ある日のこと、土蔵の窓から外を見ていた丈太郎はひとりの少女を見かける。その瞬間、彼は彼女こそ自分が求めていた夢であることを直感する。しかし、突然そこにあり得べからざる光景が現われた。少女は成熟し、そばに男がい、辺りの風景は一変している…。(「幻窓の夏」)。7つの星にも似て輝く好短篇集。
新宿歌舞伎町の高級クラブの美人ホステス星合美奈子が殺された。歌舞伎町の揉め事相談屋・草薙凰介の恋人だった女だ。事件の鍵を握るクラブのママ九紋由妃子を草薙は追いつめたが、寸前でその女もまた何者かによって殺害されてしまう。そして、連続美女殺人事件の背後には恐るべき国際犯罪の秘密が潜んでいた…。巨悪に敢然と立ち向かう新宿の闘殺屋探偵・草薙凰介の復讐心は猛然と燃え上がる。-権力や悪に抗して生きるスーパー探偵の活躍を通して、大都会の夜に蠢く男女の色と欲、現代風俗の核心に鋭く斬り込む都会派ニュー・バイオレンスの傑作。
世間知らずの母親・香織さんのひとこえであたし、海の見える、バラ園つきのボロ屋敷に住むハメに…。そこであった和之さんは、とっても鋭くて、どこか透明な眼をしていた。
夏休みに入る直前、親友の美佳から「雄馬さんが好き」といわれちゃって、ドッキーン!雄馬さんは、あたしのお兄さん。だけど、そうとは知らず…ううん、知ってからも恋してたヒト。コージつうステキなカレがいるのに。またまたゆれ動く、あたしのハート。え〜ん、なのに、今度はママが倒れたっていう知らせが…。あたしの涙、止まらない。
わたしの家は、七尾谷家っていう旧家。両親が早く亡くなって、広い家には執事の内藤さんと、家事をやってくれる久保田さんとの3人だけ。親友は、妙ちゃんひとり。ある日、あこがれの根岸くんに「七尾谷って、おれのタイプじゃないよ」といわれて大ショック。ところが、死んだおとうさまからの手紙を持った美佐子さんが現われて…。
可愛い顔の少女の左足が、目に見えぬ速さで松野というヤクザの股間に飛んだ。彼は、彼が苦心して改造した自分の大事な肉体が、平たい靴の爪先によって無残にも破壊されたことを知った。玉を埋めこんだ大事ないちもつは、潰れて玉ごと骨盤にめりこみ、彼は絶叫を上げて地面をころげ回った。-盲目の美少女白麗華の恐るべきカンフーが炸裂する。
芸能プロの社長が病院から誘拐され、時をおかずして犯人より、身代金1億円を要求する電話が入った。受け渡し場所は新宿駅、それも急行「アルプス82号」の車内という。周囲は私服警官で蟻の這い出るスキもなく固められた。しかし車内に入るや1億円は忽然と消え失せ、残されていたのは男の生首だった…。残酷な手段に隠された犯人の真の狙いとは?