出版社 : 双葉社
音澄陶磁の御曹子・忠行の結婚披露宴にどこからか忍びこんだ黒猫が、卓上に飛び乗り不気味な鳴き声をあげた。その騒ぎで祖父であり会長の甲六はショック死、続いて甲六の次男も急死、音澄家には次々と凶事が起こる。音澄家に陶磁会社を乗っ取られた自勝院家の恨みは今も消えず、復讐の呪詛を黒猫に吹き込んでいるという。一連の惨事は怪猫の仕業か。死者の血を舐め魔性と化した黒猫が人を襲う。現代に甦る化猫ミステリー。
志摩男と倫子は恋人どうし、二人はフレンド探偵社を開いている。浮気の尾行調査やら使途不明金の解明などに結構鋭い推理をする。久し振りの同級会で故郷の下関に帰った志摩男は、集まった同級生の中に不倫の匂いを嗅ぐ。そのうちの1人が帰途、新幹線の車中で刺殺された。犯人は顔見知りの可能性が高いという。しかし他の同級生には皆アリバイが。
祖国再興の悲願のもと、ドルーア帝国軍との戦いを続けるアリティカ王国の王子マルス。その日、レフカンティの砦へ進軍中のマルスは不意に目まいを覚え、そのまま気を失った。-意識を取り戻したマルスの眼前に広がる荒れ果てた原野。そこは、遥か数千年前の昔、地上から一夜にしてその全土を消し去ったと言う〈幻の王国〉フェルトニアだった。魔道士グラモンドに支配されたその世界では、時空を越えた陰謀が着々と進められていた。腰に一振りの剣、体一つで異世界に放り出されたマルスは、立ちはだかる4つの城塞へ向けて、今、戦いの第一歩を踏み出す。
かつて理想郷の栄えた地に、突如来襲したミロク帝。彼は、民衆をあざむき、殺りくと征服によって、またたく間に強大な金剛国を築きあげた。そのころ、日修羅の村に、並外れた霊気を発する手足のない赤ん坊が流れついた。マダラと名づけられ、たくましく成長した少年の前に、金剛国の魍鬼軍が現れる。命を犠牲にマダラを守ったタタラは、出生の秘密を告げて息を引きとった。マダラの体の一部を分け持つ、魍鬼八大将軍を倒し、奪われた肉体を取りもどした時、秘められたマダラのチャクラエネルギーは覚醒するという。妖帝ミロクを倒し、マダラは神の国の王となれるか。
忍びの里にとんでもない知らせが飛びこんだ。お城の殿様が、謎の怪僧「大妖僧」に連れ去られてしまったのだ。その背後には、伝説の「大魔獣」復活の怖るべきもくろみが隠されている。それをくいとめるたった一つの方法は、「仁仏の曼陀羅」にあるらしのだが、その秘密に気づいたさくら姫も、一陣の風とともにさらわれてしまった。こうなったら頼りになるのはじゃじゃ丸だけ。忍びの分銅を武器に、大妖僧の隠諜をうち砕くため、颯爽と旅に出た。まずは、味方の妖怪なまず太夫をさがし、手掛かりをつかまなければ…。謎が謎を呼び、忍法乱れ飛ぶ、妖魔退治第2弾。
ひょんなことから、エンマ大王に育てられた桃太郎。ある日、エンマ大王にお使いを頼まれ、希望の都に来てみれば、なんとそこは日本ではなく、まるでヨーロッパかアメリカかというような国になっていた。しかも桃太郎をつけ狙う影。その名も“西洋おとぎ話軍団”。また、その軍団をあやつる雪の女王の正体とは。かくして、桃太郎対西洋おとぎ話軍団との戦いが始まった。西洋童話。おとぎ話のキヤラクターたちが、よそおいも新たに登場。はたして桃太郎は、西洋化を阻止し、歴史を元にもどすことができるのか。
ダームの塔で強敵ダルク・ファクトとの死闘を終えた勇者アドルはまばゆい光に包まれて、天空の国イースへと運ばれていく。しかし、そのアドルと一緒にイースに運ばれてきた少年がいた。ユーロ・ランドルフ。流れ者の武器商人である。アドルの持つ銀の武具を狙ってダームの塔まで追いかけてきたユーロもまた、アドルとともに光に包み込まれたのであった。そしてイースに到着したユーロはさっそくアドルになりすまし、勇者にまつりあげられる。伝説の国イースを舞台に、運命に導かれた2人の冒険が始まった。
大変、大変!あの水谷雅之さんが誘拐されちゃったの。あ、雅之さんっていうのは、今人気絶頂の若手俳優で、そんでもってあたしの〈憧れの君〉。あーん、一度でいいから彼に名前を呼ばれてみた〜い。あ、そんなこと言ってる場合じゃないわね。とにかく彼が誘拐されてからもう3日も経つっていうのに、解決する気配はまるでナシ。まったく警察ってば何してるのよ!そんなモタモタしてたら雅之さん殺されちゃうよー。よーし、こうなったらあたしが自分で彼を助けだしてみせるわ。
あたし、佐々木るいはただ今パニック状態。だって。「るい、信じてる。君だけがこの学園の危機を救うことができる」と、学園の守り神=美青年のユーレイさんから花の魔法のピアスを授かるはめになっちゃったんだもの。学園の危機?花の魔法?すっかり頭が???でハンラン中のあたしの前に、学園の有名人トリオが次々登場。ツッパリで有名なハーフのセシル。ルックス&運動神経バツグンのモテ男、イチロー。超秀才で神泌的な美少年、秋。3人のけしかけで「マジック研究会」を結成したあたしを待ちうけているものは。
アジトで「峰不二子攻略ゲーム」の制作に熱中していた俺は、TVを覗いてびっくりしちまった。「ルパァーン!私に結婚して欲しくなければ、ペンタゴンに行って!」その直後、俺たちは軍用ヘリや軍事衛星に追いまくられ、ペンタゴン=米国国防総省まで連行された。そこで大統領特別補佐官にこう頼まれた。米空軍の誇る大統領専用機がテロリストに強奪されたから、君たちの腕で奪回してきて欲しい。こりゃあ、とんでもねーことになったぜ。
文政9年-。11代将軍家斉の愛妄お美代の方の義父は中野播磨守清茂(石翁)。向島に豪華な屋敷を持っている。その敷地に剣術道場を建て、7人の腕の立つ浪人を雇い、無料で門弟たちに剣を教えさせている。その7人の中の1人、蛇目孫四郎が主人公。石翁は退屈しのぎに孫四郎に市中の殺人事件を調べさせる。その事件のことを聞くのが好きなのだ。調査費は一切石翁が出す。事件のあるごとに、孫四郎と付き合いのある北町奉行所同心、蛙半兵衛が事件を持ち込んでくるのである…。書き下ろし大型時代小説。
東京・赤坂のTV局のスタジオで、女が不実な男を刺殺するシーンの撮影が行なわれた。無事撮影は終了したが、刺された男に扮した俳優が身動きひとつしない。不審に思ったスタッフが駆け寄ると、彼は役柄どおり、心臓を一突きにされ、絶命していた。その直後、相手役の女優が失踪。翌々日、彼女の死体が、諏訪湖に浮上した。衝撃の幕あけとなったこの殺人ドラマの奥は深く、捜査は難航。その矢先に第2の殺人が…。複雑な芸能界の人間模様を背景にして、新機軸の書き下ろし長編ミステリー。
コトのおこりは、16歳の誕生日にパパからもらった古代の魔術書だったの。そのなかに“恋のねがいをかなえるポプリ”の作り方をみつけたあたしは、あこがれの高塚センパイとのラブを夢みて、さっそく試してみたら…。な、なに、これ?ミルク色の肌、ナチュラルブロンドの美少年が出てきちゃった。
『ぼくを忘れないで』という手紙を最後に、姿を見せなくなった飛悠さん。ところが、ふたたびまりかの前にあらわれたとき、飛悠さんは、人気急上昇中のミュージシャンだった。
グラマーで美人の春宮真弓には、悲しい過去があった。湘南の富豪の家に生まれた彼女は父に反抗して家を出、六本木で春を売ったのである。だが、やがて目を覚まし、父の援助で六本木に探偵局を開いた。相棒は高校時代の親友、ルリ子。おまけに恋人、高山警部の計らいで「特殊捜査員」の辞令ももらっている。で、この二人が難事件解決に乗り出した。
陰鬱な森。霧をまとった古城。その中に置かれた大きな棺の蓋が、今、静かに持ち上がり、青白い指が棺の縁をつかむ…。不吉な悪夢が4人の若者を悪魔城と呼ばれる館に呼び寄せた。シド、ロウ、ズーク、レイラの4人。かつて、彼らの祖先が封じ込めたドラキュラが、今また甦ろうとしている。あらゆる黒魔術を操り、悪魔の力でこの世を支配しようとした恐るべき人物だ。その復活を許してはならない。それを阻止するべく戦うことを、4人は運命づけられている。ドラキュラVS真正バンパイアハンターの壮絶な戦いがこれから始まる。