出版社 : 宝島社
捜査一課八係・八班に異動となった原麻希。そこへ平成生まれの手塚大翔巡査部長が配属されてくる。いつもスマホを手放さない手塚を、上司の広田達也は「スマホ刑事」と揶揄する。そんななか、住宅街での不自然な連続孤独死が発覚。事件のにおいを嗅ぎ取った麻希は捜査にあたるが、その裏には過去に日本を震撼させた悪質な事件が隠されていたー。キレ者女性刑事が活躍する、人気警察小説シリーズ最新作!
時は、大正8年。秦野財閥の四男・孝四郎は、父の命令であるものを得るため、謎の少女・白比丘尼と共に、孤島で行われるオークションに参加することとなる。“千年探偵”と呼ばれる彼女は白い髪に葡萄茶式部姿で、自らを「人魚の肉を食べた不老の身」と言い、童女のようなあどけなさと老練な賢者の如き鋭さを併せ持つ、麗しき奇人でー。人魚伝説の残る孤島で起きる連続殺人事件の謎に挑む、怪奇ミステリー!
高校二年生の土井修治が綴った手記。そこに描かれるのは、七月十七日から七月八日に時間が巻き戻っているという信じがたい現象だった。果たしてこの現象は、都市伝説として囁かれる“まほうつかい”が引き起こしたものなのだろうか。ループの原因は、学校一の美少女・渡辺百香が校舎の階段から転落死したことにあると考えた土井は、なぜ彼女が死ぬことになったのか調べ始めるが…。
動物診療所を営む獣医・遠野太一の幼馴染で、ペットショップを経営する小塚恭平が、自宅マンションでラッセルクサリヘビに噛まれて死んだ。ワシントン条約で取引を規制されている毒蛇が、なぜこんなところに?死に際に恭平から電話を受けて現場に駆けつけた太一は、恭平の妹で今は東京税関で働いている利香とともに、その謎を解き明かそうとするが、周囲に不穏な出来事が忍び寄り…。
通夜のため実家に帰った八尋竜一は、久遠という少女に「おじさんの思い出を教えて」と請われたー。小学生のとき「サルスベリの木の下には死体が埋まっている」という噂をきっかけに、江戸時代から続く探偵事務所の十五代目・渡良瀬良平と行動を共にするようになった竜一。中学に入ると転校生の北川雪子も加わり、三人で様々な事件に挑んでいく。そして、話を聞き終えた久遠が語る真相とは?
元ナンバーワンホストの皇聖夜こと上杉三太は、コネで小学校教諭に転職し、一年生の担任になった。キラキラネームの子ども達に囲まれて学校生活をスタートした三太だったが、奇妙な事件が舞い込む。近隣で動植物が傷つけられる事件が多発。犯行がエスカレートしていくなか、容疑者として三太のクラスの児童・公人が挙がる。三太は探りを入れるが、そこには思わぬ真相と感動が待ち受ける!
人気作家が描き出す、五者五様の「父」の姿ー船乗りの父、詐欺師の父、大学教授の父、そして…。「親の心子知らず」というが、子どもの目には見えない父親の本当の姿。その謎が明らかになったとき、あなたはきっと涙なしではいられない。すべての親子に贈る、魅力的な謎と愛すべき父に出会えるとっておきの短編集!
絵画療法の第一人者・熊沢が営む、熊沢アート心療所。カウンセラーを目指す院生・日向聡子は、インターンとしてやってきた。そこで出会ったのは飛行機恐怖症のサラリーマンや、ユニコーンの絵ばかり描く少女、認知症で帰宅できない老女…。さまざまな悩みを持つ人々の過去や本心を、熊沢は彼らが描いた絵から見抜いていく。しかし、聡子は自分自身の過去を探る過程で、熊沢に対してある疑念を抱きー。
ホテルマンの水尾爽太は、処方薬を丹念に塗るも足の痒みがおさまらず、人知れず悩んでいた。薬をもらいに薬局へ行くと、毒島という女性薬剤師が症状を詳しく聞いてくる。そして眉間に皺を寄せ、医者の診断に疑問を持ち…。急激な眠気に襲われるホテル従業員、薬を過剰に要求してくる老人、ダイエット薬を格安で売る病院など、水尾は毒島とともに、薬にまつわる様々な事件に挑む!
研究第一のリケジョ探偵が帰ってきた!留学帰りの研究者・友永久理子と同棲を始めた保険調査員の江崎誠彦は、結婚に向けて着々と準備を進めていくが、二人の生活には様々な問題があり…。一方、仕事においても、江崎に回ってくる案件は相変わらず厄介な不審死ばかり。頭を悩ます江崎が、久理子にアドバイスを求めると、彼女は犯人の思考を“トレース”し、科学の力で事件の謎に迫る!
凄惨な殺害方法と稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇殺人事件」。十ヵ月後、事件を担当した精神科医・御前崎教授の自宅が爆破され、その跡からは粉砕・炭化した死体が出てきた。そしてあの犯行声明文が見つかる。カエル男の報復に、渡瀬&古手川の刑事コンビもふたたび動き出す。さらにカエル男の保護司だった有働さゆりもアクションを起こし…。
二年前、目の前で発生した交通事故で親友・瑠璃を失った小谷桃花。それ以来桃花は、幽霊となった親友が、見えないながらも常にそばにいる気配を感じるようになった。彼女にもう一度会いたい、言葉を交わしたい。そんな想いを抱きながら高校に進学した桃花は、幽霊を見ることのできる上級生・結城クロと出会う…。「幽霊」を中心に繰り広げられる青春小説に続編が登場!頑なに笑顔を見せない少女を待ち受ける結末とはー。
井瀬は電車の中で、駅のホームから何者かに突き落とされて、親友の五味淵と共に死ぬ夢を見た。隣に乗り合わせた女子高生・紗世は夢の内容を当て、さらに自分も同じように電車に轢かれた夢を見たことがあると告白する。電車で見た夢は必ず自分の身に起こると言う紗世の言葉通り、夢は次々と現実になりー。紗世の制止を振り切り、井瀬は自分たちの死を回避すべく奔走する!
あの世とこの世の狭間に佇む写真館では、訪れた死者が年の数だけ自身の写真を選び走馬燈を作る。案内人は過去の記憶を持たない青年・平坂。来訪者は最高の写真を撮るべく希望する過去へと一日だけ平坂とともに戻ることができた。九十二歳の老女、四十七歳のヤクザ、七歳の児童、それぞれが写した人生最期の写真とは。そして平坂の悲しくも優しい秘密とはー。三つの物語が紡ぐ、感涙のミステリー。
71歳の老婆が自宅で殺された。片手に握っていたのは将棋の「歩」、ポケットに入っていたのは「銀」の駒。その後、名古屋市の老人が次々に殺害されるが、なぜか全ての現場には将棋の駒が残されていた。被害者の共通点も見いだせず行き詰まるなか、捜査一課の女性刑事・水科と佐田はある可能性に気がついてー。事件が描く驚愕の構図とは?被害者たちの意外な繋がりとは?衝撃のデビュー作!『このミステリーがすごい!』大賞第17回優秀賞受賞作。
「脳の血腫など特定の三徴候が出た場合、その幼児は被虐待児である」。堀尾雄次は子どもに三徴候があったことから、虐待を疑われて警察に連行された。雄次は容疑を否認。捜査に当たるのは、永久出向制度で警視庁から故郷に戻ってきた刑事・栗秋と若手の細井。栗秋の能力を疑う細井だったが、栗秋は上層部の意向を無視して、血腫について捜査を進める。「出向」刑事が、医療業界の闇を暴く!
東雲清一郎は、大学生活のかたわら書家として活動し、筆跡鑑定も行う超絶イケメン。だが、中身はトゲトゲなハリネズミのような毒舌家だ。おしゃれなカリグラフィー、図書館本の落書き、離別した父からの手紙、そして過去からのメッセージー「気持ちに嘘はつけても、文字は偽れない」。そう断言する彼の秘密が、また一つ明らかになっていく…古都・鎌倉を舞台に、文字と書、人の想いにまつわる事件を描く大人気ミステリー、第4弾!
超霊感体質の大学生・哉汰は、突如現れた謎の美女・東雲に「君には死者を救う素質があります!」と彼女が経営する遺品整理会社『日歿堂』にスカウトされる。初仕事は夫を亡くした老婦人の依頼。亡き伴侶の裏切りを知った依頼人は、遺品を全て処分し、死後離婚する決意を明かす。しかし哉汰の前には亡くなった夫の霊が現れ、とある頼みごとをされてしまう。厄介な依頼に哉汰が頭を抱える一方、現場には不穏な気配が立ち込めておりー?
江戸期に何度も大火に見舞われた東京では、明治維新を機にいくつもの「火伏塚」が築かれ、町を火災から護り続けてきた。しかし、オリンピックを控えて各所で建設・改築が進む中、火伏塚が次々と破壊されるという事件が起こる。相次ぐ火災や爆発事故を前に、警視庁は火伏塚修復の専門家を海外から招聘し、山本はその警護にあたることになった…。怪異と暴力が交錯する異色の伝奇警察小説、待望の第2弾がついに登場!