出版社 : 宝島社
第20回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作は、現役弁理士が描く企業ミステリーです! 特許権をタテに企業から巨額の賠償金をせしめていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来が、「特許侵害を警告された企業を守る」ことを専門とする特許法律事務所を立ち上げた。今回のクライアントは、映像技術の特許権侵害を警告され活動停止を迫られる人気VTuber・天ノ川トリィ。未来はさまざまな企業の思惑が絡んでいることに気付き、そして、いちかばちかの秘策に……!
2016年11月。盲目ながら2010年のショパンコンクールで2位を受賞したピアニスト・榊場隆平はクラシック界の話題を独占し人気を集めていた。しかし、「榊場の盲目は、自身の付加価値を上げるための芝居ではないか」と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場が犯人として疑われてしまう。事件は深夜、照明の落ちた室内で起きた。そんな状況下で殺人ができるのは、容疑者のうち、生来暗闇の中で暮らしてきた榊場だけだと警察は言うのだ。窮地に追いやられた榊場だったが、そんな彼のもとに、榊場と同様ショパンコンクールのファイナルに名を連ねたあの男が駆けつけるーー! 累計160万部突破の『さよならドビュッシー』シリーズ最新刊。
ヌーディスト法が施行されて一年がたつ。人々の価値観が多様化してついに日本は、全裸生活を認めることとなった。反対勢力も強く、国会は揉めに揉めたがヌーディスト派である時の総理大臣が「全裸は究極のエコだ」と意味不明な理屈でごり押しして、彼は生まれたままの姿でヌーディスト法の施行を高らかに宣言したのである。それは警視庁も例外ではなく、全国初の全裸刑事が登場したー。警部・茶理太郎、通称チャーリー。捜査一課強行犯第5係に属する全裸刑事が、事件を鮮やかに解決する!書き下ろし含む、七尾ワールドが炸裂する全15編。
『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作&シリーズ累計48万部突破、『元彼の遺言状』続編! 彼女が転職するたび、その企業は必ず倒産するーー 婚活に励むぶりっ子弁護士・美馬玉子と、高飛車な弁護士・剣持麗子がタッグを組み、謎の連続殺「法人」事件に挑む! (あらすじ) 山田川村・津々井法律事務所に勤める美馬玉子。事務所の一年先輩である剣持麗子に苦手意識をもちながらも、 ボス弁護士・津々井の差配で麗子とコンビを組むことになってしまう。 二人は、「会社を倒産に導く女」と内部通報されたゴーラム商会経理部・近藤まりあの身辺調査を行なうことになった。 ブランド品に身を包み、身の丈にあわない生活をSNSに投稿している近藤は、会社の金を横領しているのではないか? しかしその手口とは? ところが調査を進める中、ゴーラム商会のリストラ勧告で使われてきた「首切り部屋」で、本当に死体を発見することになった彼女たちは、予想外の事件に巻き込まれて……。
あれから1年。浪速では医療が崩壊し、東京には聖火がやってきたーー ワクチンをめぐる厚生労働省技官・白鳥の奔走。そして、ついに東城大学医学部付属病院で院内クラスターが……。田口医師はこの難局をどう乗り越えるか!? 混迷を極める日本の2020-2021を描き尽くす、最新コロナウイルス小説! 『コロナ黙示録』に続く、現代ニッポンの“その後”。 累計1000万部突破『チーム・バチスタの栄光』シリーズ、書き下ろし最新作 (あらすじ) 2020年9月、新型コロナウイルスは第二波が収まりつつあった。安保宰三は体調不良を理由に首相を辞任、後継の酸ヶ湯政権がGotoキャンペーンに励み、五輪の開催に向けて邁進していた。 そんな中、日本に新型コロナウイルスの変異株が上陸する。それまで目先を誤魔化しながら感染対策を自画自賛していた浪速府知事・鵜飼の統治下、浪速の医療が崩壊し始め……。 浪速を再生するべく、政策集団「梁山泊」の盟主・村雨元浪速府知事が、大ボラ吹きと呼ばれるフリー病理医の彦根医師や、ニューヨーク帰りの天馬医師とともに行動を開始する。
フリーの分子生物学者(バイオハッカー)“Q”のもとにかかってきた一本の電話ーバイオソニック社のCEO(最高経営責任者)であり、Qと同じ研究室出身の織原純一郎が行方不明になったらしい。織原には失踪癖があり、今回もどこかでサーフィンにでも興じているのではないかと軽く考えるQであったが、CFO(最高財務責任者)牧村の話によれば、COO(副社長)の河原崎がCEOの解職動議を提出する気でおり、織原が臨時取締役会に出席しなければ解職は免れないという。開催日はちょうど一週間後。友人として、それまでに織原を見つけ出すことを依頼されたQは、手配された探偵兼ドライバーの黒人カカウとともに捜索に乗り出すが…。
アフガニスタンのワハーン回廊と中国・新疆ウイグル自治区のタシュクルガン・タジク自治県を結ぶワフジール峠で、中国の国境警備隊が全滅した。タジキスタン側から登ってきた日本の気象観測隊もまた、猛烈なブリザードのもとで何ものかの襲撃を受ける。果たして極寒の山岳地帯でなにが起きたのか。グリーンランドのギュンビョルン山で同様の現象を目にしたばかりのプロ登山家・甲斐浩一は、連絡の途絶えた気象観測隊の救出に協力するよう政府に求められ、研究者とともにワフジール峠に向かうことになるがー。
貧乏男爵令嬢のノーラ・クランツは、夜会でアランという見知らぬ青年貴族から、突然、婚約破棄を言い渡される。 「誰? 婚約破棄って? そもそも婚約した覚えがないのだけれど」と内心で動揺するも、 今度はその貴族と同じ顔をしたエリアスと名乗る青年が、ノーラと婚約したいと詰め寄ってきてーー? 街では「紺碧の歌姫」と呼ばれ、ゆくゆくは歌を仕事にして街で暮らそうと思っていたノーラは、 本人に秘密にされていた婚約によって、名門貴族カルム侯爵の双子たちに巻き込まれていく! 第8回ネット小説大賞受賞作。
『このミステリーがすごい!』大賞作家をはじめ大人気作家たちが競う累計88万部突破の「ショートショート」シリーズから、3分で読める驚きの物語を集めた傑作選です!
本年度の第19回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、金に目がない凄腕女性弁護士が活躍する、遺産相続ミステリー! 「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。学生時代に彼と3か月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することとなった。数百億円とも言われる財産の分け前を獲得するべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。一方、麗子は元カノの一人としても軽井沢の屋敷を譲り受けることになっていた。ところが、避暑地を訪れて手続きを行なったその晩、くだんの遺書が保管されていた金庫が盗まれ、栄治の顧問弁護士であった町弁が何者かによって殺害されてしまうーー。
不結論馬は大学院で建築史を研究している学生である。論馬は高校時代に義兄の秀一と共に旅先で不可思議な事件に遭遇する。それから九年経った今、論馬を訪ねてきた女性歴史学者、由布院蘆花との出会いをきっかけに、再び奇妙な事件に巻き込まれていく。鍾乳洞内で発見された首無し死体、新雪に覆われて密室状態になったログハウス内での大量殺人、誰もいない場所での謎の発火。それらの事件に向き合うことで、「世界七不思議」という歴史的建造物の謎を解明することとなる。
戦後すぐ(1947年)に発表されたカミュの『ペスト(La Peste)』は、新型コロナ肺炎の世界的拡大によって慌てふためく各国政府の対応や地域社会の情勢、人々の行動・心情の変化をまるで予言しているかのようです。作品では、疫病の終焉によって生まれた世界についても描かれており、コロナ禍を経験している私たちが、何を見て、何に気づき、何を思い、何を志向するべきか、そのヒントが強く示唆されているといえます。本書は小説『ペスト』を読み解きくための一冊です。
ある朝、目を覚ますと手首から腕にかけて「神様当番」と太くて大きな文字が書かれていた! 突如目の前に現れた「神様」を名乗るおじいさんのお願いを叶えないと、その文字は消えないようで……? 「お当番さん、わしを楽しませて?」 幸せになる順番を待つのに疲れている印刷所の事務員、理解不能な弟にうんざりしている小学生の女の子、SNSでつながった女子にリア充と思われたい男子高校生、大学生の崩れた日本語に悩まされる外国語教師、部下が気入らないワンマン社長。 奇想天外な神様に振り回されていたはずが、いつのまにか主人公たちの悩みも解決していて……。 笑えて泣けるエンタメ小説です。 大人気ミニチュアアーティスト・田中達也さんがカバー写真を制作。 第1回宮崎本大賞を『木曜日にはココアを』で受賞した、青山美智子さんの最新作です。
中山七里 作家生活10周年記念12ヵ月連続刊行4冊目は 累計127万部突破の大人気「音楽ミステリー」シリーズ最新刊! 天才ピアニスト・岬洋介が旧友の危機を救うため、地球の裏側から急遽駆けつける。 そして悪徳弁護士や熱血刑事、死体好きな法医学者たちと相まみえ……。 フジテレビ系連続ドラマ「悪魔の弁護士 御子柴礼司」や連続ドラマW「ヒポクラテスの誓い」など ドラマ化もされた人気キャラクターたちが集結! “どんでん返しの帝王"中山七里が長年温めていた作品、ついに刊行です。 出版社からのコメント 2020年は中山七里作家生活10周年です! 記念に、出版社横断で前代未聞の12ヵ月連続刊行に加えて “あなたが小説のキャラクターになる+オリジナル書き下ろし小説 プレゼント"キャンペーンを実施中! 詳しくは本に挟み込まれているチラシをご確認ください。
『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作家が贈る、傑作時代ミステリー。安永八(一七七九)年、十一月二十一日早朝ーー。神田橋本町の自宅で源内が目を覚ますと、続きの間の向こうに、男の亡骸があった。知らせを受けて駆けつけた杉田玄白の目には、脇差を手に持ち、茫然自失とする源内の姿が。何があったのかを源内に問い詰めるが、記憶がないと首を振るばかり。稀代の天才に、いったい何があったのか。殺人の容疑で牢屋敷に入れられてしまった源内は、やがて獄中死してしまうがーー。身分は侍。本業は本草学者。医学、蘭学や鉱物の知識にも明るく、戯作者、発明家といったよろずの才を持つ者として、現代にも名を残す江戸の天才・平賀源内の、非業の死の謎に迫る!
スープ屋「しずく」のシェフ・麻野は、ある日、子ども食堂の運営の協力を頼まれる。子ども食堂で麻野たちが出会ったのは、さまざまな傷を抱えた親子たち。ふさぎこむ少女が抱える秘密とは?引き離された父子に何があったのか?少女の家で起こる怪奇現象の真相は?美味しいスープと鋭い推理で、彼らの問題を解決していく麻野。そして麻野自身も、幼い頃に負った傷と向き合うことにー。
狭心症を発症し、突然倒れてしまった珈琲店“タレーラン”のオーナー・藻川又次。すっかり弱気になった彼は、バリスタである又姪の切間美星にとある依頼をする。四年前に亡くなった愛する妻・千恵が、生前一週間も家出するほど激怒した理由を突き止めてほしいと。美星は常連客のアオヤマとともに、大叔父の願いを聞き届けるべく調査を開始したが…。千恵の行動を追い、舞台は天橋立に!