2021年7月9日発売
▼あらすじ▼ 一生に一度だけ、神から授けられる特別な武器『神器』。 強い神器を手に入れれば冒険者になる道が開けるが、英雄に憧れる少年ラストに授けられたのは、誰が見ても最弱なハズレ武器「さびついた剣」だった。しかしある日、ボロボロの剣がトンデモ性能の「呪われた魔剣」に進化! さらに敵の神器を吸収できて……!? どんどん強くなる最強武器を相棒に、英雄への道を駆け上がる大逆転ファンタジー、開幕!
指導係の一人、ジェイクの師匠から別荘への招待を受けた悠利達。沢山の本に触発され錬金釜で髪染め薬を作ったり、人工遺物で出現した自分におもてなしされたり、気難しい家憑き妖精と料理したりと避暑を満喫!
西方諸国を離れ、樹海迷宮を訪れたサトゥー達。拠点となる要塞都市アーカティアで出会ったのは、ルルそっくりの超絶美少女。彼女が営む雑貨屋を立て直しながら、新たな迷宮を攻略することになるのだが……?
周囲の応援や精霊王の寵愛を受け、アトリエオープンという夢を叶えたデイジー。美味しいパンに高品質なポーション、唯一無二の品揃えは冒険者から貴族までみんなを虜に!しかも「鑑定」スキルも謎の進化!?チーズやマヨネーズを作ったり、錬金術の師匠とものすごい合金を生み出したり、同じく精霊王の加護を持つ鍛冶職人の女の子と友達になったり…モノづくりもますます満喫中!そんな中、素材採取の冒険で「ある場所」に迷い込みー?
第165回芥川賞受賞!第64回群像新人文学賞受賞のデビュー作。 コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。人と場所の記憶に向かい合い、静謐な祈りを込めて描く鎮魂の物語。 (群像新人文学賞 選評より) 記憶や内面、歴史や時間、ここと別のところなど、何層にも重なり合う世界を、今、この場所として描くことに挑んでいる小説 --柴崎友香氏 人文的教養溢れる大人の傑作 曖昧な記憶を磨き上げ、それを丹念なコトバのオブジェに加工するという独自の祈りの手法を開発した --島田雅彦氏 犠牲者ではない語り手を用意して、生者でも死者でもない「行方不明者」に焦点を絞った点で、すばらしい。清潔感がある。 --古川日出男氏
越えていけ、ぬるい絶望を。高2の夏、過去にとらわれた少年たちは、傷つき躊躇いながら未来へと手を伸ばす。清新な感覚で描く、22歳のデビュー作。第64回群像新人文学賞受賞作。
私たちはみんなテスラの子供 後編 セルビア文学界において押しも押されぬ大御所、 ゴラン・スクローボニャ氏の社会派超大作 「私たちはみんなテスラの子供」の完結編。 物語は1919年6月、コラーラツ記念館・儀式の間で開催されている マックス・プランク教授(ノーベル物理学賞受賞)の講演会で 教授が「テスラ氏は学問の父」と発言し、 テスラの業績を格調高く賞賛するところから始まる。 講演を終えたプランクと講演を見ていた女スパイのアンカ・ツキチは ミリヴォイェヴィチに誘導されるかのように白蓮の間に入れられ、 プランク教授は暗い人影の手により何かを顔に押し付けられ倒れ、 アンカも同じ手口により虚無の彼方へと溶けていった。 プランク教授に忍び寄る影の正体とは? 天才的科学者ニコラ・テスラとの初会談は実現するのか……。 そしてアンカは忍び寄る影に対抗できるのか!? 手に汗握る歴史改変SF小説。(SVA TESLINADECA gy Goran Skrobonja)
亡き娘の遺産相続をねらい、ふたたび一家のもとへとやってきた元夫。愛の果てにのこるのは、金か、それとも憎しみかー人間の本性を赤裸々につづった渾身のフィクション小説。
ブス・デブ・チビの頭文字をとって、あだ名は「ブデチ」。どんないじめにも屈せず、ただ者ではない雰囲気を漂わせる少女には、ある使命があった。いじめられっ子の神山エリは、友達や両親さえも知らない“特殊な能力”を持っていた。自分をいじめる人を憎んだりせず、それどころか彼らが抱える心の闇を晴らそうと奮闘するエリの行動は、いくつもの奇跡を呼び起こすー。いじめっ子もいじめられっ子も、それぞれの問題と向き合い、成長していく様を描いた物語。
十歳の兄・拓ちゃんが病気になった。それもグレード4の脳腫瘍ー。その日からボクらの新たな日々がはじまった。一年間、難病と闘った家族の記憶の物語。みんなで過ごした、かけがえのない時間。
カリスタは働いていた父の会社をくびにされ、車に放りこまれ、引きずられるように宮殿へ連れてこられた。なによりも権力を望む父が、大金を払って縁談を用意した?ごく平凡な容姿の私が、君主の花嫁になって子供を産むですって?精悍で男らしいオリオン王に初めて胸のときめきを覚えたときも、カリスタは父の道具となった自分がみじめでたまらなかった。でも王の氷の視線にも、私はひたすら耐えるしかない。逆らえば、ずっと守ってきた盲目の妹を家から追い出し、二度と会えないようにしてやると、父に脅されているのだから。
父のために見知らぬ人と結婚はしても この無垢な体まで捧げはしない。 会ったこともない公爵の妻になれですって? 困窮し、 父の介護に明け暮れるウィローは、突然の結婚話に動揺した。 その昔、父と先代の公爵との間で交わされた約束だという。 とにかく話を聞こうと領主館に赴くと、待っていたのは 数日前、領地の森の湖で裸で泳いでいた美しい青年ーー わたしの唇を盗んだ彼が第7代オードリー公爵だったなんて! 「結婚して跡継ぎを産んでくれるなら、莫大な報酬を授けよう」 体の不自由な父との困窮生活から抜け出せるなら……。 無垢なウィローは結婚の条件として人工授精を提案するがーー。 公爵の子を産むためだけの結婚をやむなく受け入れたヒロイン。結婚してもベッドは共にしないとかたくなに拒みます。でも、世にも美しい公爵に、初夜だけは共に過ごそうと迫られて……。スリリングな作風で人気急上昇中、ジャッキー・アシェンデンが綴る逸作!
心をなくした王の、 容赦なき独裁愛。 路地裏の少女リビアが、マテオ王に拾われたのは17歳のとき。 今では王の秘書として、公務や外交のすべてを管理している。 冷徹で傲慢なマテオ王のどんな要求にも応え、尽くしてきたが、 ある日、決して従うことのできない命令が下される。 それは、マテオとの結婚ーー秘書から王妃への“昇進”だった。 求められるのは常に職務だけ。王が孤児を愛することなどない。 わかってはいても、リビアの秘め続けた愛は、もう限界だった。 初めて命令に背いた彼女に、マテオは冷たく言い放った。 「君ははじめから僕のものだった。断ることは許されない」 『野獣王子と、兄王の許嫁』の続編をお贈りします。路上で拾われた日からずっとマテオ王だけを愛し続けてきたリビア。求婚を拒み逃げ出しますが、彼はすぐに追ってきて熱く誘惑するのでしたーー君が欲しい、僕の妻になれ、と。情熱ほとばしるロマンスです。