出版社 : 実業之日本社
殺人現場に残された愛犬の痕跡ーー真実を知るのは、その瞳だけ。 デビュー10周年、著者入魂の慟哭ミステリー! 高級住宅地で一人暮らしの老女が殺害された。部屋には、かつて犬を飼っていた痕跡があり、刑事たちは周辺の捜査を開始する。一方、雑誌記者の鶴崎は、あるスクープをモノにするためコンビニでアルバイトを始める。同じコンビニで働く松本の過去を知る鶴崎は、松本が突然犬を飼い始めたことに驚愕するがーー。 深まる謎、犬との絆に感涙&一気読み必至! 貫井徳郎氏も驚嘆の長編ミステリー。 「細かい違和感を憶えておいて。最後に『なるほど』と思うから」
人生は、いつでも大どんでん返し。 たとえ、余命わずかでもーー 最高の最期(エンディング)、始めますか? あなたの心に火を灯す驚愕×号泣ミステリー! ゾッとする終活、理想的な終活、人生を賭けた終活… 4人の〈終活〉に待っていたサプライズとは? 40代女性ー余命をSDGs活動につぎ込む資産家の妻に望むのは…(「SDGsな終活」) 60代男性ー妻の三回忌のため息子と家のリフォームを始めたが…(「最後の終活」) 60代女性ーベストセラー作家の遺品に心を乱された理由は?(「小説家の終活」) 40代男性ー売れない芸人の終活はお笑いグランプリの挑戦で…(「お笑いの死神」)
友人の結婚式のため名古屋へ向かった社長令嬢、岩倉真琴が行方不明となった。小仏は警視庁捜査一課の安間から調査を依頼されるが、やがて、女の声で「麻琴さんを預かっている」と電話が。誘拐犯は身代金三千万円を持ち京都へ向かうよう要求する。警察とともに京都に向かうが、金を奪取されたうえ犯人を取り逃してしまう。潜伏先の嵐山、化野、一乗寺まで追跡するが、事件の闇はいっそう深まりー。
どうせ死ぬなら殺してみませんか? 希望を喪った男の心を動かしたのは 殺人の依頼状だった── 二転三転する“完全犯罪”計画の結末は!? 胸を打つサスペンスミステリー! パワハラのトラウマに苛まれる秀文は、 退職から半年が過ぎても社会復帰できずにいることに絶望を感じていた。 首を吊るために朽ち果てた神社の桜の木にのぼると、 白い封筒が大きな洞に差し込まれているのを見つける。 〈どうせ死ぬなら殺してみませんか?〉と書かれた手紙は交換殺人の依頼状だった。 手紙を置いたのは白いセーラー服と紺色のスカートを纏った少女だと判明するが……。 奇妙な往復書簡の先に待つ殺人計画の顚末は!?
僕の祖父には、秘密があった。 終戦後と現在、ふたつの時代を「カレー」がつなぐ 絶品“からうま”長編小説 ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と暮らすことになった孫息子・桐矢。カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、半世紀の間、抱えてきた秘密とはーーラスト、心の底から感動が広がる傑作の誕生です。 【感動の声、続々!】 「ひとの持つどうしようもなさ、そこから生まれる愛おしさ。味わい深く余韻ある作品」--町田そのこさん 「あの時代を生きてきた祖父と、この時代を生きているぼく。どうしようもない噛み合わなさと、どう向き合うか。いま必要なテーマをじっくり煮込んだこれぞテラチ風味の極うま長篇」--瀧井朝世さん カバー撮影/山本まりこ
駄菓子屋でゲームに明け暮れる中学2年の哲太。ある日、最新機種『ゼビウス』を完全攻略する女の子が現れた。転校生の珠代だ。彼女は哲太たちとともに、心霊スポット・旧本坂トンネルを訪れる。しかし、仲間の内、ひとりだけ帰ってこない…。トンネルで相次いで失踪した子どもたちの共通点を探ると、あるゲームが浮かび上がった。『イーヴィル・デッド』だ。失踪した仲間を救うために、彼らは奔走する。三つ叉槍、口裂け女、放火された映画館、村の呪い…。トンネルで待っていた魔物とは!?予測不能ホラー×ミステリーの新傑作!
彼女はどこへ?舞台は日本からドイツの街道へ!!ツアコンの久美子は、高屋医師とのデートのためホテルへ。そこへ怪しい男が現れ、高屋を必要とする患者がいると同行を求められる。大人しく従うが、その後、久美子だけが行方不明に。ひょんなことから探偵事務所を開くことになった亜由美の元へ、久美子の捜索依頼が舞い込んだ。手がかりを探し、たどりついたのは、ある大使館。事件は思わぬ方向へ展開し、舞台はロマンチック街道へ!表題作のほか「あの夜の花嫁は、今」を収録。シリーズ第35弾。
テレビドラマ化で大人気、待望の最新作! パーティ出席者500人 全員が証人! 時乃はアリバイを崩せるのか!? 今、日本でもっとも愛される 本格ミステリ作家が贈る「至極の作品集」 時を戻すことができました。--アリバイは、崩れました。 難事件に頭を悩ませる新米刑事は、 美谷時計店の店主・時乃にアリバイ崩しを依頼する。 湖に沈められた車のアリバイ、 パーティ出席者500人が証人となった政治家のアリバイ、 容疑者の親族3人がもつ鉄壁のアリバイ……。 時乃の推理はいかに? 時乃が高校生時代に挑んだ 「夏休みのアリバイ」も特別収録。
一周忌の案内状は、地獄への招待だった…… 私立の名門大学のサークル「ヒートウェーブ」の新歓コンパで悲劇が起きる。 無理矢理飲まされ続けていた新入生の諸井保が、急性アルコール中毒で死亡してしまった。 これからのキャリアを考えたメンバー達は、保身のために死因を偽装する。 事件の記憶が薄れかけた一年後、案内状が届く。 保の実家である寺で、一周忌法要を行うというのだ。 罪悪感に苛まれていたメンバーは、けじめをつけるため出席することにした。 そこに地獄が待っているとは知らずに……
女子大生・神尾容子は八戸の蕪島で、奇妙な唄を口ずさむお遍路とすれ違う。数日後、お遍路らしき絞殺死体が「ピラミッド」へつづく山道で発見された。同じ頃、古文書『都賀留三郡史』真贋論争の取材で、ルポライター浅見光彦は青森県を訪れる。大和朝廷以前、津軽に王朝が存在したと記す三郡史を発見した神社の宮司は史実と主張。かたや偽書だとする人々の相次ぐ不審死に遭遇する光彦。これはアラハバキ神の祟りなのか!?それとも…。
わたしは中国の女スパイーノンキャリア公務員の並木は、恋人から告白される。狙われた理由は、上司から預かった中国語の原稿。両国組織を欺くために、ふたりは同棲を始めるが…。警視庁公安部から地下鉄で追尾され、中国の国家安全部からは拉致される。何が真実で、誰を信じればいいのか?実力派作家が放つ、大人のサスペンス。極上のビターがここにある。
バナナの皮で、あの人殺せますか……? 家族関係はどんでん返しの連続! 夫と義母を殺した罪で、懲役10年の判決を受けた茅野春子。 「多重介護殺人事件」として知られるこの悲劇に意外すぎる真相が?(「妻の罪状」) 介護、遺産相続、8050問題、終活、夫婦別姓など、 今日的な7つの問題をテーマに名手があざやかに描く、心揺さぶるミステリ短編集。 変転する家族それぞれの心の機微が行きつく先にあるものとは……。 第1話 半身半疑 第2話 ガラスの絆 第3話 殻の同居人 第4話 君の名は? 第5話 あなたが遺したもの 第6話 罪の比重 第7話 妻の罪状
十文字鑓で突き破れ! “賤ヶ岳七本鑓”と呼ばれ、戦国を戦い抜いた猛将の生きざま! そして関ヶ原の戦い〈裏切り〉の真実とは!? 『九十三歳の関ヶ原』著者の戦国歴史長編! 信長、光秀、秀吉、家康ーー戦国を渡り歩いた男。 近江国の戦国武将・浅井長政に仕える脇坂甚内安治。 その後、浅井を離れ織田信長の部将・羽柴秀吉のもとで頭角を現す。 本能寺の変を経て、賤ヶ岳の戦いでは敵の首を獲り、“七本鑓”の功名を立てる。 大名となった安治は秀吉から水軍編制を命じられ、小田原攻め、朝鮮の役で奮闘。 そして、一族の命運を分ける関ヶ原の戦いへーー。 戦国時代を豪胆に生きぬいた武将の生きざまを描く歴史長編! 【目次】 序章 老将の回想 第一章 主家滅亡 第二章 貂(てん)の皮 第三章 大返しと仇討ち 第四章 七本鑓 第五章 朝鮮ノ役 第六章 関ヶ原合戦
プレオープン中に起きた銃乱射事件のため閉園に追い込まれたテーマパーク・イリュジオンランド。廃墟コレクターの資産家・十嶋庵はかつての夢の国を二十年ぶりに解き放つ。狭き門をくぐり抜け、廃遊園地へと招かれた廃墟マニアのコンビニ店員・眞上永太郎を待っていたのは、『このイリュジオンランドは、宝を見つけたものに譲る』という十嶋からの伝言だった。それぞれに因縁を抱えた招待客たちは宝探しをはじめるが、翌朝串刺しになった血まみれの着ぐるみが見つかる。止まらない殺人、見つからない犯人、最後に真実を見つけ出すのは…2021年最注目の俊英による廃墟×本格ミステリ!
高級ホテル宴会場で17名が毒殺。犠牲者の一人、国会議員・日坂浩一は(1)と記された紙片を握りしめていた。防犯カメラの映像解析で、衝撃の事実が判明する。世間を震撼させた連続猟奇殺人に関与、医療刑務所を脱走し指名手配中の「有働さゆり」が映っていたのだ。そして、新たな事件が続発!犯行現場に残るのは、謎の番号札と有働さゆりの痕跡。さゆりはある女に指示された手段で凶行に及んでいたが、捜査本部はそのことを知る由もなく、死者は増え続ける一方だった…。
豚の顔をした人間が死んでいるーー こんな死体、あり!? ならず者たちが、異常すぎる死体の謎を追う 若き鬼才が描く、本格ミステリの新世界! この街では、なぜか人がよく殺される。 小さな港町、牟黒市。殺人事件の発生率は、 南アフリカのケープタウンと同じくらい。 豚の頭をかぶった死体。頭と手足を切断された死体。 胃袋が破裂した死体。死体の腹の中の死体……。 事件の謎を追うのは、推理作家、悪徳刑事、女子高生、 そして深夜ラジオ好きのやくざ。 前代未聞の死体から始まる、新時代の本格ミステリ! 【目次】 前日譚 豚の顔をした死体 何もない死体 血を抜かれた死体 膨れた死体と萎んだ死体 折り畳まれた死体 屋上で溺れた死体 死体の中の死体 生きている死体 後日譚
築40年のマンション・パートリア淀ヶ月に引っ越してきたフリーライターの紗季。ある日、敷地内で行われていた不気味な盆踊りに遭遇する。祭りに乱入した女が連行されるのを目撃した彼女は、隣の部屋に住む雑誌記者の真帆子と共に調査をはじめるが…。住人たちの持つ奇妙な風習、連続して起こる行方不明事件、徐々に明らかになる驚愕の事実とは…!?注目の気鋭による戦慄のホラーミステリー!
ミステリを愛するすべての人へ 当作の完成度は、一斉を風靡した わが「新本格」時代のクライマックスであり、 フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、 これを超える作が現れることはないだろう。 島田荘司 ああびっくりした、としか云いようがない。 これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、 そのぶん戸惑いも禁じえないのだがーー。 ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心! 綾辻行人 500ページ、一気読み! 知念実希人の新たな代表作誕生 作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品 雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。 地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。 ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、 刑事、霊能力者、小説家、料理人など、 一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。 この館で次々と惨劇が起こる。 館の主人が毒殺され、 ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。 さらに、血文字で記された十三年前の事件……。 謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。 散りばめられた伏線、読者への挑戦状、 圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。 著者初の本格ミステリ長編、大本命! 【目次】 プロローグ 一日目 二日目 三日目 最終日 エピローグ 『硝子の塔の殺人』刊行に寄せて 島田荘司
人気トラベルミステリー シリーズ最新刊書下ろし 山小屋の男の失踪の裏に十九年前の殺人事件が!? 長野松本署からの調査依頼が小仏探偵事務所に持ち込まれた。 上高地の山小屋の管理人・徳久が、宿泊予定の登山者の上野を探しに、 外を見に行ったまま戻ってこないという。 上野は偽名を使っており、二人の間に事件が起きた可能性もある。 徳久の過去が関係していると考えた小仏は、彼の出身地である新潟県糸魚川市親不知へ。 その後、彼の足跡をたどり、京都、東京、金沢と調査行を続けるが、 親不知で起きた未解決事件が浮かび上がり…。 【目次】 第一章 親不知子不知 第二章 京都へ 第三章 夜の山荘 第四章 明日の月光 第五章 金沢夜曲 第六章 黒い流星 第七章 海峡