小説むすび | 出版社 : 小学館

出版社 : 小学館

未だ王化に染はず未だ王化に染はず

出版社

小学館

発売日

2015年6月5日 発売

覆面作家として発表した幻の小説を初文庫化 <ぼくは今、学説を覆すに足る新事実を発見しようとしています。村人は語りませんが、蝦夷からアイヌ民族の出現に至るまでの空白期間を埋める幻の狩猟民族の末裔が、暗火岳に生きているのです。その所在を確かめるために明日暗火岳に向かうつもりです> 友人の私にこのような葉書を送って北海道・知床半島で消息を絶った鴫沢澄夫。大学で考古学を専攻する私は、彼が主宰する北方の狩猟文化をテーマとした研究会にも顔を出していた。姿を消した鴫沢を追って、私は彼に心を寄せていた女性、奈美とともに、北海道に渡る前に出かけていたという新潟の山村へと旅立つ。その地は研究会にも参加していた考古学の権威、環教授がかつて調査に赴いた場所であり、そこで私は鴫沢と環教授の不思議な連関に気づくのだった。 【編集担当からのおすすめ情報】 石川啄木をモチーフにした小説「北帰行」で、東大在学中に本名の「外岡秀俊」で文藝賞を受賞した著者が、朝日新聞の記者であった1986年に「中原清一郎」名義で10年ぶりに発表した幻の第2作を初文庫化しました。古本市場でもかなり高額な価格で取引されていた名作がいまよみがえります。解説は書評家の三橋曉さんです。

家族スクランブル家族スクランブル

出版社

小学館

発売日

2015年5月18日 発売

星新一の孫弟子が紡ぐショートショート小説 本書は、「星新一の孫弟子」と呼ばれる気鋭の作家・田丸雅智氏が、ささやかな幸せを追い求める家族たちの「一瞬の風景」を活写! 人情もの、ユーモアからファンタジー、ホラーまで、「思い出アルバム」をイメージしたショートショート集です。 ●分身が作れる石鹸で3人の妻と同棲生活をすることになった夫の悲哀をコミカルに描く「白妻、黒妻」 ●傷口に貼った絆創膏から育つ植物の実を食べる息子の闇を照らすホラー「吸血木」 ●変な趣味を持つ父親が娘の結婚式で披露する贈り物が泣ける「鳩の箱」 ●長年連れ添った最愛の妻に先立たれた老人が辿り着いた異次元の世界を紡ぎ出すファンタジー「おいらんちゅう」 ・・・・・・など、新たな書き下ろし作品を含めた異色の18編を収録。 田丸氏は、2014年に単行本デビュー以来、又吉直樹(ピース)、大森望(書評家)、新井素子(作家)など、各氏が絶賛する新世代ショートショート作家。非日常と懐かしさがないまぜになった摩訶不思議な読後感は、目眩がしそうなほどキョーレツです。 平成の「ショートショート」ブーム到来! 星新一に夢中になった、あの「熱読体験」を再びーー。 【編集担当からのおすすめ情報】 新世代ショートショート作家の田丸雅智氏は小学館の月刊小説誌『STORY BOX』に「ショートショート千夜一夜」を大人気連載中です。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP