出版社 : 幻冬舎
読めば心が躍り出す。ほっこり&胸キュン全十篇の物語!宝塚オタク、宝塚OGが読んでも沼る!どこから読んでも面白い!もはや『沼の種』!有川先生、あなたは天才ですか?!--紅ゆずる(女優/元宝塚歌劇団星組トップスター)第一話 SNSの猫 SNSで目にした保護猫に心を鷲づかみにされた主人公。ある日、事件が起きて……。第二話 レンゲ赤いか黄色いか、丸は誰ぞや 祖母を亡くした妻、父を亡くした旦那。二人の会話から見えてきたのは……?第三話 胡瓜と白菜、柚子を一添え静岡生まれの旦那の実家にて、高知生まれの妻は何を思う?第四話 我らを救い給いしもの中学の社会の時間にクラスメイトが発したある意見に、主人公は痺れた。第五話 ぷっくりおてて小学生の夏休みに祖父の家に預けられた主人公の、ほのぼのハッピーな成長譚。第六話 Mr.ブルーある家電メーカーで出世街道驀進中の研究所長には、意外な秘密があった。第七話 百万本の赤い薔薇ある夫婦の、40年にわたる結婚記念日の物語。第八話 清く正しく美しくエステサロンに勤める主人公。強欲な店長の元で働くことに悩んでいて……。第九話 ゴールデンパイナップル 祇園祭によさこい祭。祭の復活は、やっぱり嬉しいもので。第十話 恥ずかしくて見れないある家電メーカーで働く主人公は、3歳年上の先輩のことが気になっていた。
暗愚と疎まれた将軍の、比類なき深謀遠慮に迫る。口が回らず誰にも言葉が届かない、歩いた後には尿を引きずった跡が残り、その姿から「まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ馬鹿にされた君主。第九代将軍・徳川家重。しかし、幕府の財政状況改善のため宝暦治水工事を命じ、田沼意次を抜擢した男は、本当に暗愚だったのかーー? 廃嫡を噂される若君と後ろ盾のない小姓、二人の孤独な戦いが始まった。
フリーターの私が影武者に!?平々凡々な正二は、双子の兄の病気を隠すため「村長代理」を頼まれた。村人たちの精神的支柱である“正一”として彼らとふれあううちに、この村のぬくもりに自分も魅了されていく。嘘の先で明かされる、おどろくべき秘密とはー。家族、隣人、恋人。大切な人たちとの絆を描いた、3つの物語。
《エンタメは必要じゃないかな?》《誰か補償してくれるの?》コロナ禍、不用意な発言をしたスターをSNSで追い詰めるこたつライター。“殺される”のは、誰なのか? “自分”も加担していないと言えるのか? 時代の気分を大きく左右したコロナ禍の大衆の心理を生々しく炙り出す、息もつかせぬサスペンス!コロナ禍、SNSで不用意な発言をした2.5次元俳優・翔馬。これまで【M】と名乗り彼を「上げる」記事を書いていた平凡なこたつライター・真生は、その発言を捉えて彼を「叩く」方へ転じる。彼のファンは大反発し、【M】を炎上させる。しかし程なく流れが変わり、コロナウイルスに危機感を抱く世間が、一斉に翔馬を叩き始め、スターは“殺された”。高揚感が抑えられない真生だったが、以前から【M】の正体が真生だと知る何者かに、自宅マンションを晒されたり、脅迫のような郵便物が届けられていた。半同棲の恋人・春希と共に嫌がらせの犯人を突き止めようとする真生だったが、浮かび上がったのは意外な人物だった……!
さあ、「のぼれる灯台」をめぐる旅へ。 「参観灯台って全国にあるよ。(中略)これを全部行ったらスゴイよね」(本文より) 交通案内所に勤める池江渚は、ある日『なぎさの旅日記』というブログを見つける。 自分と同じ名前に運命めいたものを感じて読み進めてみると、 その「なぎさ」は渚のすぐ近くに住んでいるようで...? すべてをコンプリートする計画を立てたふたりの渚を待つのは、 津々浦々の絶景、名物、そしてキラキラ輝く水平線。 軽快な筆致で描かれる、前代未聞の”灯台めぐり”小説。 国内旅行のモデルコースとしても!
宇野龍平は、二度目の心臓発作を起こし、病院での生活を余儀なくされた。お見舞いにきたのは、四人の子供とその伴侶と孫十人。「この子らにオレが残せることはあるやろか」夢破れ、挫折を味わいながらもたくさんの人に助けられてきた経験が、この子たちの行く先の光になるかもしれないーそう思いついた龍平は、自分の人生を語り始める。孫たちへ、そして未来を生きるすべての若者へ伝える、人生で本当に大切なこと。
人間より短い生を受けた動物たちの方が、“生きている”のはなぜだろう "動物は、限りある生命をもって私たちに今という時間の大切さを教えてくれる。 ときに励まし、慰め、自分を見つめなおすきっかけを与えてくれる動物たちと ともに生きた一人の少年の物語。" ある日、カラスが窓から顔を覗かせて家に入りたそうに見てきたら、どうしますか? カラスのクロ 黒毛和牛のハナ 家守のアオダイショウ キジバト 空飛ぶニワトリ 文鳥のチロ 野生のウズラ イノシシのゴン 屋根の上のフクロウ 雑種犬マル クサガメのガメラ
渡る世間は「罠」ばかり。借りたお金が返せません!! #個人間融資 #SNSヤミ金 #無担保OK #お金貸してください夫のDVから逃れ、7歳の娘を育てるシングルマザーの貴代に届いた、滞納家賃の督促状。仕事もなく、財布の中は小銭だけ。強制退去まで、あと10日!?親戚にも街金にも借金を断られ、追い詰められた彼女がすがったのは、SNS上で客を集める個人間融資の「ソフト闇金」だった。やけに親切に借金返済を猶予し、子育てなどプライベートな相談にも乗ってくれる、「未奈美」と名乗る見知らぬ貸主。その優しさとは裏腹に、貴代の借金は雪だるま式に増えていく。いったい「未奈美」とは何者なのか? ひとたびネットの暗闇を彷徨えば、二度と元には戻れない……。『スマホを落としただけなのに』の著者が仕掛ける、借金地獄の落とし穴。二度読み必至の、傑作ミステリー!!
新婚3カ月で破綻! その後40年の別居婚生活!樹木希林・内田裕也夫婦を主役に、よりによって「ホームドラマ」を書けだって!?売れないバツイチ脚本家の受難が始まった笑いと涙のエンタメ長編売れない脚本家・三林草生介は、人気大物監督に頼まれ、内田裕也・樹木希林夫妻を主人公にしたホームドラマの脚本を書くことになった。執筆は難渋。なんとか書き上げるも監督からはダメ出しが。失意の底に沈み街中をさまよう草生介がたどりついたのは、希林の旧宅。誰もいないはずの家からは、なんと希林が現れる。「あんたが私たちのホームドラマを書くのに協力してあげる。代わりに手伝ってほしいことがあるの」その日から、希林と草生介の不思議な共同生活が始まったーー。
アホの友達二人から「本出すから読んでくれへんか?」って頼まれた。読んだ。一気に読んだ。俺もアホの友達二人に頼もかなぁ。「この本映画化させてくれへんか?」 --千原ジュニアペットボトル事件 × 約7億円の投資トラブル…とにかくかっこ悪いおっさんたち。「TKO」とは何なのか?<失敗したことのある、すべての人へ…ネットニュースの見出しで彼らを理解した気になるのはもったいない!>お笑い芸人TKO波乱万丈の半生を、二人へのインタビューを基にして小説家・浜口倫太郎(『22年目の告白』etc.)が笑って泣ける物語に!1987年、大阪の大東市。地元で人気者だったヤンチャな少年、木本と木下は、ダウンタウンのライブを目にする。地を揺らす衝撃。鼓膜を破りそうな歓声。「カッコええなぁ……」。彼らは芸人になることを決意し、松竹芸能へ入所する。しかし待っていたのは、鳴かず飛ばずの日々。『よゐこ』『千原兄弟』など天才たちに打ちのめされ、一念発起し東京進出を目指すも失敗。公園でダンボールを敷いて寝る始末。しかしついに『爆笑レッドカーペット』でブレイク。やっと花開いたかと思ったが、木下が「ペットボトル事件」を起こし松竹芸能を退社。そして、木本も……。
僕の進むべき道はこれでいいのだろうか 昭和38年、農業高校を卒業して大学進学するも、 生き方を模索し静岡から上京した一人の若者がいた。 様々な人との出会いや仕事を経験しながら自問自答を繰り返し、 遂に医師になる決意をする。 晩年になっても夢を追うことを諦めなかった男の生涯を描いた成長記。 "旅立ち 昭和38年6月[21歳] 生い立ち 昭和16年10月〜 沖仲仕になる 宗教の勧誘 小田原の断食道場 昭和39年11月 念願が叶う 昭和40年3月 恋い焦がれと勉学と柔道と 医師になり、そして失恋 昭和44年3月〜 激務の中で結婚 昭和47年 転勤 昭和50年12月 健康管理センターに出向 昭和61年4月 光太郎の両親 アメリカ生活 平成5年12月〜平成6年5月 年中無休24時間体制の病院 平成10年 アフリカ行きを決意 平成18年〜[65歳〜] 全ての国、全ての人の幸福を願う エピローグ 令和2年〜[78歳〜]"
自殺なんかじゃない。あの子を殺したのはわたしなんだよ。学校生活だけがすべてだったあの頃の青さと硬さが、痛い。気鋭の作家が描く「女の子同士の友情」。転校生の里香は、クラスで浮いていた彩名と仲良くなるが、徐々に彼女の束縛がエスカレートする。彩名の親友が事故死したことを知った里香が死の真相を探るうち、「あの子を殺したのはわたしなんだ」と彩名に告白される。それを境に、持ち物がなくなったり、机に花瓶が置かれたり、不穏な出来事が里香に続く。「あの子の時と同じだ」と噂するクラスメイトたち。なぜ彩名は里香を追い詰めるのだろうかーー。
次は、絶対に同じ後悔をしない。明日からも、患者さんのために生きる。悩んでばかりで、自信が持てない、訪問診療所の新米医師・野呂聖二。コロナ禍、在宅介護の現場で奮闘する彼は、ヤングケアラーの過去を封印していた。吉永小百合主演映画『いのちの停車場』原作続編!老老介護、ヤングケアラー、8050問題……。介護の現場で奮闘する若き医師とその仲間たち。愛おしい人を、最後まで愛おしく思って生きられるようにーー。医師国家試験に合格し、野呂は金沢のまほろば診療所に戻ってきた。娘の手を借りず一人で人生を全うしたい母。母の介護と仕事の両立に苦しむ一人息子。末期癌の技能実習生。妻の認知症を受け入れられない夫。体が不自由な母の世話をする中二女子。……それぞれの家庭の事情に寄り添おうとするけれど、不甲斐ない思いをするばかりの野呂には、介護していた祖母を最後に“見放してしまった”という後悔があった。
小川遥香、16歳。3歳で母に捨てられた彼女は、育ての親である祖母も亡くし、正真正銘のひとりぼっちだ。そんな彼女が出会ったのが走馬灯を描く旅をアテンドする“ブレーメン・ツアーズ”。遥香はお調子者の幼なじみ、ナンユウとともにその仕事を手伝うことに。認知症を患った老婦人が、息子に絶対に言えなかった秘密。ナンユウの父が秘めていた、早世した息子への思い。さまざまな思い出を見た彼女は、人の記憶の奥深さを知る。そんな折、自分を捨てた母から「会いたい」と連絡が来るのだが…。
施設育ちの賢太郎が脳腫瘍と診断され、女医の遙香と出会う。通院を繰り返すうちに賢太郎と遙香はお互い惹かれ合う存在に。一方で、遙香には誰にも相談できない家族の秘密があった。打ち明けられた賢太郎にも遙香との間に予期せぬ事実が発覚。DNA鑑定によって、それぞれの思いが交錯する中で、2人の運命を大きく変える衝撃の事実が明らかになる。
東京都久慈見町で幻の高級ワイン「クジミ」を飲んだ11人が死亡。居合わせたマヤの相棒・代官山も意識不明の重体に。ワインには新型の農薬が混入されていた。マヤは愛する(?)代官山を奪われた怨念を胸に、ドラマかぶれの熱血刑事・天神弥太郎と共に捜査に乗り出す。果たしてこれは無差別殺人か怨恨か。大人気ユーモアミステリー、待望の最新刊!
産廃の闇に消えた二つの命。遺族と向き合う刑事が執念の捜査で摑むのは真実? 冤罪?警察小説のヒットメーカーが満を持して放つ、傑作ヒューマンミステリー!少ない降水量にもかかわらず、雨により埼玉県の黒部山で土砂崩れが発生した。一人が行方不明になるなか、瓦礫からは不法投棄された産業廃棄物が大量に発見される。県警は事故ではなく事件と判断、捜査一課の奈良健市も捜査に加わる。捜査本部は崩落発生地の所有者特定に着手。すると、意外な人物の名があがった。それは迷宮入りさせてしまった十六年前の殺人事件で、奈良が犯人だと確信し、逮捕直前まで迫った因縁の相手なのだが……。
20代半ばにしてデビューをした作家・矢崎健介、70歳になった。 「世界一もてない男」を自称するユーチューバーが、矢崎をユーチューブに誘う。 承諾した矢崎が語り出したのは、自由である人間について。自由な人間は滅多にいないのだと言った。 自由であるということは、唯一の希望を生む。 矢崎は、これまで付き合った女性について話したいと言う。約半世紀の間に、登場しては、消えていった女性たち。思い出して、涙を見せながら、語られる女性たちとの思い出。 それは、今考えると、生命の源泉だった。 亡くなった女性も、行方不明の女性もいた。彼女たちとの付き合いが、作品を生みだし、矢崎健介という男を作っていたのだ。 待望の傑作連作小説