出版社 : 廣済堂出版
来日した中米の副大統領が帰国の途中、ハイジャックに遭遇し、消息を断った。外務省から人質の探索依頼を受け、中米へ飛んだ天才拳法家の野口は決死の救出作戦を始める。だが、副大統領を拉致し、政府転覆を企てる暗殺集団は執拗に罠を仕掛け、野口を襲った…。ゲリラ戦となった壮絶な死闘の末にASSの魔手から脱出した野口だったが、要人の誘拐監禁劇の裏では彼もまだ知りえぬ驚愕の謀略が…。拳聖シリーズ完結篇!
松井滝彦はフリーのカメラマンである。カメラの仕事をしていると、彼には何かが憑くという感覚にしばしば襲われることがあった。取材先で出会う超自然現象に、現実ともつかない夢ともつかない幽界を漂うことがある。特に、怨念に満ちた過去の男たちと女たちのどろどろした愛欲シーンを垣間見たり、あるいは彼自身が、現実の女か亡霊かもわからないまま、その女との愛欲に取り憑かれ、おぼれてしまうのだった…。ファインダーから覗く異形の世界を余すところなく描く、官能ミステリー。
東京・新宿の超高層ビルに謎の組織「至福教団」が出現して以来、都内で異常な事件が続発した。通り魔殺人、ポルターガイスト、さらには、突然身体が人肉花火のように爆発する超カマイタチ…街は恐怖に怯え、猟奇の世界と化した。果たして、この怪奇現象は至福教団の仕業なのか?そして教団の教義〈土竜の心臓〉とは?教団の正体を暴くため、陸自中央調査隊・陣内と内調・氷室の切れ者二人が手を組んだが…。スーパー猟奇アクション。
桜井家に名目上養子で迎えられた晃二は、年上の妻玉乃に采配を振るわれ、苛立ちがつのるばかりだった。いっそ妻を殺してしまえばー化学者である彼は、秘かに実験を続け、功妙な手口を見出した。実行に移すのは玉乃の誕生日を祝う夕食会で、しかも客人の目の前で堂々とやってのける!!周到に準備された計画には、一分の隙もないように見えたが…。日常の中にひそかに息づく殺意を鋭く描いた、傑作本格推理。
防衛庁に極秘で兵器製造を企てる西浦電工。産業スパイの伊坂征一郎は、西浦電工のライバル会社からの依頼を受け、西浦電工のOLや若妻たち甘美な罠に陥れ、その謀略解明に乗り出した。一方で、兵器売買と政財界を陰で操る黒幕・芦沢は、機密漏洩を恐れ、兵器バイヤーたちに伊坂の抹殺を指令する。次々と伸びる魔手をかいくぐり、伊坂が察知したものは…。著者渾身の長篇官能サスペンスミステリー!
南房総の海岸で3人組の男に襲われた冴子と母。だが、心の傷が癒えた頃に母は突然自殺をする。一方、男たちが残した1枚のフィルムについて父は口を開こうとはしない。孤独に犯人を探す冴子だったが、男たちは殺されてしまい、ネガフィルムが示す16年前のある出来事を軸として公判が開かれた。両親の秘密が明らかになり、二転三転する審理の末に弁護側証人として出廷した意外な人物は?著者会心の本格推理。
出雲の諸手船神事の夜、1年前に死んだはずの村の有力者、那智慶一郎が突如、美保関に現れた。時を同じくして、出雲歌舞伎で沸き返る加賀戸村に異変が起こりはじめる。村の宝泉寺の五百羅漢に火がともり、誰もいないはずの賽の河原には子守唄が…。不吉な予感がした基子は、友人の麻理子と素人探偵のたかしを呼び寄せるが、出雲七不思議の手毬唄どおり奇怪な殺人がつぎつぎと実行されていく。神話シリーズ第一弾。
新宿区役所近くで小さな傷害事件が起き、1人の若者が植物人間となった。被害者の白井は、新宿中央警察署の遊佐刑事の上司だった津田警部の娘を、3年前に4人で強姦し自殺へと追いやった1人だった。遊佐は職を忘れ、娘の死後退職し失踪した津田の影を追うが手掛かりは掴めなかった。数日後、L特急「しなの86号」のトイレの中で殺害された男が白井の仲間の井藤と判明した時、遊佐は津田の復讐だと確信し松本へ飛んだ-。だが、3年前の津田の白骨死体が発見され、事件は思わぬ方向へとむかう…。そして遊佐が出合った驚くべき人物とは…?
元ヤクザのタフガイ段伴大五郎とふと知り合った純真無垢な美少女、高野マミ。彼女は常識を超えた世間知らずのお嬢様だった。そのマミの父親が誘拐され、大五郎に救出依頼がきた。大五郎は昔の仲間4人を集め人質奪還作戦を敢行するが…。
大統領選挙に沸くアメリカ・ワシントンを震憾させる事件が続出した。ボーイング747撃墜、ソ連大使館参事官補ブコフスキー殺害-。CIA長官ウェブスターは、これを利用して組織内の厄介者ティーム・ストライカー壊滅をはかるが、追い討ちをかけるように直属法務官ナンシーが惨殺された。依頼を受けた地獄の傭兵部隊『鬼道組』は、敵の本拠地フォート・デトリックを襲撃。ついに隊長の連城と魔王の兵士ノーマンが対峠した。自爆シークエンスが発令されるなか、二匹の野獣は血みどろの死闘を繰り広げるが、この裏には驚くべき筋書きが用意されていた。
警視庁の天才警視、岩崎白昼夢。東大卒、国家公務員上級職試験3番合格。警視庁捜一に入庁以来、冷徹な頭脳と大コンピュータで難事件を解決。妻のみずえ警部補は、特例により同じ捜一に勤務する。幸せの絶頂にいる岩崎に、またもや事件が舞い込むー。南米の駐日大使が惨殺され、死体のそばには奇妙なカードが落ちていた。カードに秘められた国際シンジケートの陰謀を岩崎警視の推理で暴く。シリーズ第7弾。
夫が多忙と出張で愛欲を満たされない妻の美那子。彼女は恵里子との甘美なレスビアンの快楽に浸っていた。美那子を夢中にさせる恵里子は、芸能プロダクションを隠れ蓑に会員制クラブ「火の館」を経営していた。そのクラブこそ、女を次々に誘拐し性の奴隷に調教して政界に送り込む闇の組織だった。組織の罠に陥り、恵里子との倒錯した性愛に溺れ、行方不明となった美那子。やがて、彼女を探す妹の香世は、手掛かりを求めて恵里子と組織の中に飛び込んだ。そして、めくるめく愉悦にふるえながら元大物政治家の計画を知るが…。長篇官能小説。
僕、冴木隆。都立フツー高校3年。涼介親父がやってる探偵事務所のアルバイト探偵ってワケ。今回、内閣調査室副室長の島津さんから依頼された仕事は、来日する東南アジアの島国ライールの王女ミオの護衛だった。でも、政情不安に加えて、高齢で病弱な国王チャウモット3世の王位継承をめぐって謀略渦巻くお国柄。政府筋に雇われた殺し屋の「ドリル」と「ヒューズ」が僕たちを狙って暗躍したかと思ったら、間隙をぬって「カマル教団」がミオを本国に連れ去ってしまった。愛するミオを追って、僕と親父はライールに飛んだ、のはいいんだけど…。オチコボレ親子探偵のドタバタ・アクション!
『竹の子探偵局』は美貌でセクシーな弥生と陽気なアシスタントの則子の二人だけだが、弥生をリーダーとする各国の要人の子女ばかりで構成された竹の子族“世界席捲”の協力で内閣特別調査局が抱える難事件を次々に解決してきた。今回新たに特調局より持ち込まれた事件は、中南米から侵入してくる麻薬のルート解明と組織の壊滅だった。弥生と則子の二人が仕組んだ罠、その驚くべき結末!?翔んでるギャルの痛快ミステリー。
日本列島中央部の上空をオレンジ色に輝く“火の玉”が、複数の火の粉をまきちらしながら、よぎった。その影響か、スーパー・パワーをもつ異様な女性群が出現し、バイクや車を奪って北へ向う。主人公・津田圭子もスーパーパワーをもつ鬼女に変身し、幽閉されていた病院の従業員の首をひねり鉄格子を破って脱出。国家的になった警戒網を突破するとともに、総理大臣の乗るヘリコプターを奪い、彼女だけは南へ向かう!
東都電鉄グループの総帥で、持株会社ダルマ総業会長の鎮目甲斐。湯河原での静養の帰途、箱根ターンパイクで、車の爆発炎上現場にでくわした。焼死した男は、関東地所建物の取締役・河田大介と判明。鎮目は、日本舞踊の“神楽坂の師匠”、私設秘書の吾妻佐理と「老年探偵団」を結成、事件に首を突っこみはじめるが、今度は社長の沢村慶太郎がふぐ中毒死するという異常事態が発生。はたして、この二つの怪死は、マンション建設のため、平将門の祠を壊した崇りなのか?長篇ミステリー。