出版社 : 廣済堂出版
夫が多忙と出張で愛欲を満たされない妻の美那子。彼女は恵里子との甘美なレスビアンの快楽に浸っていた。美那子を夢中にさせる恵里子は、芸能プロダクションを隠れ蓑に会員制クラブ「火の館」を経営していた。そのクラブこそ、女を次々に誘拐し性の奴隷に調教して政界に送り込む闇の組織だった。組織の罠に陥り、恵里子との倒錯した性愛に溺れ、行方不明となった美那子。やがて、彼女を探す妹の香世は、手掛かりを求めて恵里子と組織の中に飛び込んだ。そして、めくるめく愉悦にふるえながら元大物政治家の計画を知るが…。長篇官能小説。
僕、冴木隆。都立フツー高校3年。涼介親父がやってる探偵事務所のアルバイト探偵ってワケ。今回、内閣調査室副室長の島津さんから依頼された仕事は、来日する東南アジアの島国ライールの王女ミオの護衛だった。でも、政情不安に加えて、高齢で病弱な国王チャウモット3世の王位継承をめぐって謀略渦巻くお国柄。政府筋に雇われた殺し屋の「ドリル」と「ヒューズ」が僕たちを狙って暗躍したかと思ったら、間隙をぬって「カマル教団」がミオを本国に連れ去ってしまった。愛するミオを追って、僕と親父はライールに飛んだ、のはいいんだけど…。オチコボレ親子探偵のドタバタ・アクション!
『竹の子探偵局』は美貌でセクシーな弥生と陽気なアシスタントの則子の二人だけだが、弥生をリーダーとする各国の要人の子女ばかりで構成された竹の子族“世界席捲”の協力で内閣特別調査局が抱える難事件を次々に解決してきた。今回新たに特調局より持ち込まれた事件は、中南米から侵入してくる麻薬のルート解明と組織の壊滅だった。弥生と則子の二人が仕組んだ罠、その驚くべき結末!?翔んでるギャルの痛快ミステリー。
東都電鉄グループの総帥で、持株会社ダルマ総業会長の鎮目甲斐。湯河原での静養の帰途、箱根ターンパイクで、車の爆発炎上現場にでくわした。焼死した男は、関東地所建物の取締役・河田大介と判明。鎮目は、日本舞踊の“神楽坂の師匠”、私設秘書の吾妻佐理と「老年探偵団」を結成、事件に首を突っこみはじめるが、今度は社長の沢村慶太郎がふぐ中毒死するという異常事態が発生。はたして、この二つの怪死は、マンション建設のため、平将門の祠を壊した崇りなのか?長篇ミステリー。
銀座で働くホステスにもピンからキリまである。羽振りのいいパトロンがついて豪奢な暮らしをしている一流ホステスから、店の保証金だけで安いアパートに住んでいるキリまで種々雑多。そして、銀座といってもキリが圧倒的に多いのだ。良子もそのキリの一人。良子の夢は、銀座で一流クラブのママになること。そんな良子の夢が、意外にも早く実現したのだが!「新・翔んでる警視」の胡桃沢耕史が軽妙に描く銀座の夜話。
米国カーネル市の市長選を前に市長夫人の佳奈子が失踪した。市長と強い繋がりを持つ日本企業から彼女の探索と護送の依頼を受けた格闘技の天才、野口。だが、市長の対立陣営にとって市長選の要となる彼女は抹殺すべきだった。ロスに乗り込んだ野口を待ち受けた恐るべき罠と韓国マフィアの暗殺集団。野口の拳が闇を裂き、極限の救出作戦が始まった。しかし、その裏には驚くべき真相が隠されていた。拳聖シリーズ第2弾。
自宅マンションで音楽教室講師・杉山博之の変死体が発見された。驚くべきことに、青森県下北半島恐山の麓に住む杉山の祖母サキは「博之は北から来る何かによって殺される…。」とその死を予言していた。サキは「予知」という特殊能力をもつイタコであったのだ。続いて、同音楽教室の経営者・高川伸男も「北」に怯えながら謎の死を遂げる。この連続変死事件に絡む「北から来る」何かとは?そして「北」とは一体どこなのか?生前の高川からの手紙で真相究明の依頼を受けていたルポライター浅見光彦の「北」への探偵行が始まった-。
武術の天才、野口英治に舞い込んだ依頼。それは、アメリカで行方不明となっている清水コンツェルンの一人娘、美智子を捜し出し、日本へ護送する仕事だった。だが、清水コンツェルン乗っ取りを企む男たちにとって、重要なカギとなる美智子は抹殺せねばならぬ存在だ。ロスに飛んだ野口を待ち受けるシンジケートの暗殺集団。野口の拳が奔り、血みどろの闘いが始まった。そして、日本への脱出を図った野口に驚くべき事実が…。
桜田門の天才警視、岩崎白昼夢。東大卒、国家公務員上級職試験3番合格。警視庁捜一に入庁以来、冷徹な頭脳と大コンピュータで難事件を解決。やがて、部下の志村みずえ警部補と結婚し、妻みずえは赤坂署へ捜査課次席として異動した。そして再び本庁勤務となったみずえと岩崎に、捜一課長から、結婚1年目の紙婚式旅行の意外な命令が…。内密な公費旅行先で、岩崎を待ち受けていたのは若い娘の公開裁判だった…。
牛乳配達の青年が、朝露に濡れた雑草の上に俯伏せに倒れている人間を見つけた。その男の後頭部は血に染まっていた。所持品から被害者は小さな運送会社を経営する太田信次と判明。捜査が進むにつけて三人の容疑者が浮かびあがった。犯人を絞り切るキメ手のないまま、捜査は暗礁に乗りあげた。そんな折、犯行当時、蛍の光のようなものを見たという目撃者が現われた…。
コマンドゲームの最中、突如現われた黒ずくめのライダーに“幽弾”で撃たれ、『幽界レベル1』へ送り込まれた田村省平。そこで長老・大友宗之介から、暴力団太平組の殱滅を命じられる。それは、総長・白藤安右衛門に4億円の遺産を騙し取られたうえ犯され、殺された松尾絹江の怨霊の依頼だった。現世へ戻るべく、復讐を誓った省平は、グリンベレー教官・龍池青児の肉体に幽体離脱し、白藤邸に乗り込む。だが、替玉作戦にひっかかり、あえなく失敗。そのころ、青児の自宅では妻と娘が連れ去られ、戦いは凄絶なクライマックスを迎えるが…?
タイ領事館に勤務する親友から、黄金の三角地帯で消息を絶った大物財界人の娘、由香の捜索依頼を受けた和智耕造はタイの奥深い村へ潜入した。手懸りを求め、行動を開始した耕造は誘拐事件の背後に蠢めく陰謀に巻き込まれる。麻薬の利権を巡る国民党と麻薬王クン・サーの確執。そして内部反乱とアメリカ連邦麻薬取締局(DEA)工作員の謀略。由香を拉致した目的とは?真実を知った耕造の怒りの殺戮が始まった。
長野県で起きた少女の服毒自殺。遺書に残されていた死を誘う歌として世間に話題をまいた“天国は遠すぎる”の歌詞!?そして少女の死の翌日、汚職容疑をかけられた県の土木課長が失踪、その後、千曲川の大正橋の下で絞殺死体となって発見された。少女の自殺に不審を抱いた久野刑事の執拗な捜査で現われた、二つの事件の意外な接点。そして重大容疑者が浮かびあがった。だが、その人物には鉄壁のアリバイが!
ラグビーグラウンドで三本の指骨が試合中に見つかり、全日本代表選手玉沢が死亡した。一方、ラグビー協会理事長早川が数カ月前から失踪しており、発見された指は早川のものと断定された。変死した玉沢の家族を調べ始めた警視庁赤坂署の梶田は早川と玉沢との複雑な人間関係に驚愕し、早川が探し求め、日記に書かれていた人物を追って伊勢へと向かう。やがて、二つの事件を追う梶田が掴んだ驚くべき事実は、伊勢の小さな町から、怖るべき過去を持つ連続殺人犯を浮かびあがらせた-。
日本各地で米軍基地施設が連続爆破され、その卓越した戦闘能力から、この事件の背後に高度な訓練を受けた集団の存在を日本政府は確信する。統幕別室室長の水上は、事件を調査すべく新・鬼道組を召集。かくして、南海の島の壮烈な戦いで潰滅した鬼道組が、唯一の生き残り・連城と共に甦った。その連城達の前に立ちはだかる魔王の兵士・ノーマン大佐の陰謀とは?また自ら殺戮の地へ向かう野獣・石田を待ち受けているものは?
新宿要通りにあるバー『からくり』のママ麻美。推理小説好きが高じて、ついつい“探偵ゴッコ”に首を突っ込む。ヴィトンのボストンバッグをかかえた美女の来店で始まった事件も、疑惑の匂いがプンプン。場違いな国際電話がかかってきたり、彼女が何者かに轢き殺されてバッグを奪われたり…。麻美は、レズ相手でエクスタシーに達すると霊感が働く容子、純情でおっちょこちょいな警察官清水とトリオを組んで謎に挑む!
スタッフは長身で美貌の戸川弥生局長と、助手の近藤則子の二人だけという東京・原宿の竹の子探偵局。各国要人の子女で構成される竹の子族『世界席捲』のメンバーをしたがえ、知性と大胆な行動力で難事件を解決している。ところが最近、釣りにからむ犯罪が続出して困惑ぎみ。今日も、組織の分裂抗争に歯止めをかけるため、2団体の親分同士が石鯛釣りで決着をつけるので、その秘策を授けてほしいという“極道の妻”が…。
長野県戸倉上山田温泉付近の千曲川にかかる大正橋に立っていた河口日奈子は、水銀灯めがけて襲ってきた蜉蝣の大群に巻き込まれて死亡した。-1年後、フランスから帰国した日奈子の愛人、高比良亮は、彼女の事故死に疑惑を抱き、上山田温泉を訪れて事故当夜の状況を調べだした。そして、日奈子の死の直前まで橋の水銀灯が消えていたことを知った…。事故から1年、亮の調査に触発されたかのように連続殺人が!
セクシャル女医探偵VS悪霊教団!通信社や放送局がたちならぶオフィス街の一角にクリニックを構える美貌のセックス・カウンセラー、貴堂舞子。副院長の男性治療士・岬や助手の美人ギャルを従え、現代の風俗も反映して医院は大繁盛。そんな舞子の友人の1人が、黒猫を利用したオカルトじみた嫌がらせにあい、また医院の患者である真弓が『聖星会』と名のる新興宗教団体絡みの殺人事件にまき込まれる。独自の調査を始めた舞子たちは、財界一の巨頭・瀬戸山の腹上死事件の裏にも現代の闇で蠢く悪徳教団の影を知るが…?最新長篇セクシャルミステリー。