小説むすび | 出版社 : 扶桑社

出版社 : 扶桑社

拾った女拾った女

幻の傑作ノワール、登場 ローレンス・ブロック絶賛! 哀しみ色の街で 破滅へとひた走る愛ーー。 「直球ど真ん中のノワールと見せかけて、 実は読者の手元で変化する曲球」--若島正 「チャールズ・ウィルフォードより優れた クライム・ノヴェルなんて誰にも書けない」 ーーエルモア・レナード 「ディヴィッド・グーディスのロマンティシズム、 ホレス・マッコイの手になる疎外された除け者たちの肖像、 チャールズ・ジャクソンが「失われた週末」で描きだした 酒浸りの人生。本書はその鮮やかな融合だ」 ーーウディ・ハウト (『Pulp Culture』『Neon Noir』著者) サンフランシスコ、夜。小柄でブロンドの 美しい女がカフェに入ってきた。コーヒー を飲んだあと、自分は文無しのうえハンド バッグをどこかでなくしたという。店で働 くハリーは、ヘレンと名乗る酔いどれの女 を連れ出し、街のホテルに泊まらせてやる。 翌日、金を返しにやって来たヘレンと再会 したハリーは、衝動的に仕事をやめヘレン と夜の街へ。そのまま同棲を始めた二人だ ったが、彼らの胸中に常につきまとってい たのは、死への抗いがたい誘いだった。巨 匠初期の傑作遂に登場!〈解説・杉江松恋〉

我が名は切り裂きジャック(下)我が名は切り裂きジャック(下)

ジャック・ザ・リッパーは、私のところにいきなり入り込んできて、自分について書くよう強要してきた。彼は一年のあいだ私を人質にとった。書き上げて出て行ってもらわなかったら、奴は私の首を掻き切っていただろう。 ーースティーヴン・ハンター 四人の犠牲者が出るにおよび、連続娼婦殺人犯はジャック・ザ・リッパーの名で 日夜ロンドンの新聞で報じられることになった。 ジェブはデア教授のプロファイリングによって浮かび上がった犯人像をもとに、 容疑者を絞りこみ調査を続行するが、やがて事件は思いもかけない展開を見せて…… 殺人鬼の日記と記者の回想録を交互に並べる魅力的な構成。 膨大な文献調査と資料批判に基づく緻密な時代考証。 現実に知られる証拠の斬新かつあっと驚く新解釈。 歴史的事象と物語的虚構のはざまでたゆといながら、 やがてハンターが提示する衝撃の犯人像とは? 巨匠が満を持して挑んだヴィクトリアン・ミステリーの最高峰、ここに登場。 (解説・三橋曉)

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