出版社 : 新日本出版社
マーシャの日記 その後マーシャの日記 その後
ホロコーストから生還後、ソ連の文化事業局に勤めていたマーシャは、ユダヤ反ファシスト委員会議長の事故死に疑念を抱いたため「不健全な関心」として、突然解雇される。相次ぐユダヤ人のシベリア送り、学長職を追われる父。「私は生き残った。それなのになぜ黙っているのか」。書かずにはいられなかった貴重な記録。
ジャコブ、ジャコブジャコブ、ジャコブ
フランス支配下のアルジェリアでつつましく生きてきたジャコブと家族。ある日、ナチスから「祖国」を解放する戦いに、意味もわからぬまま動員された。兵士になると人間の身体や心はどうなるか? その家族は? 心の動きを瑞々しく映しだす独特の文体で、人間と戦争のリアルを描いて大反響を呼んだ現代フランス文学の傑作!
泣き虫先生泣き虫先生
なにかにつけて泣く感動屋の「泣き虫先生」と、6階建て高さはあろうかという風呂屋のエントツに登ってしまった少年を助けるため、ひとり猛スピードで駆け上がった「チビカン」の大人2人。地域で剛速球エースの誉れも高い卓也と、転校生でバッテリーを組む力少年の2人。この4人が始めた、ヘッセの小説〈車輪の下〉読書会が生み出したものは?
消される運命消される運命
リトアニアへのドイツ侵攻後、すぐに始まったユダヤ人への差別と迫害。グラジーナは、ユダヤ人の友人から「ゲットー」で生まれた赤ん坊を託されることに。「匿えば絞首刑」という恐怖におびえながら、グラジーナは、消される運命にある小さな命をどうしても見殺しにできないーー。職場の同僚が救いの手をさしのべるが……。
朝まだき青の流れに朝まだき青の流れに
迷いつつ歩み、新しい世界に巣立つ青春像。希望も恋も失って大学を中退、保育所で働きはじめた坂田菜青。人々のひたむきな心と愛に触れて、自分自身への確かな信頼をつかみとってゆく-。話題の長編。