出版社 : 新日本出版社
石狩川(下)石狩川(下)
「なぜ斬らん、真実この阿賀妻をお家の害悪と思うなら、斬奸状をたかく揚げて斬るがよかろう…」旧藩士たちの、旧い主従関係と、新しい生き方への葛藤は深い。明治期の北海道を描く歴史大河小説。
鉄格子の彼方で鉄格子の彼方で
戦時下の少年刑務所でしぶとく生きぬく青春群像!暴力団の襲撃事件に巻きこまれて投獄された野川純平。スリ、万引、徴兵忌避…獄中の若者たちは、明日をも知れぬ不安を胸に、シゴキと飢えにひたすら耐える-。「昭和」史を重ねてダイナミックに描く自伝的長編の第2部。
にんげんの鎖(下)にんげんの鎖(下)
世界中の人々がかたずをのんで見守る中で、運動の私物化を許さない核廃絶のたたかいがあった。雪子や光彦、一人暮らしの久代たちの素朴な願いを集めて84年原水禁世界大会の準備はすすむ…。
海よさらば海よさらば
敗戦。混乱と飢餓の中に、悩みつつも爽やかに輝く春青群像。新しい社会へ踏み出していく若い恋人たち、希望を抱いて働き学ぶ若者の群れ。折しも、ゼネストに立ちあがる労働運動のうねりが彼らをつつむ…。新生日本への息吹きと旧体制の崩壊をダイナミックに描く長編。