出版社 : 早川書房
漆黒の肌を持って生まれたために母から拒絶された少女。成人した彼女は、去った恋人を追って旅に出て、様々な人々と出会う。ノーベル文学賞受賞作家が現代を舞台に描いた贖罪と生まれ直しの物語
太平洋岸の過疎の地方都市・岩江。市内唯一の高校の天文部員、祥兵、雅樹、マリアは、顧問の杏先生と共に夜空が墜ちるような流星嵐を観測した。翌日、彼らの前に現れた転校生の悠美。入部希望だという彼女は「岩江の大人達が隠す地球の秘密を知りたい」と微笑む。地下の大空洞を皮切りに、次々明らかになる鄙びた町の真実。はたして悠美の目的とは?笹本祐一、ハヤカワ文庫初登場!ド田舎から大宇宙を望む新シリーズ開幕。
“局(ザ・デパートメント)”と呼ばれるイギリスの秘密情報機関の謀報員ジョーナは、テロ組織に殺されそうになるが、彼が殺したはずの男ノアに救われた。ノアはテロ組織の情報を彼に送っていたが、アフガン情勢の急変により切り捨てられ、復讐のため“局”を罠にはめた。危険な秘密を握られた“局”は、ジョーナにノアの殺害を命じたのだった。一方、その10年ほど前、クウェートでは美貌の女性ミランダが悲劇に見舞われていた。
ノアはアメリカのためにスパイ活動を行なうようになった。ジョーナは、ある任務でミランダに接触し、恋に落ちる。やがて二人はスコットランドの離島で暮らし始めるが、突然ジョーナが姿を消し、ミランダは彼の足跡を追う。そんなとき、衝撃的なニュースが駆けめぐる。ノアがテロを起こすと予告し、さらに“局”の秘密を暴露したのだ。そして大がかりな陰謀が明らかに…。英国推理作家協会賞を受賞したスパイ小説の傑作。
倉田タカシ、長谷敏司、早瀬耕、藤井太洋、吉上亮が、「治」「経済」「倫理」「芸術」「宗教」というアプローチから、人類とAIの未来を描く。人工知能研究の第一人者、松原仁らの最新論考を併録。
セレス地表で世界の真実を知ったカドムら一行は、再会したアクリラとともにメニー・メニー・シープへの帰還を果たした。そこでは新政府大統領のエランカが、“救世群”との死闘を繰り広げつつ議会を解散、新たな統治の道を探ろうとしていた。いっぽうカドムらと別れ、“救世群”のハニカムで宥和の道を探るイサリにも意外な出会いがー。あまりに儚い方舟のなか、数多のヒトたちの運命が交錯する、シリーズ第9巻完結篇。
撲殺されたOL、刺殺された出版社社員、絞殺された中学生…そばにはクリスマスの青い電飾。無差別殺人?愉快犯?それとも秘められた動機が?すべての推理が重なり合う時、驚愕の真実が現れるー作家にしてブルーライト探偵社の所長の草壁ユナ、最初の事件。読み出したら止まらない!予測不能のノンストップ・サスペンス。