出版社 : 朝日出版社
古い屋根裏部屋で埃をかぶる子供の本棚。イギリス近代の、今日では「忘れられた子供の本」が、当時の世相にいかに受け入れられたのか?膨大な史料を基に解明する、名作の系譜とは一線を画したイギリスの児童文学史。
かつて空前の高度経済成長を達成させた池田勇人総理のダイナミックな情熱と成長を、妻の視点で綴るハートフルな伝記小説。長期の闘病と先妻の死で、地獄をさまよった池田勇人は、その後も官僚として、そして政界の中で戦争、占領政策、日本の独立、安保闘争など時代の動乱にまみれていく。1960年首相となり、それまで温めてきた「所得倍増計画」をぶち上げ、日本は急速に高度成長へ。戦後打ちひしがれていた国民の心に光を灯そうと尽力した。吉田茂、J・F・ケネティとの親交。のちに総理となる大平、宮澤ら若き秘書官たちとの青春。そして泣いて笑って二人三脚、満枝夫人とともに駆け抜けた長編ヒューマンドラマ。
この気持ちは、なんだろう?はじめて感じる胸のモヤモヤ。過ぎ去ってしまったあの頃のこと。いま、心のなかにあるこの感情は、これからどこに行くのだろう。『きみの町で』に続く10の物語。
学資ローン返済のためにひとりで始めた「日刊」連載プロジェクト。恋人、家族、友人、文章教室、日々の運動。愛すべき他人から発見した、私たちと“地続き”の話。韓国の新星を日本初紹介。みずみずしい随筆の息吹。話題をさらった2冊から41編の文章を厳選した、日本オリジナル版。
真夏のプールで運命的な出会いを果たしたニールとブレンダ。二人はたちまち引かれ合い、結婚を意識し始める。若い男女の恋には危うさがつきまとい、季節の移ろいとともに、輝かしい日々は過ぎ去っていく。…全米図書賞受賞作。アメリカを代表する作家の伝説の青春小説が新訳で瑞々しく甦る。
韓国の小食堂→ケアンズ→鳥取→クルーズ船→パリ→スイス→ゴールドコースト→そしてシリコンバレーのグーグル本社へ!悪口の達者なおばあちゃんと“プロデューサー”孫娘との世界珍道中。
意味なんて、言葉がごちゃごちゃ折り重なった中から、何万トンの言葉の堆積から、じわじわとにじみ出て来るものなんじゃないのか…腐ったゴミの山から黒い汁がしたたるみたいに(『大洪水以後』より)。第一小説集。
画家であり絵本作家の安野光雅氏の挿絵でおくる、カラー版世界名作文学シリーズの第3弾! 谷川俊太郎氏の最新訳による「あしながおじさん」。何世代も世界中で愛されてきた作品を、大人になってもう一度読みたいというひとびとへ贈る主人公の少女ジュディ、あしながおじさん、学校の友人たち。全ての人物に作者の愛情が注がれ、変わらない温もりがこの本の中にはずっと息づいています。少女ジュディの想像力豊かで、機転が利いてユーモアたっぷりの数々のあしながおじさんへの手紙が、谷川氏の名訳により蘇り、時代や流行、言語の違いを越えて、あたたかく読む者のこころを癒してくれます。