出版社 : 東京図書出版
君は僕の太陽でした君は僕の太陽でした
一人でいるのが好きな僕が地元を離れ、この東京まで来たのに「偶然」という言葉ほど似つかわしい言葉はない。ただそれは、行き当たりばったりというよりは予め決められていたという意味の方がしっくりくる。僕の人生を大きく変えたあの数年を今でもどう語ればいいかよく分からない。でも、もし誰かに聞かせるならまずは彼女のことから話すだろう。
円形校舎に夕陽が沈む円形校舎に夕陽が沈む
昭和30年代ノスタルジックストーリー 多感な高校時代 『将来のことを考えて〜』と大人は言う。 『今を精一杯生きたい』と若者は考える。 どれが正しいなんて、誰も決められない。 どれも正しいと春菜は思う。 春菜の進学事情 ちょっと前向きになった春菜の学校生活 山下女子学院高等学校の理解不能な校則列伝 波瀾万丈を選んだメド先輩のこと 笹木龍子さんの自由宣言 食後の一服? 笹木龍子さんの家庭の構成(春菜が高校卒業後知ったこと) 笹木龍子さんの回想 演歌歌手の田直みなみさん 笹木龍子さんから聞いた田直みなみさんの話 春菜の家庭に起こった深刻な問題 黄金町ガード下の町 名前の問題 おばあちゃんとの別れ 青天の霹靂の春菜の悩み 山下女子学院高等学校の先生方 担任の坂下先生 英語の梅田先生 ウエマッチャンの駆け落ち騒動 円形校舎に夕陽が沈む
中山道 大宮宿の大喧嘩中山道 大宮宿の大喧嘩
十一代将軍家斉の徳川幕府爛熟の時世に、こともあろうに中山道の大宮宿に「ラスベガス」が出現した。公儀にとっては由々しき事態で、一刀流免許皆伝である青年旗本・桂主水介が歓楽の驕りを成敗するべく大宮宿に立ち向かった。