出版社 : 柏艪舎
生粋の都会っ子である13歳の少年、リバー・マクリーンは楽しかるべき夏休みの5日間を、ブリティッシュコロンビア沿岸のグレートベアー温帯雨林で過ごす羽目になった。グリズリーと恐怖の遭遇に始まり、群れなすサケ、貧相なオオカミ、間抜けなヘラジカ、生意気なビーバー、直下飛行するカモメ、カナダ西海岸のみに生息する神秘の精霊グマーこれは地球で最も美しい野生動物生息地の一つと称される地帯を巡る冒険物語である。
スロヴァキアで刊行され、ロシア語にも翻訳され好評を博した、『Tied down by Time』が、日本語訳で発刊。主人公であるマットは、原子炉の事故で行方不明になった妻子を探すため、手を尽くす。しかし、周囲の人の理解を得られぬまま、しだいにマットは孤立していく。現実と夢の世界を渡り歩くマットは、妻子を見つけられるのかー。ストーリーに色を添える霊妙なカラー挿画もご堪能いただきたい。
都内で万屋を営む、元暴走族総長・織田人生の元に一件の依頼が舞い込んだ。「故人の遺志を叶えるため遺産を相続する実子を探し出して欲しい」その思いに応えるため動き出した織田とその仲間たちは、利権に固執する政治家や信者を食い物にする宗教家など、様々な敵に相対する。ハードボイルドな展開に通底する仲間や家族の固い絆は、読者の心を打ち震わすだろう。
札幌の中学校の新任教師、『馬引心晴』と『鹿取快』。全ては一人の生徒が誘拐されたところから始まった。次第に見えてくる宇宙人の魔の手。心晴の中で快への疑惑が広がる。果して快と誘拐犯の繋がりはー!?前作『ユイとアキラ』に続く、現代SFジュブナイル第2弾!
「お前たちを殺すことはできない。俺の分まで生きてくれ」との、夫の別れ際のひと言に、今日まで背中を押されて生きて来た。今でも、去っていく…あの後ろ姿が忘れられない。平成に入り、和子は84歳になった母信子を誘い、オホーツクへ旅に出る。そこで母は、堰を切ったように、満州の記憶を話しはじめる。信子が娘に語った戦争の記憶をもとに綴られる、明治から令和まで5つの時代を生きた、4世代110年にわたる女たちの物語。
山岡正吾が経営するアパレルメーカーが倒産して一ヶ月。石狩の海岸に経理部長の死体が上がった。会社の金を使い込んだことを苦にした自殺と思われたものの、その背後には黒幕が潜んでいた。正吾の娘優希は兄龍司とともに、真相解明に乗り出すー。
北海道の札幌に暮らす平凡な一家庭の兄妹、雄と結は、結の覚醒を機に、地球の意志に狙われることとなった。結を護るため、雄は友人たちと共に様々な困難に相対する。彼らはかつての日常と平和を取り戻すことができるのか。現代SFジュブナイルここに開演。