出版社 : 求龍堂
仕事で認められ、家族にもめぐまれ、人生の最高潮のときを迎えていたジョンに、ある日突然、愛する妻と一人息子を事故で失うという悲劇が襲う。 ひとりぼっちになった彼はその日から生きる気力をなくし、自殺を考える。 そんな彼に親友ビルはリトルリーグの監督を依頼する。 それは彼を立ち直らせたいと願う親友ができる精一杯のことだった。 そのチームがかつて自分もプレーしていたことがある「エンジェルズ」であると知り、彼は監督を引き受けることにする。 彼が率いる「エンジェルズ」には、ヘマばかりする一人の小さな少年ティモシーがいた。 ボールは取れない。ヒットも打てない。まったくチームのお荷物であった。 しかしジョンはその少年ティモシーが気になってしかたがない。 息子にそっくりだったからだ。 ティモシーはへたくそなのに、逃げ出すことなく必死にプレーを続ける。 いつも精一杯走り、精一杯バットを振る。 いつしかティモシーの「うまくなりたい」「あきらめない」という純真無垢な気持ちが、チーム全体の雰囲気を変えていく。 チームはひとつになり、ついには決勝戦まで突き進むことになる。 ジョンはティモシーとのふれあいで次第に生きる勇気を取り戻しつつあった。 でもそんなティモシーには絶対人に知られたくない秘密があった・・・ アメリカで最も精神的影響力のある作家オグ・マンディーノが、人生を前向きに生きる術をあなたに教えます。 「毎日、毎日、あらゆる面で、僕はどんどん良くなっている!」「絶対、絶対、絶対、あきらめない!」この単純な言葉は、あなたに勇気を与えます。 2001年に日本で翻訳本が出版され、多くの読者を感動の渦に巻き込んだ94万部突破のベストセラー小説。 文庫化を望む声に応え、このたび待望の刊行! 1 幸せなひととき the good times 2 絶望のどん底 the utmost depths of anguish and despair 3 ビルの最後の説得 Bill's last favor 4 傷だらけの茶色いボール the aged brown baseball 5 ティモシー・ノーブル Timothy Noble 6 ジョン・ハーディング監督 John Harding of the Angels 7 新生エンジェルズ the new Angels 8 毎日、毎日、あらゆる面で… day by day in every way… 9 ティモシーの手痛いエラー Timothy's costly error 10 新品のグローブ the new baseball glove 11 勇敢な天使 one brave little Angel 12 伝説のメッセンジャー先生 the legendary Doc Messenger 13 土曜日の優勝決定戦 the championship game on Saturday 14 ずっと前から知っていた he knew it 15 絶対、絶対、あきらめない! never, never give up! 訳者あとがき 文庫版 訳者あとがき 文庫版 解説
ぼくはまだ決めかねてた。アーサーはぼくに背中をむけて歩きだした。そのとたん、エギーやママやパパや友だち、ぼくが知ってる人たちの顔が次々に浮かんで、どうしてももう一度会いたくなった。みんながいなきゃ生きていけない。死んでることだってできない。すぐにぼくは決心した。アーサーの後を追いながら呼びかけた。「待って、アーサー。ぼくも行く」アーサーは立ち止まってぼくを待った。それからふたりで駆けだした。“生者の国”を目指して。
物語をビジュアル化!撮り下し写真とイラスト満載で『ピノッキオの冒険』を再構成。真実のピノッキオに迫る!トスカーナの街々に残る物語ゆかりの場所を訪ね、作品成立の経緯と作者の生涯をたどります。ピノッキオのイタリア・ガイド。
なぜかまだ続くカクテルショートストーリー。フランス人数学者が書いた、ご存じ笑いあり、ユーモアあり、恋もあり、そしてちょっぴり涙あり…の34話。舞台はニューヨークの場末のカクテル・バー“ジェイズ”で、いつもの3人の待つ店に、妙なお客が今夜も舞い込む…。1991年タイド・モニエ文学協会賞。1992年美食文学賞受賞。