出版社 : 河出書房新社
エレンは14歳。天才肌の兄・リンクと、リンクの美しい親友ジェームズを愛しているが、あるとき同級生の女の子から、ふたりは愛し合っているんじゃないかと聞かれて動揺する。秘密の多すぎる友情、ものごとの本当の見方、詮索と裏切り、真実とハッピーエンドの関係。ちょっと奇抜な三角関係をめぐり、愛について、愛する人について、自分を好きになる方法について、エレンは探しはじめた…。全米で大絶賛。マイケル・プリンツ賞受賞作、待望の翻訳!自分を好きになる方法を探しはじめたすべての人へ贈る物語。
自由を求めて孤児院を抜け出し、筏に乗り込んだ3人の子どもたち。川を下ってたどり着いたのは、真っ黒な泥が広がるブラック・ミドゥン。そこには、両手に水かきのある女の子と奇妙な老人が、二人きりで暮らしていた。黒い黒いその泥のなかには、たくさんの秘密と悲しみと、「奇跡」が埋まっていた…。月の明るいその晩に、あたしたちは、ヘヴンアイズを見つけた-カーネギー賞、ウィットブレッド賞受賞作家、『肩胛骨は翼のなごり』の著者が放つ、待望の新作!やさしく美しく純粋な、冒険の物語。
奇蹟をめぐる5つの“聖なる愚者の物語”。“楽園”を追われた子どもたちの魂の放浪…。連載時より各紙誌で絶賛された、文芸賞作家による話題の連作小説。
広島で被爆した少女。ナチから逃れた科学者とユダヤ人の妻。50年後のN.Y.で、3人の秘密と謎が解き明かされていく-20世紀最大の犠牲と犯罪、「ヒロシマ」「原爆」を描きアメリカで今話題の問題小説。2002年カナダ・日本文学賞受賞、カナダでベストセラー第1位。
ああ、僕等は互いを抱き潰してしまうに違いない。三人で創り上げる、完全なる幸福のかたち…17歳で衝撃のデビューをはたした大学生作家による文芸賞受賞第一作。
その右手は、手当たり次第に何でも破壊する!やくざの愛人の息子である「オレ」は親父の失脚により組織の闘いに足を踏み入れてしまうのだが…。第39回文芸賞受賞作。
小高い丘の上に建つ一軒の屋敷。そこに住む者は、エジプト生まれのミイラのおばあちゃん、心を自由に飛ばす魔女セシー、鏡に映らない夫婦、そしてたったひとりの人間の子ティモシー。世界各地に散らばる、魔力をもつ一族がその屋敷へ一堂に会する“集会”が、いまはじまる。そして、何かが変わる日もまた近い…アメリカを代表する幻想作家ブラッドベリが55年間あたためつづけた、愛すべき“一族”の物語。刊行後たちまち全米で大評判を巻き起こした、特別な人々と特別な思い出を封じこめた特別な本。
1966年、統一事業を任務として南下、慶尚南道で銃撃戦の末、スパイとして逮捕される。33年間の獄中での死と隣り合せの生活と出所後、北へ帰るまでの1年半の南の人々との触れ合いを記録した非転向・信念の現代史。
喫茶店の中で男を射殺して逃げ去った犯人。意外なその行方とは(「街の殺人事件」)。白昼堂々、事務所で弁護士が殺害される。犯人は伝法探偵を含む五人の客の中に…(「5-1=4」)。元刑事で人情に厚い伝法義太郎探偵が、さまざまなトリックに挑む傑作事件簿、ついに刊行!幻の新聞連載中篇二作を加えた全18篇を一挙に収録。
2002年5月。新宿駅8番線ホームから女子高生54人が集団飛び込み自殺…熱狂と怒号ー渦中の問題作映画『自殺サークル』の謎の全てにこたえる監督・園子温自身による書き下ろし小説。