出版社 : 淡交社
ホットプレートと震度四ホットプレートと震度四
〈「ホットプレートほしい人いませんか?」--或る日、或る食卓、9つの物語。〉 〈女も男も、子どもも大人も。誰にでも、感情を呼び起こす“食と道具”がある。〉 数々の「おいしい小説」を手掛けてきた著者が贈るーー“食にまつわる道具”を通して揺れ動く老若男女を描いた短編集。「今年のゼリーモールド」「ピザカッターは笑う」「コーヒーサーバーの冒険」「あのときの鉄鍋」「水餃子の机」「錆び釘探し」「ホットプレートと震度四」「さよなら、アクリルたわし」「焚いてるんだよ、薪ストーブ」の9篇を収録。
芦屋山手 お道具迎賓館芦屋山手 お道具迎賓館
神戸山芦屋のとある古い館で、本能寺の変で焼失したとされる名品「白天目茶碗」が掘り出された。ところが、白天目の付喪神である「シロさん」は、どうして自分が割れずに残ったのか、自分自身の来歴さえ思い出せない。シロさんはなぜ芦屋に埋まっていたのか?本能寺の変の真相は?シロさんの持ち主である「先生」、茶道具を偏愛するアラブ人の「ほうっかむりさん」、そしておしゃべりで無邪気なお道具たち(※国宝級)が繰り広げる、異色の骨董ファンタジー!
天魔の所業、もっての外なり天魔の所業、もっての外なり
応仁の乱を経て、世は戦国動乱の時代へと転がり落ちていくー妻に翻弄される男・足利義政、天魔の降臨を嗤う男・山名宗全、母の呪縛にもがく男・足利義尚、天狗になろうとした男・細川政元…。ろくでもない男たちの運命が狂い始める。絶大な経済力を背景に翳りゆく将軍家を操る日野富子。都でうごめく魑魅魍魎を描いた傑作短編集。
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