出版社 : 潮出版社
赤き心を赤き心を
52歳で志を立て、信州飯田から京へのぼった歌人・多勢子は、岩倉具視の命を助け、孝明天皇暗殺の幕府方の密謀を探り出すなど命がけで国事に奔走する-知られざる実在の人物に光をあてた書き下ろし歴史小説。
ウェディングベルが鳴り終わるまでウェディングベルが鳴り終わるまで
ぼくは大学生で、両親と姉の四人家族。姉は会社勤めを辞め、何度か見合いをしたが、結婚までにはいたらない。その姉が驚くことにコンピューターで結婚相手を見つけてきたから大騒ぎ。一方、ぼくは恋人と特別な理由もないまま、喧嘩別れしてしまうが…。姉の結婚式の一日とぼくと彼女の関係を、瑞々しい感性とユーモア溢れる筆致で描写した書下し長編小説。
遙かなるニュ-ヨ-ク遙かなるニュ-ヨ-ク
はれて大学へ入学したものの、キャンパスの華やいだ雰囲気にいまひとつ乗り切れずにいる僕の目の前に、素敵な彼女が現れるが…。現代の大学生の生活や風俗を瑞々しい感性で捉えたデビュー作。潮賞小説部門受賞作。