出版社 : 潮出版社
上司の逆鱗に触れ定年待合室へ追いやられた、大手百貨店の敏腕営業マン大和田は、妻のガン宣告を受け50代で早期退職をする。妻を喪ったあと、ふとしたきっかけで“人助け”に手を貸し始めるのだが、その中で出会った経験も人脈も豊富なその道のプロたちは、それぞれの職場でそれぞれの鬱屈を抱えていたー再起をかける男たちを描いた、痛快経済小説。
医療ボランティアでカンボジアを訪れた医師のエリオットは、赤ん坊の手術をしたお礼に、不思議な老人から過去に戻ることができる10粒の薬を受け取る。彼の願いは、30年前に亡くなった当時の恋人レイナに、もう一度だけ会いたいということだけだった。半信半疑でその薬を飲むと、30年前にタイムスリップし、過去の自分と出会うのだが…。フランスのベストセラー作家ミュッソの映画原作本が、装いも新たに登場。
家族って、誤解と勘違いの繰り返しだから…定年夫、老母、パラサイト息子、シングルマザーの娘…平凡な家族に起こるあまりにリアルな波乱の日々は、深刻なのになぜか笑える、心に染みるものがたり。
祖父の死の謎を解いたジェイコブは、特殊能力をもつ「奇妙なこどもたち」とともに、ハヤブサに変身したまま人間の姿に戻れなくなってしまったミス・ペレグリンを助けようと、ウェールズの小島から小さな船に乗って英国本土へとめざす。しかし彼らには、怪物たちの魔の手が次から次へと襲いかかる…。
怪物たちの攻撃を危機一髪で切り抜けた「奇妙なこどもたち」は、ついにロンドンにたどりつく。しかしロンドンもことごとく彼らに襲撃され、もはや「虚ろな街」と化していた。ミス・ペレグリンははたして人間の姿に戻れるのか。そして、奇妙なこどもたちの運命は…?ファンタジーノベルの金字塔、待望の第2巻が日本上陸!
フロリダに住む孤独な少年ジェイコブ。彼の唯一の理解者が、古い写真とともに「おとぎ話」を聞かせてくれた祖父だった。ある日、祖父が「何か」に襲われ、凄惨な死を遂げる。ジェイコブは彼の最期の言葉に従い、ウェールズの島を訪れる。そこには「おとぎ話」通りに“同じ時間”を生きる奇妙なこどもたちと不思議な女性ミス・ペレグリンがいた。
ウェールズにある小さな島で、不思議な力を持つこどもたちと時間を操る女性ミス・ペレグリンに出会ったジェイコブ。彼女たちとの楽しい“時間”の中で、祖父もこの不思議な世界「ループ」で暮らし、愛を育んでいたことを知る。そして自分に「力」があることもー。そんな彼の背後に、祖父を殺したものと同じ黒い影が忍び寄っていた。
『第九』の日本初演奏…そこには国境を越えた、人間ドラマがあった。今から約90年前、徳島県の板東俘虜収容所。捕虜のドイツ人たちと日本人との間には、人種・国境を越えた真実の友情が芽生えた。映画『バルトの楽園』の脚本家自身による渾身のノベライズ。映画名場面・カラー写真を多数収録。
中国・青島で日本軍に敗れ、徳島・板東に移送された捕虜約千名は、異国の地で不安と闘いながら、パン作りや畜産、フットボールや西洋音楽を教える。その青春の息吹が、日本人の心をも変えていく-「歓喜の歌」が初めて響いた四国の山河。ドイツ人と日本人の友情と禁じられた恋。