出版社 : 社会評論社
東京下町にゆかりのある7名の作家が強火の愛で綴る、下町×SF。 郷愁や人情だけではない東京下町の物語が、帰納的にSFを証明する!? ブロックチェーンと転生ラマ、IoT、ハクビシン、カワイルカ、町工場、戦争、朝顔市、父と娘……人とモノと生き物が織りなす、珠玉のアンソロジー。 装画:久永実木彦 装幀:谷脇栗太 発行:Kaguya Books 収録作品 大竹竜平「東京ハクビシン」 桜庭一樹「 お父さんが再起動する」 関元聡「スミダカワイルカ」 東京ニトロ「総合的な学習の時間(1997+α) 」 大木芙沙子「朝顔にとまる鷹」 笛宮ヱリ子「工場長屋A号棟」 斧田小夜「糸を手繰ると」
野球×SF=∞(無限大)。未来でも、宇宙でも、あり得た過去の世界でも、私たちは白球の行方を追う。今読むから面白い、傑作野球SF短編9編を収録。新井素子「阪神が、勝ってしまった」、小松左京「星野球」といった野球SFの名作もこの一冊に。小説以外にも、千葉集によるコラム「わたしの海外野球SF短編ベストナイン」、高山羽根子によるエッセイ「永遠の球技」、磯上竜也の作品解説を収録。
出自をめぐる葛藤と、戦後の昭和から平成に渡る生活とが織り混ざる九つの物語。小説『セーチャメ 三姉妹』と対をなす在日女性文学。 収録作: たまゆら イカ釣り ぶどう タンポポ 黒 柿 蛇の穴 一一三番 むらさめ 翔べないガチョウ
2045年、大阪。未来で語られる“バンパクの思い出”、AIと人間が共に働く科学館、街から失われる音楽、細々と紡がれる伝統と歴史、そして、そこに生きる人々-。そこにあるのが絶望でも、希望でも、このまちの未来を想像してみよう。大阪を知る10名の作家が綴る、2045年の大阪の物語。大阪/京都を拠点にするKaguya Booksより、待望の地域SFアンソロジー第1弾!
1200年の都?いえいえ、わたしたちの棲む町。虚無の柱となった京都、西陣で繰り広げられる“エクストリーム軒先駐車大会”、宇宙の宝物の松ぼっくり、年に一度開催される立看の儀、“禁足地”となった国立国会図書館関西館ー。京都にゆかりのある8名の作家が描く、妖怪もお寺も出てこない、観光地の向こう側の京都をお届けします。大阪/京都を拠点にするKaguya Booksより、待望の地域SFアンソロジー第1弾!
一度ひとの心に植えつけられた、 自分より劣った人がいるという意識は抜きがたいーー。 なぜこうまでして生きねばならないか? 朝鮮半島南端の済州島と在日社会の戦時戦後を舞台に、放浪の巫女ミンスッから生まれた三姉妹の数奇な人生。ウォルミ、ウォルゲ、ウォリの娘たちに重くのしかかる暗い生活。その根っこにある差別が、三姉妹の自我を押しつぶしていく様を観念的に描く。済州島の習俗や、日本の植民地統治、解放、済州島四・三事件、朝鮮戦争といった時代との結びつきも織り交ぜた小説。 (一) 兎山村 (二) 海女の喧嘩板 (三) 牛島 (四) 竜王祭 (五) お祓い (六) 京城(ソウル) (七) 妊娠 (八) 出稼ぎ (九) 出産 (十) 長島 (十一) 悪霊祓い (十二) テイニ (十三) 君が代丸 (十四) スナニ (十五) 猪飼野町 (十六) チフス (十七) 占い (十八) 市 (十九) 漢江 (二十) テイニ (二十一) 徴用 (二十二) 天王寺駅 (二十三) パンツ屋 (二十四) 北海道 (二十五) 鉱山 (二十六) 廃墟の村で (二十七) 竜宮 (二十八) 死と再生 (二十九) 南里峠 (三十) 逆瀬川 (三十一) 再会 (三十二) 帰国熱 (三十三) 終焉
SFを、もっと。生きたまま襟巻きになるキツネ、世界を再創造する検閲、時を駆ける寿司、オレンジ様を育てる気球ドローン…知らない世界を旅してみたら、心がちょっと軽くなる。ウェブで開催された「かぐやSFコンテスト」から生まれたSFアンソロジー、クラウドファンディングを成功させて始動!