出版社 : 祥伝社
意味も明かされぬまま異空間で続く壮絶な七番勝負。只中に“転生”した塚田率いる赤軍は一勝二敗の劣勢で第四局を迎えた。青軍の将奥本は現実世界でもプロ将棋棋士の座を賭けて死闘を続ける敵だ。だが、なぜ戦場が“軍艦島”なのか?そして、地獄のバトルに決着はあるのか?人間精神の暗黒面を抉る非情のエンターテインメント。その終局で明かされる真実に瞠目せよ!
法で裁けぬ悪人抹殺を目的に警視庁が極秘に設立した“暗殺部”。射撃の名手・周藤一希、刃物遣いの天才・神馬悠大ら精鋭を擁する。東京・吉祥寺の放火事件で遺体からエボラウイルスが検出された。防犯カメラに映っていたのは白ずくめの集団だった。さらに現場では女性の誘拐が判明ーやがて暗殺部が仕掛けた罠に獲物が掛かった時、恐るべき真の黒幕が浮上した!驚愕の第一弾。
「陣借り平助」とその名を馳せる魔羅賀平助は、弱小だった毛利元就や織田信長の陣に加勢し、大勝利に導いた男。その平助が諸国を放浪中に上杉謙信の軍師・宇佐美定満の陣を借りることに。武田軍と相見えるが、勇敢なはずの定満が、なぜか一騎打ちを請う敵の猛将・原虎胤と戦わず、平助に名代を務めさせた…。天下無双の快男児が戦国を駆け抜ける、痛快武人伝。
神田岩本町一帯が燃えた。火元は古着屋の増田屋。店の金を盗んだ容疑で捕らえられた下男伝助が解き放たれた夜の出来事だった。火盗改めが火付け犯として伝助捕縛に向かうなか、当日その姿を見かけた青柳剣一郎は伝助が犯人ではないと確信する。ところが、伝助はその日から姿を消していたのだった…やがて紅蓮の炎に隠された陰謀を、剣一郎が快刀乱麻に暴き出す!
久しぶりに医師・土屋弘庵の許を訪れた秋月栄三郎は、医術を学ぶ捨吉を見て安心した。物心ついてから二親に捨てられてぐれ、悪辣な取立屋に堕ちた捨吉を弘庵の弟子にしたのは栄三郎だったのだ。だが、その翌日、弘庵が訪れ、捨吉の様子がおかしいと言う。どうやら自分を捨てた母親・おふねに出会ったらしいのだが…。母子の断絶を埋めるべく“取次屋”栄三が心を砕く!
深川今川町で寺子屋を開く北村数馬のもとに武家の女が訪ねてきた。実は数馬は旗本の二男。その昔、世間を騒がせたある事件に巻き込まれ、親友を失い、裏店に住むようになったのだ。そのときに恨みを買った連中が、数馬に復讐にくるという。寺子屋を手伝う市太郎はなんとか力になろうとするが、数馬はそれを拒絶する…。一度は人生を捨てた男の再生と友情の物語。
紀州徳川家の藩主が交代した。新藩主綱教の正室は五代将軍綱吉の娘。綱教は将軍の座への野心を抱く。だが、母の身分が低い弟頼方の存在が、妨げになると考え、その暗殺を目論む。一方、頼方警護のため江戸市中に潜む霧生院一林斎は当惑する。頼方への刺客が、味方の薬込役なのだ。頼方や自らの家族を護るため一林斎が下した苦渋の決断は?新たな展開の第四弾!
久里浜沖で流人船が難破した。助かったのは、流人の鹿之助ひとり。しかし三日後、彼は姿をくらます。北町奉行の榊原は鹿之助が親友の倅でないかと危惧し、立花平七郎に極秘の探索を依頼する。探索の中で、徐々に明らかになる鹿之助の閉ざされた過去。養子としての葛藤、凄絶な恋、そして流人になった理由…数奇な運命に翻弄された男を、平七郎はどう裁くのか!?
大地震発生直後、いわき市に打ち上げられた無数の車。その一台の持ち主は、同僚の議員秘書を殺害し、六〇〇〇万円の現金を手に逃走していた。男は津波に呑まれて死んだのか。金はどこへ?捜索を依頼された探偵・神山健介は、愛犬・カイを連れ、被災地を北上し始めるー。やがて浮上する、権力の影とは!?
2014年、防衛省に“サイバー防衛隊”が設置された。ネットワークを介したあらゆるテロに対処する、官民の精鋭を集めた組織だ。通称サイバー・コマンドー。民間からは若き天才ハッカーの明神海斗と、米セキュリティ企業出身の出原しのぶが参加したー海斗たちが悪辣ロシア人ハッカーの捜査を進めていた時だった。全国で通信障害が多発し、もの作り日本を支える各地の工場では原因不明の稼働率低下が発覚した。海斗は真相解明のため、急遽、浜松の自動車工場へ向かうが、駅のホームに降り立った直後、後続の新幹線が突如暴走し大破する。惨劇は鉄道だけではなかった。信号、電話…あらゆるライフラインが海斗の目の前で崩壊していった。サイバー攻撃が始まったのだ。誰が?何の目的で?衝撃のラストに戦慄する超弩級エンターテインメント。
四人の子持ちで飲んだくれの畳職人、小普請組の武家に嫁いだ大工の娘、幼い頃から見世を支えた口入れ屋の若お内儀…倖せの感じ方は十人十色。懸命に生きる男と女の縁を描く、心に沁み入る珠玉の人情時代小説。
27歳の美伽は東京でのOL生活に夢破れ、地元・平塚市に帰ってきた。それを聞きつけた高校時代の友人・エルザから「ウチの仕事を手伝え」との誘いが。就職難の昨今、「友情バンザイ…!!」とはりきって訪れた雑居ビルには『生野エルザ探偵事務所』の看板…。10年ぶりに再会した旧友は、“名探偵”に成長していたのだった!!
旅行作家・茶屋次郎の友人糸島が北アルプスで遭難死した。山に詳しい仕事仲間金堀に連れて行かれたのだが、糸島のみが死んでしまったという。茶屋はその死に疑問を抱き、登ったルートを確認。やはり故意に道を誤り、遭難させたのではという確信を得た。金堀の身辺を探るべく、鬼怒川へと赴いた茶屋。しかしその地で、遭難死に同じ疑問を持った女性が川に転落死し、殺人容疑が茶屋へと向けられたーその後も続く惨劇、女の魔性に翻弄される茶屋は真相に辿り着けるのか。世界遺産・日光の魅力も描いた旅情ミステリー。
殺人容疑で逮捕された元エースと、控え投手だった新米弁護士。二人は高校時代、チームメイトで親友同士だったが、ある事件を境に絶交していた。公立校の弱小野球部に現れた、絶対的エースが起こした奇跡。土と汗の匂い、初恋の痛み、仲間との約束…封印した記憶が砂塵のように脳裏を舞う。無罪は証明できるのか?そしてあの夏の日に交わされた誓いとはー?法廷に立たされたエースのためにかつてのナインが再び、集結する。
昭和二十年五月一日、ベルリン陥落。日本との中立条約を破棄し、ソ連が参戦してくると考えた連合艦隊参謀・桐山静雄は極秘行動を計画した。特殊攻撃「閃作戦」-。集められたのは5人の男。そして、幻の攻撃機「流星」が三機のみ。このわずかな兵力で窮地の日本を救えるのか?だが、ソ連はすでに対策を講じ、陸軍も海軍の動きを掴み密かに動き出していた…。終戦間際、破天荒極まりない作戦に挑んだ誇り高き6人の男を描く傑作冒険ロマン。
所轄の窓際部署にやってきたキャリア警察官・小早川冬彦。マイペースな変人だが心の裏を読み取るスペシャリストだった…!「SRO」シリーズの著者が描く新たなる警察小説ここに誕生!
幼馴染みの僕たちは、もうすぐ高校を卒業する。華々しい高校デビューを企むも、敗れ続けた3年間。-このまま適当に終わっちゃっていいのかよ?人生最高の別れを迎えるために、僕らはサンダーボルト号に乗り込んだ!!
女子高生の真弓子は大河原くんに片思い。告白したいけどできない、そんな真弓子を見守っているのは柴犬のベンジャミン。真弓子の大切な“話し相手”だ。KYな同級生ゲロサキに振り回されつつも、真弓子の恋心は燃え続ける。だが、やがて、大河原くんに年下の恋人ができて…。不器用な女の子の切ない日々をかろやかに描く、とっても素敵な青春ラブストーリー!