出版社 : 筑摩書房
草原の神々の黄昏草原の神々の黄昏
悲劇の小国アルバニアの青年作家はなにを見たか。パステルナークのノーベル賞受賞をめぐってクレムリンの神々がまきおこすイデオロギーの嵐。民族の桎梏に破れさる恋。スラブ神話や民間伝承をモチーフに描く自伝的小説。
愛人の妻愛人の妻
娘が妻のある中年男を愛していると知ったとき、セシルは自分の夫にも疑いの目をむけた。やがて疑いは確信に、そして現実へと変わってゆく。長い年月かけて育んできた夫婦のきずながこんなにも簡単に壊れてしまうのだろうか…。
リ-プ・イヤ-リ-プ・イヤ-
1988年大統流選挙。取材旅行をするエリクソンの前に一人の女性が現れる。アメリカの聖人トーマス・ジェファーソンの愛人、サリー。彼女の存在によって現代は歴史の一部になり、アメリカが壮大なスケールで語られる。
虚空の花虚空の花
発明家エディソンのアンドロイドは絶世の美女を超えられるか。19世紀フランスの鬼才リラダンの小説〈未来のイヴ〉にSF、マルチメディア、VRなどの新しい光をあてて悲劇の核心に迫る奇想天外な批評風小説。
こうのとりクラブこうのとりクラブ
精子バンク・人工受精・代理母・養子縁組…様々な方法で子どもをもった人々が、カウンセラーのバーバラのもとに集まった。彼らの抱える問題とは、そして、その子どもたちの未来はどうなるのか。笑いありホロリありベッドシーンあり、軽快なタッチの長篇小説。
サバティカルサバティカル
ストーリーにも中絶がある。重なる迂回、いいまちがえに開きなおり、作者も予期せぬ突然の夭折。それでもわれらは物語の海を帆走し続ける、伝説の海のあの怪物とともに。楽しいしかけが盛りだくさん。巨匠バースのメタ・ロマンス。