出版社 : 講談社
『狂血公爵』アリスティード・ロジェ・ド・ガルブレイスの求婚を受けた『悪食令嬢』メルフィエラ・マーシャルレイド。 ガルブレイス領での生活に馴染み、魔物討伐にも共に参加するなど周囲にも馴染むメルフィだが、 婚約者アリスティードの元に、ラグラドラゴンの緊急討伐要請が届く。 要請に応えるべく、王都へと移動し討伐に向かったアリスティードが出会ったのは 不自然な挙動のドラゴンだった! 王都の屋敷で留守を預かるメルフィエラだが、 そこへ意外な来客がありーー! メルフィエラの、そしてマーシャルレイドの謎が少しずつ明かされる第4巻!
婚約者は、今日も義妹のもとへ行ってしまった。侯爵令嬢アデラの婚約者・レナードは、義妹を優先してアデラとの約束を反故にしてばかり。いずれ義妹とも家族になるのだから、と度重なる違和感に目をつぶっていたアデラだが、彼女とレナードが抱きしめあっているところを目撃してしまう。 「ふたりの愛を応援するわ。だから、私の分までしあわせになってね」 自分を裏切ったレナードと結婚するなんて耐えられない。そう思ったアデラは、婚約を解消するため、レナードと義妹の結婚を応援することに。無事、婚約解消にこぎつけた数日後、アデラのもとに、レナードの兄を名乗る冷酷な眼差しをした青年・テレンスが現れて……!? 一難去ってまた一難、義妹たちに翻弄されながらもまっすぐに生きるアデラが、誠実な愛に報われる物語。
「それでも私はウォルムさんに死んで欲しくはありません」 人狩り事件の犯人だったファウストらを退けた後、ギルド職員リージィの説得で単独での迷宮探索を止め、迷宮都市ベルガナで パーティーを探すことにした転生者・ウォルム。 奇縁を経て、冒険者メリルが率いる三魔撃に加わることとなった。 迷宮の制覇者に最も近いパーティーと言われる三魔撃に加わり、やがて腐り墜ちる魔眼を治すため、迷宮の深層に咲くという真紅草を目指すウォルム。 一方で、人狩りであったファウスト、裏ギルド、そして翁。統一戦争で潰えた亡霊が、暗闇で孕んだ悪意を吐き出さんとしていた。 「ああ、良いぞ……その気なら。俺は殺しも、戦争も得意だ」 「小説家になろう」が誇る戦記ファンタジー、第5集。
アイリス は『氷の女』と呼ばれている。 とある侯爵家の一人娘として生まれ、クラム公爵マシューの妻となって数年、一度も笑ったことがないから。 良い夫婦関係が築けるはずもなく、時間だけが過ぎていたある日、 アイリスがある病にかかっていることが判明する。 ーー『氷心症』。 はるか北国にいたという氷の魔女の呪いであり、 発症から約一年で心臓が凍りつく死の病。 更にその診断を受けた数日後、 夫のマシューからは離縁を申し渡される。 「不治の病にかかりましたので、ちょうどよかったです」 アイリスはそれだけを言い残して、公爵家を去った。 夫とはそれで終わり、……のはずだったのに。 なぜか、マシューはアイリスを追いかけてきてーー?
相模湾沖で爆発炎上しながら全速航行する漁船が発見された。 このままでは沿岸に激突するーー阻止すべく、巡視船ひすいは緊急出航する。 あの漁船はどこから来たのか。なぜ海上で炎上したのか。操船しているのは誰なのか? それらの謎はすべて、かつて被災地で起きた悲劇とつながっていた。 痛ましい過去、おそましい罪。あらゆるものを奪い去り、再び沈黙する海。 無慈悲な天災の傷跡は、時に思わぬ刃となる。 無力でなにもできない自分が、いま何をすべきか。日本でただ一人の海上保安庁女性潜水士が問う“人間の業”。 「海蝶」シリーズ最新作! ※海猿にならい、海上保安庁の女性潜水士は「海蝶」と呼ばれる。 プロローグ 第一章 相模湾小型船舶炎上暴走爆破事件 第二章 遺留品潜水捜査 第三章 第五桐田丸放火事件 第四章 能登 第五章 震災行方不明者捜索 東日本大震災 第六章 真実合理性 エピローグ
推し、推されながら生きるあなたに祝福あれ! くすんだ学校生活、夫の死、格差婚、母娘の溝、すれ違う恋ーー 尊い魔法で奇跡が起きる! じわりと涙もにじむとびきりの愛と笑いとザワつきに満ちた 推し活エンパワメント小説! 「東京すみっこごはん」シリーズで人気の著者による 普通さえ大変な人生に捧げる5つの愛の物語 クラスの“底辺モブ”の私が推しカプの片割れに告られた?? ーー「腐界の底からこんにちは」 最愛の夫に先立たれたおばあちゃんの毎日が、 K-POPライブで激変!? ーー「水、空気、推し」 エセ阪神愛か、サッカー魂か、それが問題だ。 ーー「沼のロミオとジュリエット」 憧れの先輩に、オタ芸黒歴史はバレてる? バレてない!? ーー「今夜は推し事なので」 じれじれの腐女子と推しの恋の行方は? クリスマスの夜に起こった奇跡。 ーー「推し、この夜」
停泊地となる居場所を見つけること。 老いの過程を肯うこと。 戦争の記憶を引き継ぐこと。 青果市場の関係者や近所の人々が出入りする「いちば食堂」。そのひとはいつも同じ時間にあらわれ、テーブルに古い文庫本を広げては手帖になにか書きものをして過ごす。 9年ぶりの長編小説にして新たな代表作。 「食べてくれるひとの顔を具体的に思い浮かべて、よいものを提供したいという気持ちが、料理の味を決める。準備や技術を、愉しさ、喜ばしさが超えていく。賄いをつくるのが楽しいのは、ありあわせのものを使って、味覚をいかに喜ばせ、いかに食欲を満たすかを、そのつど現場で考え、すぐに試すことができるからだ。丕出子さんの反応は家族とまるでちがう。素直というような言葉では収まらない大らかさがあるのだが、笛田さんにはうまく説明できない。丕出子さんと食べるときは、食堂の空気ぜんたいを賄っているような気がするのだ。」(本書より)
あなたなら、どんな選択をしますか? ーー息子さんの余命は半年です。 あまりに重たい宣告が家族の日常を変えた。 わが子に告知すべきか、秘密にすべきかーー 衝突し、ばらばらになりながらも選んだ「家族の答え」。 答えを求め続けた「意味」と「物語」の軌跡。 旭川で生活を送る佐竹家。昭和気質な父竜司、高校時代から彼を支える母詠美、絶賛反抗期の亜沙美、サッカー少年の竜星の4人が日々仲良く暮らしている。竜星のサッカーの試合を観戦していると、ラフプレイを受けた竜星が背中の痛みを訴えて動けなくなった。最初はただの怪我に違いない、とたかを括っていたのだがーー宣告されたのは余命半年というあまりにも残酷な現実だった。小学生の竜星に事実を告げるか、否か。悩み、惑い、泣き、魂の痛み(スピリチュアルペイン)に寄り添った家族の軌跡。 一人の少年、一つの家族、二つの十字星、そして無限の愛。 「ずっと未来の人もあの星を見ていくんだね」
『線は、僕を描く』の著者が描く、「水害」と「消防」その闘いと涙。 魚鷹が見守る町で、秋月龍朗は最高の消防士だった。五年前のあの日、濁流が町と彼の心に、癒えない傷跡を刻むまでは。現場を追われ、辿り着いた指令室。そこは、同じ痛みを抱える仲間たちと、声だけで命を繋ぐ場所。炎の中から命を救ってきたその手で、男は今、受話器を握る。 町と、そして自分自身の再生をかけた静かな闘いが、いま始まる。
謎解きアイドル”Queen & Alice”のオーディション。孤島で開催される最終審査に集まったのは、クイズ大会で敗れたリベンジを誓う高校生コンビの想空と七色、9年間オーディションを受け続ける真昼、元バンドマンの聖来ら、個性豊かな8人の候補者たち。しかし夢をかけた合宿は、常軌を逸した悪夢へと変わるーー。 謎を解いた先に待つのは、絶望か、希望か?
僕はあの日に戻る。 君の嫌いな人になってーー。 感動のタイムリープ・サスペンス メフィスト賞作家が贈る、祈りと奇跡の物語。 親友・秋月高輝が下宿の同居人4人全員を殺害し、建物に火を放ち、そして自殺したという。 もしもあの日、最後に会った彼に声をかけていれば。 後悔を胸に現場を訪れた真理に、奇跡が起きる。 目覚めると、真理は事件1週間前の下宿《おぼろ荘》にいた。 けれど、彼の大嫌いな人の姿でーー。
第15回チャンビ青少年文学賞受賞作 貧しい中学生の男の子ジョンインが、黒猫に扮した悪魔「ヘレル」と過ごす不思議な一週間の物語。 ジョンインは両親のいない中学3年生。おばあちゃんと暮らしている。修学旅行費の家庭通知を受け取り“行けない”修学旅行に“行かない”選択をするジョンインを、クラスメイトのテジュたちが貧乏人だとからかう。 そんな彼らを避けて学校裏庭にあるゴミ捨て場でしゃがみ込んでいたジョンインは、不思議な黒猫に出会う。家までついてきたその黒猫は、休暇中に地獄から韓国に来ていた悪魔のヘレルだった。ジョンインの魂が食べたくてあの手この手で「欲」に気づかせようとする悪魔ヘレルは、「もしも」と願えば何でも叶えてあげると言い寄ってくる。
秋にしか会えない少年に、恋をした。 乱歩賞作家が放つ、青春タイムリープミステリー! 中学3年、秋。 受験勉強の息抜きに訪れたハロウィンの歌舞伎町で、遥佳は運命の出会いを果たす。 いざこざに巻き込まれ追われているところを、親切な少年・夕真に助けられたのだ。 夕真に好感を抱き距離を縮めようとした時、信じられない現象が起きる。 彼が、遥佳の目の前で「消失」してしまったのだ。 「来年また会えるかも」そう言い残して。 目の当たりにした超常現象を信じられない遥佳。 だが夕真は確かに、一年後の秋、再び姿を現す。 彼は10年前から、秋だけタイムリープを繰り返しているのだった。 いったい、なぜーー。
ーー王立リベルタ学園。 それは、世界に数多く存在するダンジョンを攻略するための教育と実践を行い、優秀な人材を育成するための学園。 学園の最底辺であるF組にいる少年ルクス・ペンデュラムはダンジョンで味わえる戦闘の緊張感、珍しい資源を発見する喜び、踏破する達成感が好きだった。 ルクスを下に見ている者たちはまだ知らない。実は彼が、最難関ダンジョンを攻略済みであることを……。 学園トップクラスの実力の少女ロゼッタにバレ、「師匠!」と呼ばれるルクスは今日もダンジョンを楽しむーー。 最弱と馬鹿にされた少年のダンジョン冒険譚、開幕!
特別な力『ギフト』を与えられなかったことを理由に 不毛の大地に追放されてしまった第三王子テオドルフ。 しかし彼は転生時に女神から授かったチートスキル『自動製作』を使い、 美人メイドのレイラと共に最強の村づくりを進めていた。 そんなある日、テオドルフは村の近くに瘴気に苦しむエルフの里があることを知る。 助けに向かったテオドルフだが、エルフ達は彼を全く信用しなかったり、 瘴気を退ける世界樹が原因もわからず弱まっていたりと沢山の困難が待ち受けていた! しかしーー 「僕はここをみんなが笑顔で住める土地に変えようと思っています」 こうしてテオドルフは関わる者に愛されるカリスマ性と 圧倒的な『自動製作』スキルで新たな領地開拓を行っていく!
グランドマスター殺害、そして世界に魔獣を解き放った張本人としてーー その罪を着せられたオルンは《魔王》と呼ばれ、“世界の敵”となった。 そんな彼は仲間たちと共に、フウカの故郷・キョクトウを教団から奪還すべく、 年に一度行われる霊舞祭に乗じて潜入を図る。 だが、辿り着いたその地では、フィリーによる“神降ろし”が始まっていた。 フウカはそこで、これまで踏み出せずにいた一歩を、自らの意志で歩み出すーー。 「大丈夫。私はーー《魔王の剣》だから」 「小説家になろう」発の人気ファンタジー、待望の第九巻! アニメ化決定! コミカライズも好評連載中!
姉であるアマーリアの代わりに、 セイラス王国第三王子レオカディオの婚約者となったプリシラ。 不器用ながらも、プリシラを想ってくれるレオと 少しずつ進展していた。 だが、運命の相手ーー隣国キルシーの王子ウィルフレドの元へといったはずの アマーリアが、ウィルフレドにつれられやってきた。 なにやらキルシーの追っ手からかくまってほしいらしい。 だが、一子爵家であるコルテス家の屋敷では隠しきれずーー。 「隠れるだけなら、あるかもしれません」 そこはプリシラが昔から使っていた、とても貴族の子女には向かないーー!? 小説家になろう 発 ラブコメファンタジー、姉妹愛も美しい第2巻!
強力な精霊術が使える伯爵令嬢シエラ・ジキタリスは、転生前の記憶を思い出した。 さらには、自分が十八禁乙女ゲームの当て馬キャラだということにも気づいてしまう。 そんなめんどくさい役目やってられない、攻略対象キャラから距離を置こうと決意したシエラは 精霊たちの助言から、好みド直球のイケメンエルフ・ルインと出逢いーー! 「一目惚れしました。私の旦那様になってくださいませ」 戸惑いつつもシエラに惹かれるルインだが、彼には世界を揺るがす秘密がありーー!
かつて地球と呼ばれる世界で三十数年の生を終えた男性研究者は、今はこの異世界で12歳の孤児の少女レンとして生きていた。共に旅をしてきたフェンリルのノルンとベルに加えて、冒険者のリリーとアリサとパーティーを組んだレンは、本格的な冒険者活動をするようになっていた。そんなある日、パーティーリーダーのリリーが唐突に温泉に行こうと言い出した。討伐依頼を受ける日々が一段落したので、休養がてら温泉源を探しに行こうという話だ。レンは、その旅の先で思いがけない人物と再会を果たす。
悪役が幸せになってはいけないなんて、 あり得ない。 「悪役令嬢」であるルナリアは、非道なる義母や義妹から虐待され、 婚約者と“ヒロイン”からは卑劣な裏切りに合い、必ず不幸になる。 それが、悪役令嬢にとっての乙女ゲーム『天使の加護は貴方と共に』のシナリオだった。 ーールナリアが一番の推しだった「私」は、 ある日現実世界で死んでしまったことにより、ゲーム内のルナリアとして転生する。 これは何かの運命なのだと「私」は悟る。 悪役というだけで周りの人間たちから残虐な仕打ちを受けるなんて、絶対におかしい。 これは推しの幸せを願った「私」が、 全てを断罪し、復讐を果たすまでの物語ーーー。