出版社 : 講談社
なぜ離婚したくないのだろう? 世間体? 妻への愛情? 子供の教育上良くないから? 妻から離婚を切り出され、仕事漬けだった隆介は、はじめて考えた。お茶の間に届けるファミリードラマの脚本を書きながら、妻の気持ちを変えられないかと悩む日々。世間の離婚についての考え方を取材し、考え、隆介が出した思いもよらない結論とはーー 1 おかえりなさい 2 妻が結婚指輪をしていない 3 危うく別れるとこだった 4 どうしてそんな言い方するのかな 5 妻を嫌いになればいいんだ 6 ファミリーラブストーリー 7 うちと一緒だ 8 妻と離婚するかもしれない 9 好きだ、別れよう 10 よし。ご馳走作ろう 11 妻は包帯のような存在なのよ 12 妻がいたから頑張れた 13 十年後の一郎とともえ
シャーロキアンの展覧会に招かれた祟と奈々は、またもや事件に巻き込まれる。参加者の一人、槿遼子が会場である館の二階から墜落。遼子の手にはスミレの花が握りしめられていた。祟は事件の鍵を「紫」と指摘。ホームズと紫式部、物語と現実が綯い交ぜとなって奇想の結末へ。「QEDパーフェクトガイドブック」収録 QED 〜flumen〜 ホームズの真実 QEDパーフェクトガイドブック
狐のお面に着流しで奈良を闊歩する不思議な青年「狐さん」は、春日大社で中学の同級生だった「烏」と再会。烏は狐の幼馴染み・揚羽への10年越しの想いを遂げるため関西に戻ったと告げる。恋成就の協力を求めて、烏は狐に同僚の美女を紹介するが、奈良公園で鹿から助けた眼鏡美少女が何故か狐の脳裏に浮かんで…。
製薬会社で見つかった怪文書。正義の告発か報復人事の腹いせか。事故死した研究員の本当の死因を、経済学捜査員が損得勘定ではじく! プロローグ 一章 怪文書 二章 経済学捜査員 三章 最適な関係 四章 犠牲という方法 エピローグ
東京オリンピックを控え東京湾警備拡充のため水上警察署が新設された。配属された現場一筋の熱血刑事・碇拓真は無人島の第六台場で白骨死体を発見、事件に絡み暗躍する半グレ集団の尻尾を掴む。一触即発の不安の中で迎えた、都知事臨席の水上観閲式での迫真の警備艇追跡劇! 東京湾岸に勃発する凶悪事件に立ち向かう、水飛沫散る東京湾岸水上警察サスペンス。 東京オリンピックを控え東京湾警備拡充のため水上警察署が新設された。配属された現場一筋の熱血刑事・碇拓真は無人島の第六台場で白骨死体を発見、事件に絡み暗躍する半グレ集団の尻尾を掴む。一触即発の不安の中で迎えた、都知事臨席の水上観閲式での迫真の警備艇追跡劇! 防犯課強行犯係警部補・碇拓真を先頭に巡査部長・日下部峻、舟艇課・有馬礼子たちが、東京湾岸に勃発する凶悪事件に立ち向かう。水飛沫散らせ真相を追う東京湾岸水上警察サスペンス! 勢いのあるエンタテインメント性とリアルで熱い問題提起を内包した、吉川英梨の新たな代表作。まさにいま読まれるべきタイムリーな物語! ー宇田川拓也(『このミステリーがすごい!』大賞選考委員、ときわ書房本店) プロローグ 第一章 異動 第二章 無人島 第三章 水曜日 第四章 予行演習 第五章 数字 第六章 水上観閲式 第七章 祭りの代償 エピローグ
料理研究家・水谷有明が依頼を受けたのは和食レストランのメニュー開発。糖質制限食をメインにしようと提案する有明だったが、社長と意見が合わない……。糖質制限食がいかにいいか社長にも必死でプレゼンするが、和食界の重鎮である有明の師匠との料理対決をして勝つこと、を条件にされてしまった。果たして有明は師匠に勝てるのか。糖質オフは身体にいいのか、悪いのか!? 女子に効く! 新ジャンルミステリー。
五年ぶりに再会した元上司とのスリリングな会話に込められた“わたし”のたくらみとは?表題作「五年前の忘れ物」のほか、一戸建ての購入に悩む夫婦の機微を描いた「角砂糖の家」、上京してきた母と残された時間。母子の心を繊細に綴る「ニリンソウ」など十篇の物語。巻末特別・描き下ろし漫画も収録!
晩春三月二十九日の江戸は厄災の夜となった。一晩で五組七人の死。屋台の蕎麦売り、材木問屋と深川芸者、旗本、屋根船の若い男女、そして柳橋芸者の小菊…。おまえが殺したようなものだ。おのれを責めながらも、隼人は複雑にからみあう謎に立ち向かう。誰が何のために小菊を殺したのか?
老中・田沼意次が放った異能の剣士・涸沼源二郎との勝負に破れた半四郎。涸沼による半四郎への止めの一撃を妨げた浅間山の噴火は、ますます激しさを増す。松平定信の家老・服部半蔵正礼の驚愕の出自と明らかになる幕府打倒の隠密計画。魑魅魍魎が浅間山に集結し、この世の終焉の気配が近づく!
悲劇なんかじゃない。これが私の人生。 加賀恭一郎は、なぜ「新参者」になったのかーーー。 明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。 シリーズ最大の謎が決着する。 吉川英治文学賞受賞作。
「許せないんだよ」「りゅ、ふう、……っぐ、りゅう、流産が」。二十七歳の春、突然流産のことが気になりだした僕。理不尽な赤ちゃんの死が高頻度で起きることに怒り、妄執する男を描いた「美しい馬の地」。他「アユの嫁」「四点リレー怪談」「バーベル・ザ・バーバリアン」「あうだうだう」収録の奇跡の短篇集! 美しい馬の地 アユの嫁 四点リレー怪談 バーベル・ザ・バーバリアン あうだうだう
奥西建設の会社員・飯田功の死体が、自宅近くの崖下から発見された。現場に遺書が残されていたことから警察は自殺と判断、捜査を終える。働き盛りの男が、幼子を残して突然自殺するはずがないーー。経済学の理論で事件を解決してきた異色の捜査員・伏見真守は疑問を覚え、人事交流で来日中の中国公安部エリート捜査官・王花琳とともに再調査に乗り出す。浮上する談合疑惑、建築偽装、裏金問題。伏見が目にした驚愕の真実とは!? 奥西建設の会社員・飯田功の死体が、自宅マンション近くの崖下から発見された。現場に遺書が残されていたことから警察は自殺と判断、捜査を終える。働き盛りの男が、幼子を残して突然自殺するはずがないーー。経済学の理論で事件を解決してきた異色の捜査員・伏見真守は疑問を覚え、人事交流で来日していた中国公安部のエリート捜査官・王花琳とともに再調査に乗り出す。 捜査の中で浮上する談合疑惑、建築偽装、裏金問題。建築業界の黒い裏側を目の当りにしつつ、伏見が見つけた真実とは? 犯人の勝ち逃げは100%許さない! 新感覚経済学ミステリ第3弾!!
2016年、ペルー。山岳カメラマンの真山道弘は単身シウラ・グランデ峰を登っていた。10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を迎えに来たのだ。長い間待たせて悪かったなークレバスの底に降り立ち、樋口を発見した真山だったが、その遺体を前に驚愕する。極寒のクレバスに閉じ込められた遺体は、歳を取ることなく凍りついてしまうはず。しかし、樋口は明らかに10年前より年老いていたのだ!まさか、樋口はあの時生還していたのか?
昨日と今日と明日がつながっているなんて、誰にも言えない。ぐぅーん…、ぐぅーん…、ぐぅーん。不思議な音で鳴る山「しんの」では、松がぐねぐねとねじ曲がり、季節外れの桜が咲き乱れる。河守亜菜はこの山で姿を消した。大人になって東京で暮らす元同級生のぼくは、しんのを抱える集落に帰ってくる。明日から今までとは全然違う人生が始まってしまうかもしれない、という思いを胸に。
新体操の選手として将来を嘱望されていた金城瑞穂。ある日、事故をきっかけに突然競技人生を絶たれてしまう。絶望に打ちひしがれる瑞穂に人生の転機が訪れるーー。瑞穂が再び前を向くきっかけになったのは、数年ぶりに現れた、幼馴染の淳之介だった。瑞穂と淳之介、それぞれが抱える葛藤や悩みを乗り越えながら、目指す新しいステージとは?新進気鋭の作家・東きゆうによる涙なしでは読めない、青春小説! 漫画家・はつはる氏 新体操の選手として将来を嘱望されていた、金城瑞穂。ある日、ふとした事故をきっかけに突然競技人生を絶たれてしまう。絶望に打ちひしがれる瑞穂に人生の転機が訪れるーー。瑞穂が再び前を向くきっかけになったのは、数年ぶりに目の前に現れた、幼馴染の淳之介だった。瑞穂と淳之介、それぞれが抱える葛藤や悩みを乗り越えながら、目指す新しいステージとは? 新進気鋭の作家・東きゆうによる涙なしでは読めない、青春小説! 装丁イラストは別冊フレンドで活躍中の作家・はつはる氏が描き下ろしました。 1章 2章 3章 4章 5章 6章 7章 8章 9章 10章 11章 12章
大阪・黒川署で暴力犯係長を務める葛城みずきが直面する警察組織の腐敗。現場から被害者の金を盗む検視官。遺言状を捏造し、巨額の遺産を奪い取ろうとする警官。引き取り手のいない変死体を利用した策謀。金銭欲と出世欲を満たすためだけに動く上級キャリア。だが葛城もまた同じ毒に蝕まれていく。上司、同僚、自分、みな悪辣。女刑事はどこまで堕ちるのか?元マル暴刑事が強烈な現場体験をもとに容赦なく描く、告発的警察小説!
揺るぎ無いはずの「日常」が乱れる時、人は心の奥に潜む「闇」と直面する。意識の底に産まれた「妖怪」が精神を喰らう。女の手を忌む教師。十糎ほどの小さな女を幻視する病気がちの女。自分を覗く視線に恐怖する職人。煙に憑かれた火消し。海を厭う私小説作家。人が出合う「恐怖」の形を多様に描き出す怪異譚ー。
日常が、安寧が、心が、人が、闇に呑まれていくーー。存在せぬはずのきょうだいの影に懊悩する管財人。性欲に惑う刑事。名状しがたいうしろめたさに囚われる老婆。魚の目に憧れる無欠の薔薇十字探偵。自己の揺らぎとともに立ち現れる「畏怖」が「怪異」へと姿を変える。妖怪小説第弐集が講談社ノベルスに初登場。
ある母娘を脅かす「悪魔の声」。その正体と目的は?警視庁捜査一課の刑事・百成完から相談を受けた「闇の探偵」月澤凌士は、たちどころにその謎を解き明かす。だが、、それは複雑怪奇な連鎖殺人の序章でしかなかった。完璧なアリバイを支えるトリックと、犯罪の恐るべき全貌を月澤は見破れるか?そして月澤自身に隠された最凶の秘密とは?本格ミステリー界を揺さぶる強烈な名探偵登場!!
2兆円の発明も、一晩でゼロになる。研究者の日々野は、成功すれば世界初となる人工蜘蛛糸の量産化研究に邁進していた。しかしある日、大学時代の友人・片桐が量産化に成功する。彼は大学在学中、イントラネットへのサイバーアタックにより、貴重な研究データを消失させた過去をもっていた。乱歩賞作家が長期の取材に基づき書き下ろす、会心の社会派ミステリー! 2兆円の発明も、一晩でゼロになる。 研究者の日々野は、成功すれば世界初となる、人工蜘蛛糸の量産化の研究に邁進していた。しかしある日、ベンチャー企業が量産化に成功したのニュースが飛び込んでくる。企業のトップは、大学時代の友人の片桐だった。片桐は在学中、大学イントラネットへのサイバーアタックにより、貴重な研究データを消失させた過去をもっていた。 ときを同じくして、新聞記者の広瀬は大手通販サイトを利用しようとするもアクセスできず、調べを進めるうちにハッカーに攻撃されているであろうことがわかる。 ハッキング対策にかかる費用は膨大だ。研究データを守るため国に費用を出させるためには、同様の被害が出ないようにするため、企業にすぐさまハッキングの事実を公表させるためには、有効な手はあるのだろうか。 乱歩賞作家が長期の取材に基づき書き下ろす、会心の社会派ミステリー。 十三年前 日々野準 1 ビッグニュース 2 蜘蛛の網 3 二つの疑惑 十二年前 片桐正平 4 妻の興奮 5 危機 6 恋愛解禁 八年前 四ノ宮灯と白百合真澄 7 ボット 8 迷走 9 ブラックハット 八年前 四ノ宮灯 10 隠し事 11 スクープ 12 覚悟 八年前 黒石孝之 八年前 片桐正平 13 去りゆく者 14 逮捕 15 おたく少女 七年前 日々野準 16 質量保存の法則 17 再会 エピローグ