出版社 : 講談社
聖魔の魂を狙う魔女の存在を知ったララ。魔道士ナージスと竜族の姫テジャが加わり、一行は賢者の助言を求め南下する。山間の村でつかの間、少女らしい時を過ごしたララの傍には、いつも剣士バビロンが。そして辿りついた賢者の住む村で、ララは魔女に打ち克つ術の手掛かりを得る。冒険が加速する第3巻!
松平和泉守の京都所司代時代に、家臣小野大助が嫁にせんと望んだ商家の娘が、江戸に戻った大助を慕って深川の下屋敷を訪ねる。だが、辻斬に遭って死んでいた。娘は大川に身を投げる。ところが、下屋敷の小野大助は江戸を離れたことはないという。和泉守の甥、隼人はからみあう謎を追う!
高校三年になった麻里子は、将来への不安からか周囲との隔たりに苛立ちを隠せない。そんな折に起きた「毒入りジュース事件」の容疑者が同じ聴覚に障害のある少年だと知り、麻里子は自らの思いを重ねて彼に会いに行くが、彼女を拒絶する厳しい言葉に衝撃を受ける…。少女のひたむきさが胸に迫る傑作長編。
山形の物産を商っている松倉屋の主人と番頭が急用が出来たといって旅立ち、その別宅で見知らぬ男女の死体が発見された。同時に、大金を産む特産物に関する秘密の書きものを盗んで山形から逃亡した女を探してほしいという話が新八郎にもたらされる。真新しい霜の道を踏みしめて新八郎は北へ旅立っていく!
短編ミステリはこれを読めば、間違いなし!本格ミステリ作家クラブが厳選に厳選した絶品のアンソロジーをお届けします。
「ノボさん、ノボさん」「なんぞなもし?」 べーすぼーるに熱中し、文芸に命をかけたノボさんは、 人々に愛され、人々を愛してやまない希有な人。 明治維新によって生まれ変わったこの国で、夢の中を全速力で走り続けた子規の、人間的魅力を余すところなく伝える傑作長編! <内容紹介> 伊予・松山から上京した正岡常規(子規)は旧藩主久松家の給費生として東京大学予備門に進学すると、アメリカから伝わった「べーすぼーる」に熱中する。同時に文芸に専念するべく「七草集」の執筆に取り組んでいる頃、同級生で秀才の誉れ高い夏目金之助と落語で意気投合するが、間もなく血を吐いてしまう。 司馬遼太郎賞受賞作
子規は、今も私たち日本人の青空を疾走している。 小説家・伊集院静がデビュー前から温めてきた、正岡子規の青春。 俳句、短歌、小説、随筆……日本の新たなる文芸は、子規と漱石の奇跡の出逢いから始まった! 偉大な二人の熱い友情を描いた感動作! <内容紹介> 心血を注いだ小説の道を断念した子規は帝大も退学し、陸羯南が経営する日本新聞社に入社する。母と妹の献身的な世話を受け、カリエスの痛みをおして俳句をはじめとする文芸の革新に取り組む子規を多くの友が訪れ、「ホトヽギス」も創刊されるが、漱石はイギリスへと旅立っていく……。司馬遼太郎賞受賞作。 「子規が語られるとき、どうしても近代文学史に刻まれたおびただしい業績を中心にスーパーマンのような偉人として描かれがちだが、本書を読むと、等身大の人間正岡子規としての「ノボさん」がくっきりと立ち上がって、読者に向かって微笑んでくるのだ。ページを手繰るうちにわれわれも、「ノボさん」の友人の一人のようになり、飾らぬ伊予弁の口調になごみながら、誠実でひたむきな人柄にほだされていく。」 ーー清水良典「解説」より
“キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードってぇ名前は、俺様が付けてやったんだーー” 今から六百年ほど前、今はもう滅びた国に『うつくし姫』と呼ばれる女の子がいました。その美しさに誰もが命をささげ、彼女が歩く道は死体の山となりました……。 これぞ伝説の怪異! 怪異! 怪異! 青春は、童話のように残酷だ。 残酷童話 うつくし姫 第零話 あせろらボナペティ 第零話 かれんオウガ 第零話 つばさスリーピング
後藤明生、黒井千次、阿部昭、坂上弘、古井由吉の初期短中篇を黒井氏が精選。再評価の声が高まる「内向の世代」の、必読アンソロジー まえがき 黒井千次 私的生活 後藤明生 闇の船 黒井千次 鵠沼西海岸 阿部 昭 日日の友 阿部 昭 ある秋の出来事 坂上 弘 円陣を組む女たち 古井由吉
風光明媚な日本桜富士館で催される、富士と桜を愛でる会。ひとりずつ旅に出なければならないというルールに従ったメンバーは皆、日本桜富士館に還ってくる直前で不可能殺人の犠牲になってしまう。「無傷」なのに死ぬ者、自在に飛び回る「天狗」に襲われる者…。メンバーが愛する日本の美そのものの光景が反転解体した時、誰も予想できないアーティスティックな真相が出現する!
継承。つながれていったのは力か夢か幻かーー魔導世界でも類を見ない、兵数と武装に頼らない軍事国家。その辺境の小さな国は、世界を揺るがす大戦の中で如何にして独立を守ったのか。誰にも傷つけられないから、無傷姫。人々に愛され、歴史に軽んじられ、真理に疎んじられた姫君たちが滅びるとき、浮上するのは欺瞞と虚偽か、それとも遠い日の約束かーー。 継承。つながれていったのは力か夢か幻かーー魔導世界でも類を見ない、兵数と武装に頼らない軍事国家。その支配は明快にして簡潔。冷徹にして賢明。優雅にして鮮烈。凡庸にして惰性。 相反する性格を持つ苛烈な時代を駆け抜けていった四つの意志。その辺境の小さな国は、世界を揺るがす大戦の中で如何にして独立を守ったのか。 誰にも傷つけられないから、無傷姫。そう呼ばれた少女たちに科せられた宿命と秘密は彼女たちを守ったのか、或いは害したのか。 人々に愛され、歴史に軽んじられ、真理に疎んじられた姫君たちが滅びるとき、浮上するのは欺瞞と虚偽か、それとも遠い日の約束かーー。 序章 第一章 姫と敗残者 第二章 姫と独裁者 第三章 姫と亡命者 第四章 姫と犯罪者 第五章 姫と研究者 第六章 姫と追従者
女性犯罪者および女性被害者対策を目的に設置された、警視庁捜査七課。一癖ある女性刑事ばかりが集められた七課は周囲から“ヒガンバナ”と呼ばれていた。七課の刑事・来宮渚は、共感力が極めて高く、事件現場などでは、強烈な感情に同調(シンクロ)してしまう特殊能力の持ち主。彼女は、この共感力を生かし、犯人逮捕への糸口をつかんでいく……。 華やかで個性的な女刑事たちが活躍する、本格刑事ドラマ『ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜』のSTORY BOOKです。
わずか15歳の少年に課せられた命懸けのサバイバル。襲いくる姿なき敵、国家転覆の陰謀、究極の殺戮兵器、千年の伝統を持つ格闘秘術…。希代のストーリーテラーが放つ怒涛の青春アクション・エンターテインメント!
春休みの夜、少年は瀕死の鬼に行き逢った。血も凍るほど美しいその金髪の吸血鬼を彼は衝動的に助けてしまう。代償として自分が、人間をやめることになるとは知らずにー。『化物語』の前日譚にして“物語”シリーズの原点・特装版。
ビル・ゲイツもガンジーもウォズニアックもみんな内向型人間だった!内向型の人は、喋るよりも他人の話を聞き、パーティで騒ぐよりも一人で読書をし、自分を誇示するよりも研究にいそしむことを好む人たちだ。社交的で自己主張が激しい外向型のイメージがあるアメリカ人だが、実際にはその三分の一が内気でシャイな内向型。本書は、内向型が直面する数々の問題を浮き彫りにするとともに、内向型の強みと魅力を明らかにする。
「見事に咲いた花ならば、心おきなく散り候らえーー」最愛の妹・響と決別した八郎。伊賀と甲賀を率いる若き棟梁達は、もう二度と相見えないはずだった。しかし、一度は退いたはずの異形の忍者集団・成尋衆が徳川二代将軍の死をきっかけに再び現世に現れた。動く城「叢雲」の五層に待ち受ける化物たちを斃し、この世に平穏を取り戻すため、甲賀五宝連と伊賀五花撰は死地へ挑む。 猿の王国 鳳輦車「叢雲」 桜花、集うべし 桜花、咲くべし 桜花、散るべし
TVアニメ化!!! 2023年7月よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて放送予定! 輪堂鴉夜:黒沢ともよ 真打津軽:八代拓 馳井静句:小市眞琴 吸血鬼に人造人間、怪盗・人狼・切り裂き魔、そして名探偵。 異形が蠢く十九世紀末のヨーロッパで、人類親和派の吸血鬼が、銀の杭に貫かれ惨殺された……!? 解決のために呼ばれたのは、人が忌避する怪物事件専門の探偵・輪堂鴉夜と、奇妙な鳥籠を持つ男・真打津軽。彼らは残された手がかりや怪物故の特性から、推理を導き出す。 生首探偵・半人半鬼・メイドが体を取り戻すためヨーロッパを巡る 謎に満ちた悪夢のような笑劇(ファルス)……ここに開幕! 序章 鬼殺し 第一章 吸血鬼 第二章 人造人間